無法者頭と特別な乗騎

バイクとTRPGの記録

魂を喰らう墓 -13(ネタばれ注意)

2020年03月21日 | 魂を喰らう墓
DAY166:カイソーン月26日
町を囲む断崖の上から見て気になっていた、北の競技場へ向かった。廃嘘となった競技場の階段にはツタが這い回り、スタンドには動物の像が並んでいる。競技場の外の地面は草木が根こそぎ剥ぎ取られ、泥地になっている。不気味な静けさがこの一帯を押し包んでいた。そこには鳥のさえずりも虫のざわめき鳴く音も何一つなかった。しかし近づくにつれ、この静寂を乱す巨大な生物のいびきが聞こえる。極彩色の羽根を身にまとった巨大な恐竜の姿が見える。奴を起こさないようにこの場を後にしようとしたが、突然目を覚まし我々の方へ迫ってきた。必死に逃げ出す我々の前に奴は瞬間移動で出現した。我々は一斉に別々の方向へ逃げ出したところ、奴は一瞬迷いそれ以上追ってはこなかった。

スゥ・モンスター、ウォンゴの社を発見。中央のアーチ門の上にある碑文は古代オムー文字で「ウォンゴとは敵であるより、 友であったほうが良い」と刻まれている。
社には中央には5つの入り口がある。中央の入り口の先の部屋には邪悪そうな猿の石像があった。像は石の台座の上に尻尾で立ってバランスを取り、手のひらや足はお椀の形を作って広げている。奥の壁には猿のようなクリーチャーが大きな蛇を引き裂く姿が浮き彫りがあり、その浮き彫りの上下にはくさび状の文字で碑文が刻まれている。壁からは4つ彩色された石の仮面が突出ており、それらはライオン、シマウいのししマ、猪、ハゲワフシの頭を表わしたものだった。
また猿の像の基部には、古代オムー文字で「ウォンゴの友はどこに水を注げば良いのか知っている」と碑文が記されていた。
他の入り口は中央の部屋の仮面の裏側に通じている。仮面の裏側に立つと次のような言葉が頭に響く。
ライオン:「イノシシの友の1体を食った」
イノシシ:「ハゲワシは生き延びることが出来て幸運だった」
シマウマ:「私の唯一の友人は飢え死にした」
ハゲワシ:「他の連中のうち1匹には1人も友人がいない」

これは理論パズルの一種だろう。碑文とメッセージからウォンゴの友と言える動物を推測した。おそらくイノシシかハゲワシかどちらかだろうが、この2体を区別するのは死んでいるのかいないのかだ。その差は提示された条件には示されておらず、すっきりとはしない。しかしここまでくれば後は決断だけだ。ハゲワシを選択すると、頭の中に声が響く「汝の味方を呪うかスゥ・モンスターと戦うか選べ」。
これは選択を間違えたのか? ともあれ、呪ってもよい味方というと・・・ここで何故だがレッドウィザードのダイラックスの顔が思い浮かんだ。思い切って「ダイラックス」と名を告げると、4体のスゥ・モンスターが出現した。




町の東半分へ向かうため唯一の橋へと向かった。それは巨木な倒木に過ぎなかった。しかも木の表面は滑りやすく危険だ。そこでフライの呪文でヴォーンを飛ばし、木と平行にロープを設置することにした。作業を開始すると反対岸の建物の影から、矢を射かけるものが現れた。飛行能力をもったヴォーンを飛ばして反撃させると同時に、ロサとエンペラーは身の軽さを生かして倒木の橋を渡る。そのまま敵を圧倒して捕まえた。賊はタバクシーの狩人、爪の袋と名乗った。



彼は世の中には自分と自分の獲物しかいないという偏った考えの持ち主だったが、力の差を理解してこれ以上無謀な挑戦はしないだろうと考え解放した。奴は我々を隠れ家に招待して夕食でもてなしてくれた。
その夜、我々は身体に違和感を感じて目が覚めた。毒を盛られたようだ。刃を手に爪の袋が我々の部屋に押し入った。
残念ながら今回の獲物は奴の方だった。
コメント
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