熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

1ドル120円台へ

2014-12-05 10:20:07 | 日常の出来事・雑感
今朝はどの新聞も、一時1ドル120円台に円が下落したことを大きく報じています。
3、4年前70円台まで進んでいた円高から40円以上、率にして6割以上の円安です。
今の政権になって金融緩和策を打ち出した当たりから徐々に円高傾向となり90円台に入った頃でしょうか、当時安倍首相のブレーンの一人は、100円台が望ましいようなことを発言していましたが、最早そんなレベルをはるかに通り越して120円台です。何がブレーンだと言いたくなるような有様です。

円安で潤うのは輸出企業と外国人旅行者の増加で潤う国内関係企業くらい。輸出企業も製造拠点を海外に移転させている企業では、さほど円安メリットはありません。
円安により、輸入原材料の円価格は上がり多くの製品価格に転嫁されます。このところガソリン価格が下がっていることがせめてもの救いではありますが、一般家庭では円安による物価高を帳消しするほどではありません。

更には、進む円安で円資産は相対的に目減りの一途、この先どうなることかと不安になります。こんなに円安になるのなら外貨預金をしておけばよかったと考えるものの、その時々では中々迷うものです。慎重になり過ぎていつまでも決断できない内にタイミングを逸してしまう、よくあるケースです。

膨らみ続ける国の借金、急速に進む少子高齢化に伴う国力低下・社会保障財源不足・不動産価値の下落、そして円安で目減りし続ける円資産・・・日本の先行き不安要素を上げだすときりがありません。これも、的確な政策を打ち出せない政治の責任は大きいように思います。

嘆いていてもこの不安、直ぐに解消されないでしょうから、庶民のささやかな防衛策として、行き着くところ当たり前のことですが「不要不急な支出はしない、なるべく物は買わない」ということでしょうか。(但し、人生つまらなくならない範囲内で) 先日明らかになった家庭支出連続マイナスもうなづけます。

更には、幾つになっても自力で生活して行ける体力と健康の維持。健康と体力さえあれば、環境変化への適応力も増し、少々の厳しさにも耐えられることでしょう。
コメント
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