ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

南極観測船「しらせ」がやってきた

2011-07-10 10:30:08 | 震災
津波の被害が大きかった小名浜港。震災前の埠頭は週末になるとイベントが開催されたり、海産物を購入する人達で賑わうのだが、現在はお店はまだ休業中の所も多く、物産館もいまだ再開されず寂しいまま。

そんな小名浜港で久々のイベントが開催!

SHIRASE 小名浜7DAYS」と名付けられたこのイベント、元南極観測船「しらせ」が普段停泊している千葉の港から1週間小名浜港にやってくるというもの。
船内体験乗船ができたり、登山家の三浦雄一郎さんの講演会があったり、炊き出しがあったりと楽しそう。

埠頭に行くのは震災以来久々なのだが、土曜日に子供達を連れて行ってみた。



午前10時頃についた私達、まだそれほど混雑はしていなかったが、11時過ぎにはすごい人!
こういうイベント、本当に久しぶりで、なんだかとても嬉しい。
それでも埠頭はまだいろんな場所で震災の爪痕が残る。



そして、空も海もこんなにきれいなのに、放射能の影響が大きい福島の現状が本当に悲しい・・・。

すでに引退したしらせは中々の年代物だったが、船の中に宿泊施設はもちろん、診察室(簡単な手術もできる!)や歯医者、床屋さんや食堂、お風呂などがあって、過酷な南極での生活をこの船の中で過ごした南極観測隊の皆さんのご苦労が偲ばれる。

また、このイベントを主催したウェザーニューズ社の皆さんは、とても明るく丁寧に会場を案内してくれた。

駐車場から会場までシャトルバスが出ていたのだが、そのバスの車中、ウェザーニューズの方がなぜ小名浜でこのイベントを開催したのか説明してくれた。
ウェザーニューズ社のサイトにも出ているが、創業者の石橋さんはそもそも小名浜港で貨物船を使っての仕事をしていたのだが、1970年に小名浜を襲った爆弾低気圧(急にものすごく発達した低気圧)により貨物船が沈没、15名の乗組員が亡くなり、この事故をきっかけに気象の世界へ進んだそうで、創業のきっかけが小名浜にはあるそうだ。
そんな昔のご縁で応援してくれるなんて、いわきの人間として本当に感謝!
そして、よく知らなかったウェザーニューズ社さん、これから応援しますね!!

埠頭にある「アクアマリンふくしま」も、来週15日金曜日に再オープンが決まり、小名浜の賑わいが少しずつ戻ってきそうなこの頃。
応援してくれる人たちはたくさんいる!
コメント
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