マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

黒い眼のオペラ/「魔笛」の主題

2007-07-03 | 映画分析
冒頭、モーツアルトのオペラ「魔笛」より、王子タミーノが歌うアリア「何と美しい絵姿」が流れる(タミーノは旅の途中で命を救われる。 その恩人たちに、まだ会ったことのない美しい姫パミーノの絵姿を見せられて恋に陥り、数々の試練を乗り越えて姫と結ばれる・・・)。 それを聴いているのか、眠っているのか、旅人のシャオカンがベッドに横たわっている。  本作の伏線となる音楽「魔笛」の中心的主題は”友愛” . . . 本文を読む