一期一会

日々是好日な身辺雑記

CBIOからGYREへ

2023年11月03日 | 日記
10/31をもってCBIOがGNIの子会社北京コンチネントを統合子会社化し、CBIOがGyre Therapeutics,Inc.(GYRE)と名称変更し、CBIOを引き継ぐ形でNASDAQ上場を果たした。昨年から上海市場→深圳市場→香港市場と二転三転した北京コンチネントのIPOが、CBIOのヤドカリとも言うべき手法で、最も良い形のNASDAQ上場を実現した。


9/1のCBIOの株主総会の結果のお知らせで、
(今後の手続きに関しましては、CBIO取締役会の決議等が必要となるものがあります)とのIRが出てから、一切この件に関するIRが出なかった。そして株価も8/30の2400円の高値から下げ続けた。10月末がCBIOの米国証券取引委員会との上場維持期限だったので、進捗状況が気になっていた。3年前にアリババの傘下でアリペイなどを運用するフィンテック企業アントのIPOが中国の規制当局によって上場延期された。
北京コンチネントのNASDAQ上場に関しても規制がかかるのかとも思った。

それが10/24(火)のIRで、中国証券監督管理委員会から承認を受けましたと出た。9/1からこの日までのIR空白期間は、この承認待ちだったのだ。そして10/31にCBIOとの取引完了とのIRが出て、GYREのプレスリリースにも北京コンチネントとの統合と名称変更が出ていた。


この統合新規上場によりCBIOの株式は15:1に併合され新規上場基準を満たす事になる。
10/30の終値が0.51ドルなので15倍で7.6ドルになるという理屈だが、株数も1/15になっているので現時点では評価損状態だ。GNIが85%の株を持っているので、浮動株数が少なく、まだアメリカでの知名度も低いだろうから、値動きの予想もつかない。全ては来年第三相治験の完了が予定されているF351の結果次第だ。11/12アメリカの肝臓学会でF351のプレゼンをするらしいので、それがどれだけのインパクトをもたらすかだ。


この貼り付けたプレゼン資料は、10/31に急遽行われたメディアと機関投資家向けの説明会での資料だ。この説明会はZOOMでのオンライン説明会で、名前、メールアドレス、会社名、役職を書いて申し込むとリンクが送られてくる事になっていた。メディアでも機関投資家でもないが4年来のGNIの株主である事とCBIOの株主でもあることを書いて視聴希望のメールを出したが、なしのつぶてだった。ここのIRの貧弱さは前にも書いたが、チェンジのIR姿勢と対極だ。

ただこの説明会に出たアナリストのレポートがアップされた。ishareという会社で中小型株が専門らしいが、他の媒体では見たことがない。前にも2度レポートしているので内容的には目新しさはないが、レーティングをBuyで目標株価を5400円としている。買値の3倍だがCullgenの上場、F351のブロックバスターへの期待などでもう少し上の株価を狙っている。




今週は上期決算が始まり、トヨタの上方修正と最高益更新、中国経済減速により村田製作所、OMRON、FANUC、が減益決算となり明暗が分かれた。ニデックは最高益更新ながら中国での車載事業が赤字となり、あの強気の永盛会長が(中国一辺倒から欧米へシフト)との発言だ。同じ中国比率の高い部品メーカーのフェローテックの決算が気になるが、14日に発表だ。円安での押し上げ効果と見合いになるのか。

他の保有株の決算発表では、アンリツが通期減益予想ながらQ2の業績好調で31日に150円のストップ高となり、テクマトリックスも過去最高の増収増益決算で1日は187円高(13%)となった。日本電子は10日の決算発表を前に業績上方修正発表により、1日は619円高(14.7%)となった。来週はデジタルハーツ、日本電子、再来週はチェンジ、GNI、フェローテックと続く。

チェンジはふるさと納税が主事業なのでQ3に増収増益となるが、今回はイーガーディアンのTOBと第三者割当増資による子会社化の話がオンライン説明会でされるだろう。福留社長の株主に向き合う姿勢の2,3時間にわたる説明会には頭が下がり、応援したくなる。

一番関心があるのが9日のデジタルハーツの決算発表だが、その株価は右肩下がりで評価損状態だ。350億円の売上げで2本柱事業の片方をスピンオフするという身の丈知らずの計画発表が仇になった感じだ。この二つの事業内容が違うのであれば少しは理解できるのだが、ゲーム業界と一般会社と対象の違いだけで、同じソフトウェア検証でのスピンオフは市場の理解は得られないだろう。
SHIFTと同じ利益をと思った買いだったが、
(柳の下のどじょう)という事か。

FOMCは利上げを見送ったが、円安はどうなるか、財務省が為替介入しそうだが、どれだけ効果があるか?1ユーロ160円ではレストランで食事をする時に円環算したら驚きで食事が喉を通らないかもしれない。