一期一会

日々是好日な身辺雑記

山岳情報

2020年10月17日 | 山登り
先月末に単独行で北アルプスの蝶ヶ岳に登り、改めてその雄大な山容の素晴らしさに、今後単独行でも北アルプスの主峰に登り続けたいとの思いを強くした。
それと同年代男性2人の単独行者の話を聞いて刺激を受け、北アルプス主峰への登山もまだまだやれるとも思った。
1人は蝶ヶ岳に上る途中で知り合い、1時間くらい話をしながら一緒に上った信楽の74歳の男性。
西穂高岳に上り上高地に下山し明神館に泊まり、翌日蝶ヶ岳に上るという行程での登山をしていた。縦走で幾つかのピークを踏破するというのはあるが、一度下山してまた別の山に上るという行程は思いつかない。会社員時代は山岳部で活動し、現在はバトミントンで身体を鍛えているという。

もう1人は徳沢ロッジで相部屋だった72歳の男性で、涸沢から南陵の岩尾根のルートで北穂高岳に上ったという。南陵取付からの鎖場が長い急登できつかったとの事。
槍ヶ岳から大キレットを通って北穂高岳へ縦走した時に、南陵から涸沢へ下っているが、記憶がほとんどない。記憶にあるのは大キレットの滝谷の絶壁と、北穂高小屋直下の北壁ぐらいだ。

このお2人の話を聞いて思い浮かんだのが、涸沢をベースに北穂高岳と奥穂高岳に登る行程で、初日を上高地から涸沢、2日目を涸沢から北穂高岳をピストン、3日目に奥穂高岳へのピストン、これだと3泊4日で人気の2座に登れる。10月の下旬になると山小屋も閉まり北アルプスは冬山になるので、来年の7月中旬から10月中旬にでも計画しようと思う。
それまでに新型コロナウィルスは収束しているか?してないと涸沢の山小屋も半数営業なので、天気予報に関係なく早めの予約をしないといけない。



そんな北アルプスへの思いと、9/14〜9/22に相次いだ70代単独行者3人の死亡山岳事故のネット報道を見て、改めてルートの事前検討が重要と認識し、ガイドブックと地図を25年ぶりに買った。
そして昨日は予約本を受け取りに図書館に行ったので、「山と溪谷」の最新刊11月号を読んできた。特集が(充実!日帰りコースガイド)というもので、東京・名古屋・大阪周辺の日帰り低山コースを紹介していた。そこで言われていたのが、低山での道迷いの遭難事故の多さだった。幾つかの原因が指摘されていたが、メジャールートと比べ人がいない事や、ペンキや赤いリボンの標識の見逃しなどだ。

道迷い遭難事故で記憶に新しいのが一昨年5月に新潟県であった、37歳会社員の父親と小学1年生6歳の長男の遭難死亡事故だ。GWの登山だったのか5/5に行方不明になり、重なり合った遺体が発見されたのが5/29という痛ましい事故だ。
五頭山という900mくらいの低山だったが、尾根道から沢に迷い込んだ事故らしい。

蝶ヶ岳で会った信楽の男性も、滋賀県の1300mの鈴鹿山系での遭難事故が多いと言っていた。またスマホの山岳アプリ(YAMAP)でのGPSを使っての登山中のモニタリングが家族と共有出来るというのを見せてくれた。この(YAMAP)と(ヤマケイオンライン)はスマホにインストールしてあるが、登山レポートを見るだけでGPSを使った事がない。

そして一昨日は2ヶ月に1回の川越の理髪店に行ったので、いつもの山行きの相棒と定例飲み会をした。8月に飲んだ時に、半身の痺れがあり市内の病院でMRI検査を受けたら何でもないと言われたというので、再度大学病院での検査を勧めたら、埼玉医科大学で検査を受け、異常は無かったとの事だった。現在は別な病気で飲んでいたビタミン何たらという薬を飲んだら痺れも無くなったというが、よく分からない話だ。

蝶ヶ岳の写真を見せ、一緒に登った燕岳の遭難事故の話をし、最後はどんな状況だったのだろうと言ったら、あの週は天候も悪かったし、2000m級でのビバークでは低体温症になり、冬山遭難と同じく眠るような最後だったろうと。
そしていつもビバーク用のツェルマットと保温用のアルミ製の袋を必ず持って行くと言う。
サージカルテープや薬のセットを持っているのは知っていたが、この二つは知らなかった。
50年以上の付き合いになるが、カミさん言うところの(何でも大丈夫だろうと言う、根拠のない楽観主義)の私とは真逆で、慎重で用心深い性格だ。
山岳保険に入ったのも、相棒が入っている保険で遭難救助に相乗りするのも何だかなぁ、と思い7月末に毎年更新していたが、今年はコロナ禍で更新しなかった。

秋の日帰り登山に行きたいと思っているが、全然秋晴れとならず図書館から借りてきた(山と渓谷)を読みながら憂さ晴らしをしている。