マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

天然コケッコー/危険な近道

2007-09-16 | 映画分析
 映画仲間の話では大変評判がいいので、最終日に駆けつけた。だが、期待が大きすぎて「キサラギ」と同様肩すかしを食らった。 天然コケッコー このゆるさがたまらない、という人が多い。  確かに、始原や結論めいたものを提示しないあいまいなつくりは、山下敦弘監督らしさ全開ではあるが、”美しい自然を背景にした「ありがちな話 」を、美男美女が演じる”という印象が強く、既成作品の枠を超えた強烈な魅力を感じる . . . 本文を読む