一期一会

日々是好日な身辺雑記

棒ノ折山へ

2012年08月07日 | 山登り



3日(金)は休みだったので、奥多摩の棒ノ折山へ日帰りで行ってきた。
西武池袋線飯能駅からの登山口に近い河又へのバスが午前中でも数本しかないので、
8時50分飯能発のバスに合わせて8時に家を出る。飯能に着き、名郷行きのバス乗り場に行くと、
母親二人に引率されたキャンプ行きと思しき小学生の6人のグループだけ。
平日ということもあるが、さすがにこの猛暑の中、山登りする人もいないようだ。
バスは名栗川に沿って45分程で河又のバス停に着く。
途中のキャンプ場で子供達は降りていたので、このバス停での下車は私一人だけ。
20分程車道を歩くと有馬ダムと名栗湖が見える。ダムを渡って車道を10分程行くと白谷沢登山口に。
そこに看板 があり次のように書かれている。



「熊出没情報あり!山に入る場合は、熊に自分を確実に知らせる工夫(ラジオ、大きな声を出す、鈴を携行する)をしましょう。万が一、熊に遭遇したら、慌てず、ゆっくり後退し、決して近づかないでください。」

思わず、(まいったなぁ~)と。
棒ノ折山は高さ969mということもあり、ジョギング替わりのトレイルランのつもりで、
小さなディパックにお握りとサンマの缶詰、オレンジ一個と水筒だけを詰めてきたので鈴が付いていない!
靴はハイカットの登山靴ではなく、ノースフェースのトレッキングシューズなので
逃げ足は速いと思うのだが・・・。

そういえば(山里に熊が出没)というニュースがTVで報じられてたなぁとか、
数年前に奥多摩在住の登山家山野井氏が山道で熊に襲われ顔などに重傷を負い、
ヘリコプターで青梅の病院に搬送され80針近く縫う手術した事などを思い出す。

話は変わるが登山家山野井泰史を沢木耕太郎がノンフィクション「凍」で書いている。
オススメ本である。

山道に入ると陽が樹木に遮られ、街中を歩くよりは涼しく感じる。
耳を澄ませ、目を凝らし、はるか先の前方を見ながら歩く。
なにせ行き交う人もなく一人で歩いているので、どうしても熊のことが頭をよぎる。
しばらく山道を歩くと沢沿いの岩場を歩くようになる。
沢の途中は「ノド」と呼ばれる両側の岸壁が垂直の壁になり狭く細いところを行く。
この岩場には熊も来ないだろう、などと考えながら二つ目の滝、天狗の滝をすぎると
途中からクサリのついた階段を上って左岸の岩場の上に出る。



そこから再び山道にでると看板があり「マムシに注意」と。
熊の次はマムシ!トレイルランのつもりなので短パン。今度は足元も注意しないといけない。

階段が作られている急坂をひと登りすると尾根道に出る。
雑木林のきつい登りだが、赤岳の文三郎道と比べたら超楽である。

11時45分、熊に遭遇することも、マムシに咬まれることもなく、棒ノ折山に着く。
頂上も広い平坦地になっておりベンチやあずま屋があり山頂というより嶺の感じ。
青梅線川井駅側から登ってきたと思われる男性二人と、女性二人組と女性一人がいる。
山頂にしては少ない!

ここで昼食をとり、12時10分ごろに名栗の「さわらびの湯」に向けて下山、出発。
1ℓの水筒に入れてきた水を昼食で飲みきってしまい、喉の渇きもあり急ぎ足になる。
14時半「さわらびの湯」に到着。早速ポカリスエットを飲みお風呂へ。
ここで汗でぐっしょりになったパンツとTシャツを着替える。短パンの着替えは持って
きてないのでそのまま。短パンは普通のコットン製のものだったが、やはり登山用の
ポリエステルの速乾性のあるものが良い。

温泉から出て、畳敷きの大広間で待望の缶ビールを呑む。
この夏一番の美味しいビール!これも山登りの楽しみのひとつだ。

今回は全コース4時間半位。低山の夏山だったが、トレーニング代わりに
それなりの面白みがあった。温泉で計った1.5キロへった体重はいつもの生活に戻ると
ともに元に戻る。




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