マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

ツォツイ/先住民族の赦し

2007-06-18 | 映画分析
 表面的には、父によって母と引き裂かれたトラウマを、マリア様のような女性ミリアムによって癒され回復する、主人公ツォツィの様子を描いているが、その陰には、先進国によって侵略された南アの哀しみが滲み出ている。 goo 映画  家父長的な父=ツォツイの暴力&赤ちゃんの略奪=先進国の侵略。  父の暴力と先進国によるエイズ犠牲者の優しい母、乳をくれた黒人女性ミリアム&赤ちゃんの両親=先住民族の「赦し」 と . . . 本文を読む