マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

ファン・ジニ 映画版/その奥にあるもの

2008-08-27 | 映画分析
 朝鮮王朝時代、蔑まれた妓生の身ながら、類まれな美貌と才気で逆境を乗り越え、時代の寵児となった実在の女性の生き方を、恋愛を主軸にして描いている。 ファン・ジニ 映画版  骨太な作品だが、表面的なストーリーには、やや無理がある。幼児の友情から初恋に発展し、生涯を賭けた大恋愛を、無理やり悲劇に仕立てた感じがするのだ。 全体を理解するには、その奥にあるものを探らなければならないが、それだけの価値 . . . 本文を読む