蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

ボーダー

2011年03月31日 02時28分29秒 | 日記
稽古から帰宅して、今夜観た映画は『ボーダー』

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが共演!
1995年以来、12年ぶりの共演となった作品。

デ・ニーロもアル・パチーノも大好きな俳優。
以前共演した「ヒート」は共演シーンが少なくて
少々残念だったが、今回は二人とも刑事で相棒設定。
存分に二人の演技を堪能させてもらった。

観終わって、ネットでこの映画に関する情報を閲覧したら
案外不評なのでびっくり。

という私も…
実は途中で居眠りが始まり、ラスト間際で目が覚めて

  え?
  どういうこと??

どんでん返しに驚かされ、居眠りを始めたあたりから
巻き戻して観なおしたんだけどね。

ああ~居眠りせずに最後まで観るべきだったぁ~
と、物凄く後悔した。

ラストは、心の痛みと熱さが入り混じり…

タイトルは邦題らしいけど、良いタイトルをつけたなぁと感心。

「ボーダーライン」という単語は境界性人格障害や
境界性パーソナリティ障害と呼ばれる精神疾患を意味する。
アル・パチーノ演じるルースターが理想の刑事から
転落していった大きな原因はここにあると思われる。
一方「ボーダー」という単語は境界線という意味も持っている。
この映画で描かれている境界線は
刑事と犯罪者、正義と殺人…

とかくありがちな話のようでもあるが
二人の演技がやはり素晴らしく
監督さんに、してやられた感も強くて
私は、充分満足できる作品だった。

にしても…
ラストを知って、もう一度役者陣の演技を注視すると
犯人だと思っていた人が実はそうではなくて
犯人じゃないと思っていた人のほうが
おかしなリアクションをしていることに気付き…

人間の先入観を利用した映画…
いやぁ~先入観の恐さを改めて感じました。
思い込みは、大きな間違いを犯す危険性がある。

心しておかねば…

なお、原題は「RIGHTEOUS KILL」
正義の殺人者という意味だそうです―