マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

『奇跡』&『風の中の子供』

2011-07-05 | 映画短評
  ・『奇跡』で 子どもたちはとにかく道を走る。  それも半端じゃなく真剣に。  「生きる」とは「死」への道程だ。道を辿る行為は、願いや欲望を超えて「世界」を開く。  奇跡とはまさに世界の開かれだ。彼らの叫んだ言葉は転がり、周辺を巻き込み、思いがけない巡り合わせを生み出す。  登場人物すべての成長物語である。 ★★★★★(★5つで満点) ・『風の中の子供』は、小津や溝口も天才と認めた清水 . . . 本文を読む