福隆新街④

福隆新街の最後を飾るのは「咸魚（鹹魚）ハムユィ」です。マカオ・香港で良く食べられる干し魚です。

主に使われる魚は、黄花魚（ファン・ファ・ユイ）＝イシモチや曹白（カオ・バイ）＝コノシロで、魚を塩漬けにして半発酵させてから、天日干しで乾燥させて作られますが、この臭いは嫌いな人にとっては悪臭と感じるようです。（私は好きな臭いですが。）

福隆新街の北側周辺はこの咸魚商店が立ち並んでいて、通りにその香りが充満しています。私は干した後の咸魚しか見たり嗅いだことがありませんが、干す前の生の咸魚はかなり強烈な臭いだそうです。さすがに生の臭いを嗅ぐには勇気が要りそうですね。

さてこの咸魚ですが、加熱により臭みが消え旨味が引き出され、非常に美味となります。皆さんは食べたことがありますか？刻んで炒飯に入れるとか、豚肉の味付けに使うとか、魚露（ユイルー）みたいな調味料としての利用もされ、本当に美味しいですよ。

福隆新街③

福隆新街で最も栄えている場所は北側の食品商店です。写真の手前には有名な「仏笑楼大餐庁」という創業約100年という老舗マカオ＆ポルトガル料理店もあります。

福隆新街②

紅い格子窓と門が並ぶこの通りに入ったとたん、時代が一気に過去に遡った錯覚に陥ってしまうほど印象的な街となっています。

ところで最近、この通りで開いていた店が少しずつ閉店となっていて、少し活気がなくなってきているようです。寂しい感じがしますね。

福隆新街①

ときどき
ソフィテルホテルから歩いて5分ほどのところにある、皆さんご存知の福隆新街です。広東語ではフォッロンサンガイと読みますが、並行して伸びている新馬路とは趣がかなり異なります。

この福隆新街、昔は遊郭街として栄えた通りであることをご存知の方は少ないと思います。