冴えないカフェで、コーヒーとタバコをネタに、2人または3人の客が、取り留めの無い会話をする、11話の短編集。
ただそれだけなのに、モノクロの映像とあいまって妙に心に残るのは、コミュニケーションの本質を突いているからだろう。定点観測のような画面の、会話の向こうに透けて見えるのは、人も言葉も、唯一で絶対のものなどない。他者や他の言葉との関係性(差異と反復=差延)によって決定されるのだ、ということ。
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(ネタバレ注意!)世界中の若者へのメッセージを込めた、辛口のラブ・サスペンス。手持ちカメラの揺れが、若者の不安感を的確に表現、破滅を予感させる映像だが、暗い感じはしない。
「富裕層に恐怖を味わわせること」が資本主義社会へのレジスタンスである、と信じて、夜ごと豪邸に不法侵入。部屋をめちゃくちゃに模様替えして、「贅沢は終わりだ。教育者より」と書いた張り紙を残すヤンとピーターの2人組。そこにピーター . . . 本文を読む