マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

あいち国際女性映画祭2008

2008-09-14 | 映画について
終了して1週間経った。祭の後の淋しさをかみ締めている。  今年もさまざまな出会いを楽しむことが出来た。映画を観ることも好きだが、映画を通して多くの人と触れ合うことはさらに好きだ。 5日間のうち2回、二次会を開いた。メンバーは重なったり、異なったりだが、延べ16名の集いとなった。うち1人は県外から、2人は新しく加わった夫婦である。 2回にわたる楽しい語らいをまとめてみた。 あいち国際女 . . . 本文を読む

帰らない日々/良心とは何か

2008-09-10 | 映画分析
10才の息子をひき逃げした犯人を裁くために、事故の調査を依頼した大学教授イーサン。それを受けて立つ弁護士ドワイト。彼こそ、何とひき逃げ犯人その人だった・・・。 goo 映画  ありえないような設定であるがゆえに、この物語は成立するが、人の営みの根底にある「良心」とは何か、を考えさせる佳作である。  小さな町での事件。当然、人間関係も互いに入り組んでいる。  加害者と被害者、この2組の家 . . . 本文を読む

アメリカばんざい/日本の明日かも?

2008-09-04 | 映画分析
友人から「絶対に観て、すぐにブログにアップして」とのメールを貰ったが、時間がなく、やっと昨日観ることができた。 goo 映画  必見の傑作である。 元海兵隊員の日本人妻は言う。「日本には帰りたいと思うが、だんだんアメリカっぽくなっていくのがいや」と。  まさにそうだ。マイケル・ムーアの「シッコ」も日本の近い将来を予感させるが、本作も”日本の未来予測図”そのものである。 世界に誇る憲法9条を . . . 本文を読む