無法者頭と特別な乗騎

バイクとTRPGの記録

魂を喰らう墓 -28 (ネタばれ注意)

2021年05月05日 | 魂を喰らう墓
DAY182:フレイムルール月12日

そしてロサが帰還した。彼女はメカヌスのヒトデを殴り倒し、そいつのクリスタルボックスを奪い帰還した。
改めて探索を再開した。ロサの希望で天球儀を調べに行く。

メカヌスから戻ってからロサは絶好調という感じだ。彼女が天球儀に近づくと、からくり仕掛けがとつぜん動き始めた。すべての輪っかが異様な回転し、球体の表面がめくれあがって真っ暗な空洞になった中身があらわになった。球体の中にはクッションつきの青銅製の椅子があり、左右の肘掛けに1つずつレバーがついている。躊躇なく椅子に座ると、球体が元に戻り、ロサの姿は見えなくなった。

一瞬真っ暗になった後、球体は透明になり、ロサは周囲を見渡すことが出来るようになった。しかし外にいる私たちからはロサの姿は見えない。ロサがレバーを操作すると、まるで自身が天空を飛んでいるように星々の位置が変わる。「こいつ動くわ」。機体は勝手に月の方向へ向かう、到着する寸前に月が割れて怪物が出現した。



このフロアはもう良いだろう。そろそろ縫い物姉妹を滅ぼす時だ。
高さ20フィートのドーム型の天井を持つ部屋の中ほどに青銅の大釜があって、そこから緑色の煙が立ち上っている。その煙でぼやけた視界の中に、揺り椅子が3つ、雑貨を積み上げた作業台がいくつか、紡ぎ車1つ、錆びた鉄の檻にとじこめられた囚人が1人見える。部屋の両側、床から10フィートの高さにバルコニーがあり、その壁には木製の扉が5つ並んでいる。それぞれの扉には三角形、四角形、五角形、六角形、八角形の幾何学模様が彫り込まれている。囚人は私のみすぼらしい複製だ。縫い物姉妹たちの悪辣さを表す哀れな生き物だ。
「遅くなってすまない」私は自らの手によって、分身の苦しみを終わらせた。
脇に打ち捨てられていた蓋を大釜に被せると、部屋に立ち込めていた緑色の煙は徐々に薄まった。部屋の突き当りには骸骨が彫刻された大扉があり、表面には三角形、四角形、五角形、六角形、八角形の閉ざされた鍵穴が並んでいる。
「つまり、バルコニーの五つの部屋の試練をクリアすれば良いのだな」

全ての試練をクリアしていよいよスケルトン・ゲートを開けようとしたその時、彼女たちが現れた。



ナイトハグの縫い物姉妹、弔鐘のペギー、三文やもめ、だぶだぶばあやは互いに劣らずひどい見た目の怪物たちだ。最初に動いたロサが弔鐘のペギーに朦朧拳を放ち、動きと止める。一方、三文やもめが放った魔法で私の体は麻痺してしまう。だぶだぶばあやが私が持つスケルトンキーを奪おうと近づいてくる。その接近をヴォーンが防いている間に、仲間たちが弔鐘のペギー、次いで三文やもめを倒した。最後の一人となっただぶだぶばあやは情報と交換に命乞いをしてくる。最後のハグは保険として宣誓の呪いを求めてきた。不幸な私の分身を作り出したうえ、苦痛を与え続けてきた縫い物姉妹に強い怒りを抱いているが、使命を果たさなければならない。復讐心を押し殺してだぶだぶばあやの要求を受け入れた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドラゴン金貨を追え -4 (ネタ... | トップ | 魂を喰らう墓 -29 (ネタばれ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

魂を喰らう墓」カテゴリの最新記事