マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

シネマジャーナル版 2011年度ベスト10+10/75  

2012-04-01 | 2011年度映画ベスト10
近年はますます鑑賞本数が減るばかりだ。昨年は75本。見逃した名作は数知れず。 ・日本映画 1.『東京公園』/「見つめる、見返される」の繰り返しは、写真や映画が持つ幽霊性を表す。それらを見ているようでいて、ただ自分のみを見ているのだ(内なる他者性)。 2.『一枚のハガキ』/1枚のハガキを往復させることで、読み手の生と死をシンプルに表現。妻が書いたハガキの文面のように、簡潔で情があって反戦メッセー . . . 本文を読む

2011年 劇場・ホール・試写室鑑賞映画ベスト10+10/75

2012-01-02 | 2011年度映画ベスト10
 新年のご挨拶を申し上げます        近年は、年間80本前後になってしまいました。私及び家族の病気やチビとのつきあいなど、映画以外のことに費やす時間が増えたためです。  連れ合いと観たのは『大鹿村騒動記』のみ。本作の評価に関しては、彼と少数の友人を除き、多くの人と大バトルを繰り広げ、思い出深い作品となりました。 ・日本映画  『東京公園』・・・「見つめる、見返される」の繰り返しは、写真や映 . . . 本文を読む