マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

『ミラノ、愛に生きる』他新作短評5本 

2011-12-08 | 映画短評
 『ミラノ、愛に生きる』富豪に嫁いだロシア出身のヒロインの心身の解放を描く。  故郷を捨てた悲哀、夫によりモノ化された日常、能面のような表情で暮らす贅沢三昧・・・。  人間の本能である「食」に触発され、虚飾に満ちた人工の世界~自然児へと脱皮するプロセスに共感。  料理やインテリア 、衣装などのセンスが光る 。  ヴィスコンティを想起させる、いや彼を超えるかもしれない豪華でシュールな映像美は . . . 本文を読む