ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

著作権保護

2011-02-03 09:16:22 | 中国ネタ(2010年4月~)
ニュースによると

「百度サイトに違法コピー続出 人気漫画や水着写真集まで」

中国ではおなじみの検索サイト「百度(Baidu)」の日本法人が開設したサイトで、日本のマンガやら写真集やらが大量にスキャンされた状態でアップロードされているそうだ。

いつの間に日本進出していたんだろう?と思って記事を読むと、去年日本のベンチャー企業が元々運営していたサイトを百度が譲り受けてスタートしたらしい。

どんなもんか、と覗いてみると、中国のサイトがそのまま日本語になった感じ。
中国本国でのサイトでアップされているものをそのまま日本版でも載せているのかな。

著作権保護、日本では厳しいが、中国では違法コピーは当たり前すぎて中国人からすれば「なんで日本のDVDやCDがこんなに高いの?なんで曲のダウンロードにお金がかかるの?」って意識だろう。

無錫の日本語学校で教えていた時使われていた教科書が、どうみても日本で販売されていたものを内緒でそのままコピーして改めて製本したものだったのに苦笑したものだが、中国だけではなく韓国その他アジアの国々ではどこもこんな感じらしく、欧米諸国と日本くらいしか権利保護の概念が確立されていないみたいだなあ、と漠然と感じた。

確かに日本では本やCD・DVDの値段、それに映画を見るにも高いが、産業として成り立つというのはこういう事なのかなあ、と思う。
だから人気がでてもあまりお金にならない韓国から日本に進出してくるアイドルも多いのだろうし、人気小説家やマンガ家が大金持ちになるというのは日本や欧米以外ではあまりないのかもしれない。

物流やネットの発達で世界が狭くなっている現代、中国が先進国っぽくなるのか、日本が中国っぽくなるのか?
百度のニュースは中国企業が中国式を日本に持ち込んで、日本ではダメだよ(いや本当は違法コピーは中国でもダメなんだけど)、って言われた訳だが、韓国のKポップのように、そのうち何か他の分野で中国式のやり方が’結構いいんじゃないの?’って言われる時があるのかなあ、と思ったりしている。


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