ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

強く!

2011-05-25 10:53:21 | 震災
原発、最近は3月の’その時’に何があったのかという検証が始まり、’実はこうだった’という話がポロポロ報道されている。
検証は大切なのだろうが、大混乱だったその時にどうだった、こうだった、という話は、私達にとっては(今更・・・)と感じるばかり。

早く冷却できるようにしてほしい、早く汚染水をどうにかしてほしい、余震に耐えられるように耐震工事を進めてほしい、汚染土壌を改良してほしい・・・。これからの事をスピードをもって取り組んでもらいたいのに、本当にガッカリさせられる。

あえていうならば、大地震・大津波の最中の対応について一瞬の判断のまずさを批判するよりも、ずっと危険性を指摘されながら何の対策も講じなかった原子力関係の方々すべてを含めて、ここ数ヶ月の経緯だけではなく数年の経緯を反省して頂きたいと思う。

それでも原発の現場では今も働いている人達がいる訳で、ちょこちょこ起こる余震にも負けず作業は続いている。頑張れ~!!

さて、お母さん仲間との世間話でも皆さん私と同じような事を話しているのだが、インターネットお陰でそれぞれいろんな情報を知っている。
中には、「ネットでは福島県人に大して差別がひどい!」と本当に悲しそうに話す人もいる。

私も、他県で福島やいわきナンバーの車に傷をつけられた、とか、ガソリンを入れてもらえなかった、とか、子供がいじめられた、とか話は聞くが、自分は被害にあっていないので、そういう人もいるだろうが、多数ではないと思っている。

しかし、放射能も怖いがネットの世界(というか人の噂の世界というべきか?)も恐ろしい。
”情報は良い情報を求めている人には良い情報が集まり、悪い情報を求めている人には悪い情報が集まる。”と聞いた事があるが、その通りだと思う。

これからの福島、原発処理も長い道のりだけど、健康状況の調査などわからない事も多く、そのぶんいろんな事を噂される事もあるだろう。
大人の私たちより、今の子供達が大きくなった時やその過程で、触れ合うネットの情報や他地区の人の先入観などに悩まされる事があるかもしれない。

心を強く持つ、事実ではない事やただの噂などには惑わされない、自分の基準をしっかり持った人間に子供達には育ってほしいと願う。
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