誰も知らない黄昏どき 2020-01-24 21:57:03 | 2015年4月以降の詩 誰も知らない黄昏どき湾の奥から滑るように船が出るあなたはじっと前を見たままで広々とした船室に座る船室にはだれもいない私は壁にもたれてあなたの後ろ姿を見るともなく見ている昼間のうちに何度も肩を抱き湾口の島への船着き場を探し巡航船は燃料を満たして船橋に行き先を表示する港のカフェの窓際のソファに二人で腰を掛け入り江を眺めて背後の山脈に陽が落ちるころ一緒に店を出て浮桟橋まで歩く ※魚市場のネオンサイン . . . 本文を読む