テーマは、袋小路に立たされたとき、人はどのような決断を下すのか?
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「人生はかくも長いが、かくも素晴らしい」。主人公である老いた妻のこの台詞が全てを物語っている。「2012カンヌ」をはじめ各国の映画賞を総なめにし、今年の米国アカデミー賞でも5部門にノミネートされているミヒャエル・ハネケ監督の話題作。人生の最期を迎えた老夫婦が、人間の尊厳をどのように捉えて終結するのか、をシンプルに提示する重い内容だ。
表題の通り「愛」がテーマ。それを全うしつつある夫婦の静か . . . 本文を読む
建築家の安藤忠雄を思わせる知的で力強い風貌。とりわけ眼力の鋭さは並々ならぬものを感じさせる。
中村正義(1924~77)という郷土の画家がいたことは、かなり以前から知っていたが、正式に作品を観たことがなかった。本作中でその絵を観て驚いた。これはまるでウオーホール?ピカソ?ゴーギャン?彼らが描いた日本画か と紛うほど、その強烈な線描と色遣いに圧倒された。
日本が世界に誇る名画家を広く知らしめ . . . 本文を読む
高校時代の友人である映画監督・武重邦夫さん(今村昌平の愛弟子で、今村プロ&日本映画学校の創設者)が、愛知県豊橋市出身の日本画家中村正義の生涯を描いたドキュメンタリー映画『父をめぐる旅』を完成。全国各地のミニシアターで順次上映される予定です。
同画伯は日展に反旗を翻し,孤高の人生を貫いた異色の人で、昨年は名古屋市美術館で回顧展が開かれました。
本作は、武重さんと今村監督が、同画伯の生前に、撮る . . . 本文を読む