<命うります> 三島由紀夫
純文学 × エンタメ × ハードボイルド
三島由紀夫の死生観が ちらちら見えるあたりは 純文学 っぽく
吸血女が 出てきたり 何度も死に損なうのは エンタメで
スパイや爆弾は ハードボイルド。
自殺し損ね命なんていらないぜ と思っていた男が、
最後は 命が惜しくてたまらなくなる話なので 面白い。
<脅迫 > 新潮45編集部
福田和子も 木嶋佳苗も顔負け
男のするこっとって すごいのね。
人の死を命に代える「死の錬金術士」の主犯格を
実行犯だった死刑囚が 獄中から告発し 追い詰めていく。
すごすぎて とてもノンフィクションには思えない。
気骨があり 男らしく自分の悪事を必死に語る死刑囚・・・
写真みてびっくり 極悪すぎる・・・
<彼女は存在しない >浦賀和宏
展開の加速度が どんどんUPしていって
ラストは 操縦不能な トリックのどんでん返し。
脳天気カップルのほんわかストーリーから
何人も性的虐待されてたり
何人も多重人格だったり
何人も殺されたり・・・
途中から 「この話すごいぞ」ってなりました。
<アスクレピオスの愛人 >林真理子
有能なWHOのメデイカルオフィサーにして恋多き女性の話。
美容整形医師。不妊治療・医師不足・医療裁判・難民医療・・・
「平成の白い巨塔」を目指しただけあって 盛りだくさんで面白い。
林真理子さんの バブリーな華やかさ好き♪