19日ぶりのブログの更新です。
以前書かせて戴いた 重い掛けふとんは、精神安定に寄与し、安眠をもたらす? は、毎日数百PVと多くの皆さんに読んで頂いているようです。有難うございます。科学者でもない一介の「ふとん屋の爺」の、独り言・戯言を日々こんなにもたくさんの方に読んで戴けると、嬉しい以上に恐縮の念が大きくなって、時に恐怖感を感じます。
科学的なエビデンスが有るわけでなく、長く「ふとん屋」をしてきたことによる「感」に基づく話が殆どです。詫びる気配も無く、さらに懲りずに、独り言・戯言を言わせて戴きます。
重い掛けふとんが精神安定に寄与するといっても、これからの寒い時期、寝具に求められる第一の機能としては、『充分な保温力』 でしょう。温かく寝られることは、本当に幸せですよね。重いふとんの方が暖かい、少し重いほうが暖かく寝られる と言われる方も多いのも事実だと思います。
昨今、軽い布団が「善」で、重いふとんは「悪」であるかのように言われています。今回は、主に掛ふとんの保温について考えてみたいと思います。
保温というのは「体温で温まった熱が逃げない、逃げにくい」事であり、「就寝中の体温の低下を防ぐ」ことだと思います。魔法瓶の原理と同じだと思います。たっぷりと膨らんだ掛けふとんは厚い空気の層を作り、ふとんの中(寝床内)の熱を逃げないようにします。快適な寝床内気候とは、温度33℃±1℃・湿度50%±5%と言われています。これは、冬でも夏でも概ね正しいと言われています。
ふとんの保温には、2種類あると思います(爺の感に基づく勝手論)。
①熱を溜め込む。 (熱がふとんそのものに溜まる)
温まった空気だけでなく、むしろ体温で温まった熱を溜め込むことによって暖かく眠る・・・もめん綿のような熱を貯めることのできる寝具。以前にも書きました(重複)。吉良上野介が逃げた後の布団の中がまだ暖かかったため「まだ暖かい!遠くには行っていない。探せ!」というストーリーになったと思います。
②熱を逃がさない。(温まった空気を逃げないようにする)
暖まった空気を寝床内から逃がさないようにするには、厚い空気の層を作りその層を固定化する。・・・ 羽毛ふとんに代表される軽量寝具。静かに寝ていれば大変暖かいのですが、寝返りが激しい方、夜中によくトイレに起きる方。これらの方は、その都度、温まった空気が逃げてしまうため、再入眠時にもう一度フトンの中を暖め直すことになります。もし、吉良上野介が着ていた羽毛ふとんを剥ぎ逃げたとすれば、布団の中は直ぐに冷たくなり、先ほどのセリフは無かったかもしれませんね。
少し前の時代(昭和の時代まで一般的ふとん≒)ある意味「重いふとん」≒「もめん綿ふとん」と言えると思います。(戦前までは一組5貫匁などと言い・・・敷きに2貫匁(7.5kg)、掛けに1.5貫匁(5.625kg)x2枚・・・と今では絶対ありえない重さですね)
羽毛ふとんが一般的なる前のふとん
ミックス綿(綿50%/ポリエステル50%)入り掛ふとん(中わた重量:約3.0kg )
かってほどの沢山の綿量は必要なくなってきました。でも、羽毛ふとんの一般的中羽毛量が約1.0~1.3kg(シングル換算)ですから、軽くなったとはいえ、およそ2~3倍の重さですね。
重い布団が暖かいと言っている訳ではありません。軽くて暖かいふとんが良いに決まっています。正解は一つではありません。
先ほどの ミックス綿(綿50%/ポリエステル50%)入り掛ふとん をお求めのお客様や、お問合せ戴くお客様が増えてきました。
多少の重みがあった方が良いと思われるなら、TTCの生地の使われた1.0kgの羽毛布団より暖かい と思いますが、皆さんはどう思われますか。
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