美味艶女~おいしい料理に囲まれて~

おいしい料理に囲まれてれば 福来る♪ おいしいものの連鎖は 幸せの連鎖♪

ロール白菜♪ 香苗と 春人編

2014-11-07 | ショートストーリー

 

彼と このまま結婚して いいのだろうか。

香苗は、 大きな 悩みを 抱えていた。

 

なにしろ、食べ物の好みが 合わない・・・。

洋食ばかり 食べたがる 彼と、和食が好きな香苗。

濃い口好みの 彼と 薄味の 香苗。

 

彼の実家の食事は、簡単なものしか 出てこなかったらしい。

 

お昼に ラーメンばかり 食べたがる 彼に、付き合ってる時は 気にしていなかったが

先日 プロポーズを されて、 深刻に考えるようになった。

 

「食事なんて、 気にすることないよ。俺は 唐揚げとハンバーグさえ 食べれればいいし。

 昼は 会社で好きなもの 食べるんだから、 家では、香苗の作るもの なんでも食べるよ」

 唐揚げと ハンバーグなんて 簡単で いいわって 片づけて いいんだろうか。

 

付き合って1年。 それぞれ 相手の食生活に 慣れてきたけれど、

大きな 壁のような 気がする。

 

今日は、仕事のあと 待ち合わせをして、香苗の実家に 挨拶にくるという。

朝、もやもやしたまま、会社のエレベーターを 待っていたとき、同期の春人が やってきた。

 

 

「おはよう。ちゃんと 朝ごはん食べてきたか?

  俺、朝から ロール白菜 食べてきたぜ」 

 と、春人がいったとき、香苗は ドキっとした。

「えっ 私も」

「まじ! ロール白菜食べてきたの? 俺 トマト味だ。香苗ちゃんは?」

「私は コンソメ♪」

2人は エレベーターに 乗り込み、5階のボタンを 押した。

 

よりによって、ロールキャベツじゃなくて、ロール白菜だなんて・・・。

 春人君とだったら こんなこと 悩まなくてもいいのにな。

 

 5階のフロアーに ついたとき、香苗は すがすがしい気持ちになっていた。

   やっぱり 今日の予定は 延期してもらおう・・・。

 

     そんな 香苗が 朝 食べた ロール白菜丼

♪ご飯の上に ロール白菜と スープをいれて、お肉を ほぐしながら

  ご飯と一緒に   召し上がれ♪

 

 

 

 

 

 



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