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観劇☆備忘録

ミュージカル大好き!

8/9「レミゼ」ソワレ

2007年08月11日 | レ・ミゼラブル
別所バルジャンが凄い気迫で、吹き飛ばされそうでした
(後で知ったんですが、前楽だったんですね)

演劇はもちろん歌も良い
歌の終わりを少しでも長く、丁寧に伸ばそうされているのがよく分かりますね。


<別所バルジャン岡ジャベール>
前回観た時は自分の幸せを諦めているかのような「哀」の感情を強く感じたのですが、今日は力強い愛情に満ち溢れていました。

「溢れる愛 ジャベール お前にもやろうみたいな

それが顕著だったのが、砦での二人のやりとり。

とても優しい口調・仕草・視線でジャベールに接し、首に掛かっていたロープを外してあげたり、優しく肩に手を置いたり‥。

サービス満点(笑)

受ける岡さんの演技も良かった!

実は愛情に飢えていた事が露呈し動揺するジャベールといった感じで、もろにツボに来ました。

岡さんってこういう芝居が絵になりますよね。

SPでガブローシュの死で、放心状態になった岡アンジョルラスにもドキドキさせられましたし

その後の「下水道」もバルジャンを捕まえ来たというより、「自分はバルジャンの愛情など求めてはいない」という事を確かめる為に追い縋って来たといった感じで非常に切なかったですね
(交差する照明が当たった時に、肩でハアハアと息をしているのがまた良いんだわ

バルジャンの愛情に一番影響を受けるジャベール。
この組み合わせが今期ベストになりそう


<東山アンジョルラス>
熱演&熱唱。
元からあったカリスマ性に加えて、声が太く力強くなった分、存在感と頼もしさも増した!?
エポニーヌが死に「彼女が最初の~♪」と歌い始める前に衝撃と悲しみを噛み締める様に目を閉じて間を取っていたり、「命を大事に、子供もある者と女達は去りなさい」は柔らかい表情で優しく歌っていたり。
結構、演技も細かい。
そんな熱演の後だから、恒例の「最後の振り返り微笑み」も今まで以上に胸に来ました。
いろんな事に傷つき、それを振り払うかの様に革命に突き進んでいく「美しいリーダー」と言った感じでとても良かったです。


<藤岡マリウス>
こちらも東山アンジョルラスに劣らぬ熱演と熱唱。
二人とも熱い熱い。
弾がなくなって、弾丸の様に「僕が行きます」と飛び出す藤岡マリウスを「いかせないそれは危険だ」とガッシリと肩を掴んで抑え込む東山アンジョルラス。
その手を藤岡マリウスが勢いよく振りほどき、激しく揉み合う二人。
別所バルジャンが「任せろ俺が行く~」と仲裁に入っても、構わずまだ揉み合ってる(笑)

藤岡君の歌は本当に心地よいですね。
これに辛島コゼットと新妻エポニーヌが加わり絶品の三重奏でした。
「正統派バズーカはやっぱり良いなぁ」と惚れ直し。
熱く力強い「カフェ・ソング」も好きだ~。


<テナルディエ夫妻>
今期初めてでお久し振りの、瀬戸内マダム。
相変わらずの見事な姐御っぷりは懐かしかったです。
お初の徳井テナ、硬いかなとも思ったけどそんなに悪くはなかったような・・・。


<いろいろ>
港司教、やっぱり上手い

近藤コンブフェール、やっぱり好きだ~♪
ちょっぴり副官らしくなった?

ガブローシュの新井君はやや大人しめ?
「おいらの名はガブローシュ!」じゃなくて「ブローシュ~」と流しちゃう。
ちょっと物足りない感じがしないでもないけれど、声に色気があるというか、丁寧に歌っている感じが良い。


<カーテンコール>
岡ジャベールと熱く抱きあった後、前に進み出るも立ち位置が真ん中からズレいて慌てて横移動。

あれだけの熱演の後、さすがに満身創痍といった感じ。

でも笑顔全開。
二階のお客さんにも気を使っておられたし、自分の側のキャストにも「僕より前に出てね」というように手でソフトに押し出して自分は一歩下がおられました。

その後ファンティーヌを抱っこしてクルクルクル。
最後にそのまま何度もポーズを決めてくれてサービス満点♪

別所バルジャンへの好感度が、かなり上がったカーテンコールでした

8月遠征(前半)と別所バルジャン

2007年08月11日 | レ・ミゼラブル
8/8「レミゼ」マチネ&ソワレ
8/9 「錦繍」と「レミゼ」ソワレ
8/10「レミゼ」マチネ

ハードでしたが、非常に充実した遠征でした。


7月11日以来、一ヶ月ぶりの『レ・ミゼラブル』。
アンサンブルに厚みと迫力が出てきた様に感じました。
やはり2ヶ月は大きいですね

元々は8月8日の「レミゼ」マチソワ+9日の「錦繍」だけの予定でしたが、7月の別所バルジャン×岡ジャベールがとても良くて、別所さん×禅さんの演技派対決が観たくなり、8/9 のソワレ(別所さん×岡さん)と8/10のマチネ(別所さん×禅さん)のチケットを買い足して一泊追加する事に。

実はこれが別所さんの前楽・楽だった事に、楽のカーテンコールの挨拶まで気が付いてませんでした


今まで殆ど意識していなかった・・・というより、お目に掛かるのが今回初めての別所バルジャンでしたが、気が付くと

6月の鹿賀さんとのスペシャル
7月平日
8月の前楽と楽


と、まるで熱心なファンの様な観劇スケジュールに(笑)


でもそのお陰で、

SPや楽でちょっと緊張気味の別所バルジャン
7月平日の安定した別所バルジャン
前楽で熱く燃える別所バルジャン
楽日に「やり残した事がある」と強く主張する別所バルジャン


と、いろんな別所バルジャンを堪能させて頂きました(笑)


私が観た中(鹿賀ジャベール・岡ジャベール・禅ジャベール)では意外にも岡ジャベールとの組み合わせが一番ツボで、これが今期のベストコンビとなりそうです

ではこれから、その件も含めた遠征の感想を自由気ままに綴っていきたいと思います

別所バルジャン×岡ジャベール

2007年07月22日 | レ・ミゼラブル
「レ・ミゼラブル」7/11マチネ

バルジャンとジャベールは「表と裏」であるという事が良く分かる組み合わせでした。

それは二人が同じもの(深い哀しみと孤独)を背負っているという事を、何故か強く感じられたから・・・。

華麗でとても牢獄生まれには見えない岡ジャベールも、別所バルジャンと一緒だと科学変化が起こった様。
全ジャベ中、最もプライドの高さを感じさせる岡ジャベールの存在感を、別所バルジャンは効果的に引き出していると思いました。

冒頭から「忘れる~なよ~ 俺の名を 24653」から熱く睨み合い、火花を散らす二人。
この後、岡ジャベールが執拗にバルジャンを追うのも、この睨み合いがあるから納得できます。
「まるで自分の影を追う様に迫るジャベール」「影から逃げるバルジャン」といった感じで「対決」は迫力がありました。

「対決」や「ジャベールの介入」で、岡ジャベールはバルジャン見付けると高揚し、気持ちを抑えようとするも肩で小さく息をして獲物を見付けた獣の様に構えるのが良ですね。

「ジャベールの介入」の後に歌う「Stars」はバルジャンを見付けた喜びと興奮を誓いに変える儀式の様に感じられ、岡さんの歌唱力に圧倒されながらも気持ち良く聴けました。

芝居の間に入る歌が単なる感情の吐露だけでなく、思いを変化させる触媒の様に思えます。

バルジャンの「彼を帰して」も、「神への祈り」から「マリウスを守ってみせる」という彼の強い意思を感じました。


別所バルジャンの哀しみと孤独を特に強く感じたのは、宿屋での「取引」から「裏切りのワルツ」のシーン。

他のバルジャンだとテナ夫妻に軽蔑と嫌悪の視線を向けるのだけれど(この時の目付きと仕草、山口バルジャンはもちろん、橋本バルジャンが格好良いんですよ)、別所バルジャンはテナ夫妻よりもコゼットを見ている。

「こんなひどい人間と暮らして、こんな惨い仕打ちを受けていたのか」と驚き、胸を痛めているのが伝わって来ました。
(そんなバルジャンの気持ちも知らず、はしゃぐテナ夫婦(安崎テナ&田中マダム)。この構図が気持ち良いくらいバッチリ決まってました)

自分が虐げられて生きて来たから、そうした境遇に居る者には敏感なんだなぁと。

心に傷を抱えて生きている別所バルジャンは、人の立場や底に抱えているものを敏感に感じ取り理解してしまうので、怒りよりも同情や愛情が勝るのかな。

バリケードでジャベールのロープを切る時のやりとりなんて正にそう。
その分、激しく動揺するジャベールと対照的。

訳が分からず、驚き混乱する岡ジャベール。
「俺はお前にとって取るに足らない人間だと言うのか」といった屈辱を受け苛立っている様にも見える。
この後、取り乱しながらもふと我に返って衣服を直し、凛とした表情で去って行くのも良い。

そんなバルジャンに更に惨い仕打ちを加えるのが、陥落後のバリケードのシーン。
意識を取り戻すと、学生達は皆死んでいる・・・。
この時のバルジャン絶望的な表情、嘆き悲しむ姿が印象的。

そしてマリウスの生存を確認して必死で助けようとする。
その気迫に圧倒されて、さすがのジャベールも道を開ける。
自分の信じていたものが壊れ、崩れ落ちていくジャベール。
岡さんの歌も真に迫っていて凄かった。


最後は本当に泣けました。

生きている時は常に苦悩に満ちた表情で、どんなに人から感謝されても決して心から笑う事のなかったバルジャンが初めて見せる安らいだ顔。

心から「良かった」と思えるエピローグでした。


「レミゼ」の基本を再確認させられた様な、熱く気持ちの良い舞台で大満足

同時に、2006年の梅田から翌年の名古屋とずっと観て来ているのに、基本的な事が理解できていなかった自分が少し情けなくなりましたが・・・。


「レミゼ」は初観劇作品の「モーツァルト」の後(その途中にジキハイも挟んだけれど)の二本目のミュージカルだったので、その当時は舞い上がっていたのかも。
あれから、いろいろ経験して少しは観劇慣れして来た‥‥と思いたい。

今期は改めて基本から学ぶ「レ・ミゼラブル」と言った感じでいろいろ面白いです。
特にSPキャストからは多くのものを教わった気がします。


‥‥話を戻しますね。

これで私の別所バルジャンは終了。
別所バルジャンって、今ジャベールとも相性が良さそう
同じく演技派の石川ジャベールとはどうだろう・・・。

‥‥などいろいろ考えると我慢できなくなって・・・

チケットを増やしてしまいました(^^ゞテヘッ


嗚呼、結局こうなるのね(笑)

他のメンバーかちょっと‥‥‥なので、かなり迷ったんですけど‥。
SPで素晴らしい石川マリウスを観た後だったので「別所バルジャン×石川ジャベール」で一枚。

後、今ジャベールでも一枚。
この回は他の人も良かったし、辛島×泉見コンビも観たかったので

8月の大本命・山口バルジャンも、鹿賀さんの「錦繍」もあるし、ハードな8月になりそうです


「レ・ミゼラブル」石川マリウス編(7/11ソワレ)

2007年07月15日 | レ・ミゼラブル
多分もう見れないだろうからと必死にオペラグラスで追い掛けましたが、やはり遠方席では限界がありまして・・・
私の想像と言うか、妄想が大幅に入った痛い感想になってしまいました
かなり言いたい放題言ってますが、禅さんファンの皆様どうか許して下さいね



初めて見るので年齢的な事を考えると少々不安もあったのですが、登場した瞬間そんなものは吹っ飛びましたね。

爽やかで、格好良い!
動きも声も充分若い!
(少なくとも私にはそう見えました/笑)
歌声は理想のマリウスそのもの!

禅さん万才(笑)

石川マリウスは、とにかく温かいんですよね。
見ているだけで癒されます。

エポニーヌに徹底的に甘く、まるで本当の妹の様に接しているのがほのぼのとしていて良かったですね
最初やりとり「何だよ ふざけて~♪」も「ハハハハ」と笑いながら、指で額を軽く押して「こいつ~」みたいな‥。

泉見マリウスでも、ここまでやりませんよ(笑)

「おい坊や、お前~♪」でも坊やだと思っていたのがエポニーヌだと分かった途端「エポニーヌどうした?ハハハハ」と笑顔。
しかし「危険だ撃たれる」は一転して厳しく。
エポニーヌを本気で心配しているのが良く伝わって来ますね。

それだけに「恵みの雨」の切なさが倍増
「髪が濡れてるようだ どこも血だらけだ~」と彼女の怪我に気付いた時の何とも言えない表情が印象的でした。

結婚式ではテナルディエに露骨に憎しみをぶつけていますね。
エポニーヌを不幸にした、テナルディエ夫婦に怒ってるかの様に・・・。
今にも「お前を見ると思い出す エポニーヌ お前には出来過ぎた娘だった」と短縮前の歌詞を歌い出しそう。


‥って、何か肝心な事を忘れている様な‥。
あっ、コゼットだ(笑)


「カフェ・ソング」も素晴らしかった
悲しみのあまりに空っぽになったマリウスが呆然とした表情で静かに歌い出す。
歌っている内に「悲しみ」「(生き残ってしまった自分への)怒り」の感情が沸き起こりマリウスの心が動き出す。

今までで聴いた中で、一番胸に迫まって来ました

その後コゼットがやってマリウスを癒そうとするのだけれど、仲間への罪悪感で最初は素直に喜べない姿も痛々しい。


「バルジャンの告白」では、最初訳が分からなくて「??」なマリウス。

ビクターの犬の様に首を傾げて聞いている姿が可愛かった(笑)

「バルジャン」に「誰だ私は」と言われて初めて事の重大さを理解して慌てるマリウス。
バルジャンの過去に引くというより、どうすればこの親子を救えるのだと懸命になっている様に見えました。
その後、どうすれば良いか分からず呆然と立ち尽くすマリウスをそっと優しく抱きしめる山口バルジャンにも癒されましたね


「若さ」「情熱」では若手に譲るかもしれないけれど、「深さ」と「温かさ」は誰にも負けない
ワビサビ(?)のあるベテランマリウスもまた味わい深い趣きがあります

もっと癒されたいけれど、私の7月の観劇はここまで

この後またジャベールに戻られる訳ですが、正反対のキャラクターをこうもとっかえひっかえ演じられるなんて並大抵では出来ませんよね。
板の上に全てを注いでいる禅さんだからこそ

そんな禅さんをずっと応援して行きたいです

癒し系もその逆の仮面を被る事も出来る役者さんだけれど、個人的には癒し系のキャラの方が好きなので、数年後にはバルジャンで思いっきり癒されたいな

「レ・ミゼラブル」7/11マチネ

2007年07月13日 | レ・ミゼラブル
6月以来でしたが、今期一番感動できた舞台となりました

サンボさん達も熱くまとまりつつあり、バリケードの雰囲気も良くなって来てます

☆ ☆ ☆

別所さん、岡さんは長くなりそうなので別に書きます(^^ゞ

★お初の方★
原田アンジョルラス
群れから脱落したりはぐれたりする者がいないか、常にピリピリと神経を張りつめている厳しく優秀な学級委員といった印象

決して後ろを振り向かず、ひたすら前に進んでいく若いリーダー。

出来るだけ可愛らしさを排除する為か、顔は真っ直ぐやや上を見上げ凛としていて表情は一切崩さない。

でも、何処と無く可愛い(笑)

歌は最高
豊かな声量に綺麗に伸びる高音が心地よい。
カリスマ性も充分。

とても魅力的なアンジョルラスです

この日は岡さんがジャベールだったので、二人が一緒に居るとつい昔ガブローシュとアンジョルラスだった頃を想像して感慨深かったです。

給仕役では、テナルディエ夫人の盗みを見てしまって、『ど・・・どうしよう・・・』といった感じで手を震わせているのが可愛かった

安崎テナルディエ
基本がしっかりしているので、歌も表情も自由自在に崩せるテナ。
飛び跳ねたりして軽快で楽しいし、裏街道の人間らしい凄みも充分にありバランス良好

ニヒルで「ニヤリ」と笑うのが絵になっていて、「結婚式」のあのメイクでも表情によっては格好良く見えるので困ってしまいます(笑)

「宿屋の主人の歌」で女性客を触って「ゼニをくわえて」てでニヤッとするのと、「結婚式」でマリウスに殴られて派手に転がった後「フッ小僧、いいパンチだったぜ」みたいな感じでニヤッとするのが特にツボ(笑)


歌は文句なし
「下水道」はもちろん、「結婚式」もこの方が歌うと聴き応えがあり「えっ、こんな良い歌だったの」と少し驚きでした

一番好きなテナになりそう
是非もう一度見たいですね。(これで最後なので)

★一年数ヵ月振りの方★
笹本エポニーヌ
「プリュメ街の襲撃」で本当は怖いのに我慢してマリウスの為に必死になっている姿や、「ワン・デイ・モア」で肩を落として項垂れるマリウスを慰めようとする姿が、何故か他のエポより切なく胸に迫ってきます。
言葉にしなくても「心の声」が無理なく伝わって来るような感じがして、感情移入しやすいからでしょうか。
演技がとっても自然体で、尚且つ分かりやすいんですよね。

歌も声量豊かなのに決して独り浮いたりしないし、安心して気持ちよく見れるエポ。
高得点です

田中マダムテナルディエ
前回より迫力が増した様な気がします。
どこかラテン系で肝っ玉母さん風でもあり、独特の味があって良いです

★何度目か分からないけど★
横田ガブローシュ
新しい演出になって初めて「イチ二のサン」で初めてウルッと来ました。
最後の「サン」が金切り声に近い感じで、死を覚悟しての挑発だったんだなぁ・・・と


★カーテンコール★
上手限定アクシデント(?)あり。
花投げで安崎さんが投げた花束が最前列の女性の額にあたってしまったらしく、安崎さんが「すみませんでした」と懸命に謝っておられました
退場する時も、わざわざ舞台前まで来られて再度平謝り

次に出て来られた時に今度は田中さんが上手に来られて「ごめんなさいね。大丈夫でした?」と壇上から何度もお詫び。
さすがマダムテナルディエ、だんなさんのフォローもバッチリ

相手のお客さんは恐縮しながらも笑顔で返しておられました。
すぐ近くだったので、ちょっと羨ましかったです(笑)


安崎さんのお人柄が伝わって来るメッセージカード。

舞台とカテコの微笑ましいやり取りに、バッチリ癒されましたよ(笑)
こちらこそ、ありがとうございました

「レ・ミゼラブル」マリウス編

2007年07月06日 | レ・ミゼラブル
全てのマリウスファンの方ごめんなさい。
かなり好き勝手書いてます。
どうか広い心でご覧下さい。

           


泉見マリウス、藤岡マリウス、y山崎マリウス、6月で小西マリウス以外の全てマリウスを観ました。


で‥一番好きなマリウスは‥。

泉見マリウスと岡田マリウス


って、岡田マリウスは今回出てないでしょうが

確かに‥。

でもまあ旦那、聞きなせえ。


岡田マリウスはいかにも優等生
エポニーヌにちょっと偏見を持っていたり、バルジャンの過去にドン引きしたり、ちょっとお堅い坊ちゃん。
堅物マリウスそのもの。

そんな彼が自分の為に命を捨てたエポニーヌの死に涙し。
バルジャンが命がけで自分を助けてくれた事を知り、「愚かな僕許して」と心から詫びて成長していく。
歌詞に忠実、それが岡田マリウス。


逆に泉見マリウスは、エポニーヌ対する偏見は最初から薄いし。
バルジャンの過去もしっかり受け止め、硬い握手と包容を交わす。
結婚式でのテナルディエの扱いもお見事で、少し世慣れた感じ。

懐も広そうで、全然堅物に見えない(笑)

でも何故か違和感がない。(「愚かな僕許して」が浮いちゃうのはご愛嬌/笑)


歌詞とは異なるのに何故か許せて、岡田マリウスとは違う魅力を引き出す事に成功している。
青パンフに書かれていた「この悲劇の中で"一筋の希望の光"でありたい」という思いが伝わってくる暑い‥じゃなかった熱いマリウス。

どちらも魅力的で大好き


そう思うと、藤岡マリウスと山崎マリウスは、ややインパクトが・・・

もちろん、お二人とも若いし歌も上手い!
充分期待できる方達です

だから「これが俺(僕)のマリウスだ!」という青パンフに書かれていたような全体を通しての主張がもっとハッキリすれば、更に素晴らしいマリウスになると思うのです。

何にも分かってない奴が生意気言ってすみません
中堅どころと若手を比べて、どうこう言うつもりは無いのです

経験を積んだマリウスはどんどん素晴らしくなっているし、若いマリウス達は期待できそうで嬉しいなぁと。


藤岡マリウスは去年の名古屋の最後に一度観たのですが、その時はコゼットの家の柵を凄い勢いで乗り越えていて、元気で若いと新鮮でした

今回は以前より落ち着いていて、すっかりお兄さんになった感じがします


山崎マリウスはまだ始まって間も無いのに落ち着いていて演技も細かく、かなり舞台向きの性質を持っておられますね

お二人が、またこの公演で経験を積んでどんな成長をしていくのかとっても楽しみです

「レ・ミゼラブル」岡アンジョルラス編

2007年06月24日 | レ・ミゼラブル
抜群のカリスマ性、存在感、歌唱力、スタイル、演技、そして情熱。
全てが期待以上でした。

というか、「この方を越えるアンジョルラスはいないのでは?」と思える程の衝撃を受けましたね。

勝手に岡さんのイメージで、強く厳しく「後ろなど振り向かず、ひたすら前を向いて革命に突き進む」オーラバリバリのアンジョルラスを想像していたのですが・・・。

想像以上の優しさと繊細さにびっくり!


「命の価値考えたか~♪」「命を大事に~♪」
胸に手を当て少し前屈みになって、皆に語りかけるように歌う岡アンジョルラス。
私にとってただの歌詞だったものが、血の通った重い言葉として胸に響いて来ました。

「民衆の歌」で堂々と旗を振り回す希望に満ちた姿から、「エポニーヌの死(恵みの雨)」「その夜(共に飲もう)」、段々自分達の手が血にまみれ、死が現実として迫って来る悲壮感漂う姿への変化。
この辺りからの、彼らの悲しい結末を予感させる演技も素晴らしい。

エポニーヌの死に悲しむマリウスを慰め労る姿。
グランテールとの確執。(これをハッキリしておくと、この後のグランテールの散り様が引き立つ。)

仲間との人間関係も良く分かる。
(他の学生さん達のキャラクターが、まだ立ってなかったのがちょっと残念)

冷静で賢く思いやりもあり、リーダーには向いているけれど、戦いには向いていない‥。
そんな彼が先頭に立たなければならなかった悲しい現状。

ガブローシュの死を目の当たりにした直後、放心状態になるのがもう切なくて切なくて‥。


こうして彼らが悲しく壮絶に散ったから、この後の「カフェソング」と「エピローグ」の感動が倍増するんですね。

特にエピローグで最初はシリアスな表情で出てくるんだけど、最後の方で魅せてくれる特上の笑顔が堪りません!

当たり前の事だけれど、役者さん一人の技量で感動の深さが変わって来るという事を痛感しました。


おまけ


この様に、ロビーにメッセージカードが貼られているんですが・・・。



岡さん、気合入り過ぎ!(笑)

一番上に貼ってあるから近視の私には読みにくかったのですが、デジカメで撮って拡大してやっと読めました。
拡大画像はこちら パソコンで読めると良いのですが・・・)


公式ブログ動画の『スペシャル・キャストの、未来に向けられた言葉』で「レミゼ」について語る岡さんは、「僕は飛ぶよ~虹の空へ~♪」10歩手前状態(笑)

本当に「レミゼ」が大好きなんですね

「レ・ミゼラブル」20周年記念公演

2007年06月22日 | レ・ミゼラブル

6/11・12・14 マチネ

後方端や2階席のチケットしか取れず、ひたすらオペラグラスでの観劇となりました

少し迫力不足に感じたのは、その為かも知れません・・・。

見落としや勘違いもあるかと思いますが、念願の鹿賀ジャベールに対面できた喜びで舞い上がっていたなと、大目にみてやって下さい


      

20周年記念キャストと続投キャストと新規のアンサンブルさん達とが、何だか解け合っていないような・・・。三層構造に分かれているような違和感が少々・・・

まあ、「記念公演」=「お祭り」みたいなものだと思えば良いかと、気持ちを切り替えて楽しませて頂きました

「ジキハイ」名古屋大楽の後、少し心配だった鹿賀さんの元気なお姿も拝見できてホッとしましたし





<鹿賀ジャベール>
鹿賀さんの全ての力を注ぎ込み、もの凄い気迫で観客を圧倒し続けていた「ジキル&ハイド」の直ぐ後の今回の「レミゼ」。

まだお疲れが残っていて本調子とは言い難いような気もしましたが、鹿賀さんのジャベールはイメージ通り!

あの衣装が恐ろしい程、似合ってました

正に、牢獄で産まれて孤独に生きて来たジャベール
拝見できて良かった
鹿賀節で聴く「レミゼ」、体験できて幸せでした(笑)


『Stars』で「誓う俺は~♪」と伸ばしながら腕を上げ、歌い終わるのと同時にクルンと回すのは『時が来た』と同じ。
そして、片手を前に出して見栄を切る仕草・・・。

鹿賀さんの中にしっかり「ジキハイ」が残ってる(笑)

1幕ラストで学生に混じって、三角行進する姿には和みました


<岩崎ファンテーヌ>
昔、歌っておられた頃より細くなったお声に少々時の流れを感じました。

でも高音は綺麗でしたし、何よりイメージにピッタリ

ラストシーンは正に母親・・・聖母といった感じの理想のファンテーヌ

バルジャン達を優しく見守る表情は素晴らしく、独特のオーラがありました。

正面にマリウスとコゼット、その後ろにバルジャン左右にエポニーヌと岩崎ファンテーヌ。
この構図をオペラグラスで捉えた時は、2階席からでもボロ泣き
2階席の後方でしたが、センターが取れて良かったなぁと痛感しましたね。


<斉藤テナルディエ>
独特な声とリズムで、味のあるテナルディエ。

でも少しも嫌味がない
自然体で、あの時代を軽妙に生きている感じがとても良かった。

阿知波とのコンビも合っていて、楽しかったです。
少々、尻に敷かれているみたいなところも(笑)

『プリュメ街の襲撃』にて
「余計なこと言うなよ」ダン!ダン!で、オケに合わせて足踏み。
「このアマなめるな」でエポニーヌにローキック

この辺の動きも面白かったです(笑)

<阿知波テナルディエ婦人>
役に合わせて体型や雰囲気をガラッと変えられるのは凄いですね。
今回は、森公美子さん系?
歌も上手くて安心して、楽しめるテナルディエ婦人でした。


<岡アンジョルラス>と続投キャストについては、また後日。



      

4月から5月27日まで独り二役同前の「ジキハイ」をこなした後。
31日から「レミゼ」の稽古に入って、8日に初日。
そのまま15日まで、休まず毎日ジャベール。

今回参加された方の中で、最も過酷なスケジュールだったのでは無いでしょうか?
(岡さんや禅さんの様に、全く違う役を掛け持ちなさる方も大変だと思いますが)

「ジキハイ」「レミゼ」と、鹿賀さんが情熱を注いだ2つの大舞台が同じ時期に続いてしまい、肉体的・精神的にかなり大きな負担があったはずの今回の「レミゼ」。

無理を承知で舞台に立つその姿に、これまで積み重ねて来られた物の重みと本当の役者魂を感じました

本当に、本当にお疲れ様でした

比較的スケジュールに余裕のありそうな博多座公演。
今、本気でチケットを取るか迷ってます。
博多座は、初めてで何も分からないので‥。

「レ・ミゼラブル」アンサンブル編

2007年06月19日 | レ・ミゼラブル

今回からアンサンブルさんが一新されたんですよね?
(続投は伊藤グランテールのみ?)

前回の大須賀レーグル、上条レーグル(梅田限定)や阿部よしつぐバベが好きだったので、ちょっと寂しいです

もちろん、今回からジャベールになられた阿部グランテールや、続投の伊藤グランテールも好きですよ

今回、伊藤グランテールを見るとホッとしますし(笑)


上条レーグルは「レミゼ」で初めて意識したアンサンブルさん。
長髪に眼鏡。頭と人は良さそうだけど、ちょっと気の弱そうな漫画チックなキャラクターに魅かれました

大須賀レーグルは現役の学生さんの中に独り社会人学生が混じったみたいで、絵的に凄く美味しかった(笑)
どのシーンでも光って・・・いや、目立っておられて「レーグル/司教」役の方が他シーンで何処に出ているのか一目で分かって楽しかったですね。
特に、宿屋での食事客の小芝居が好きでした


今回、早くも目に留まった・・・というか、始まる前から期待していたのがフイイの松原剛志さん。
「タイタニック」に出演されていた時に「歌が上手いなぁ~」と思ってました。
フイイは結構アンジョルラスの近くにいる事が多いので、自然と目が行きますよね。
もう一人のフイイの石井一彰さんも良いですね。

後、コンブフェールの近藤大介さん。
何となく、上条レーグルに雰囲気が似ているような・・・。
単に、眼鏡の人が好きなだけかも知れませんが(笑)

今回も司教様は、どちらの方も上手いですね(中井智彦さん&港幸樹さん)
バルジャンが改心する冒頭の大事な場面が「あらら・・・」では、ぶち壊しですもんね

お二人とも、説得力のある歌を聴かせて下さいます


まだまだ通うので、皆さんの成長が楽しみです。
頑張って、良いカンパニーと舞台を創り上げて下さいね

6/14「レ・ミゼラブル」ソワレ

2007年06月18日 | レ・ミゼラブル
橋本バルジャン、石川ジャベール、渚ファンテーヌ、辛島コゼット、山崎マリウス、三谷テナルディエ 坂元アンジョルラス 坂本エポニーヌ 森テナルディエ婦人。

プリン9人中、6人が初見。
しかも橋本バル、禅ジャベ、辛島コゼ、山崎マリと、期待値が高い方が勢揃い。

‥‥で、結果は・・・・・・

皆様、期待以上の出来でした

ここから先はネタバレを含みますので、舞台未見の方はご注意下さい



<橋本バルジャン>
橋本さんは「スカパー」で放送されていた新妻さんとのコンサートを見ただけで、演技なさっている姿を拝見するのはこれが初めて。

でも一目で、お気に入りに
柔らかく繊細な感じで、何となく色気があるし、声や歌い方も好み

山口さんの次に好きなバルジャンになりそうです

個人的にツボったところ

「黙っていても地獄~♪」で、目を閉じ顔を上げて噛み締める様な表情
宿屋でリトルコゼットをあやしている時、クルクルと変化する表情
同じく宿屋でのテナ夫妻に対する呆れた表情と冷たい目
(立ち上がる時、椅子をもっと豪快に弾き飛ばしくれると更に良い)

後、2幕のバリケード、セクシー過ぎ

髭が何となく仙人風なので「彼を帰して」は、神様に仮装して歌っている様に見えなくも無い(笑)


<石川ジャベール>
歌は最高!
豊かな声量、圧倒的な迫力。
聴き惚れます。


何を考えているのか(禅さんが観客に何を伝えたいのか)よく分かるジャベです。
これが演技力というものなのですね。

情けに背を向けて自滅するジャベールを禅さんが熱演すればする程、彼の悲しさが明確になり本当に切ない。
この辺が、かなり強烈な印象を残すジャベです。

「自殺」は、凄い説得力
「逃れたい早く~」は、『もう本当に、こうするしかない』という追い詰められた心情が鬼気として迫って来ます。

「殺るのはナイフか」で笑うのも、似合っていて好き


<山崎マリウス>
さすが声楽系!
歌は上手いです。
表情や芝居も頑張っていて良い感じ

でもまだまだ、もっともっと良くなりそう。
先が楽しみなマリウスですね

どちらかと言えば泉見君系だと思うのですが、如何でしょうか?

「その髪好きだわ」のエポへの対応も優し目だし、もう少し頑張れば虹の空も飛べそう(笑)

銃撃戦のシーンで「弾込めて撃って、弾込めて撃って」の動作が有り得ないほど速いので、思わず笑ってしまいました。

それから山崎君も「バルジャンの告白」の後、泉見マリウスと同じ様にバルジャンと抱き合うんですね。(バルジャンによって変わるのかも知れませんが)

小西君は、まだ未見なので分かりませんが、藤岡さんもそんなに驚いていないみたいですし。
マリウス達が「愚かな僕」から、どんどん遠ざかっていく様な・・・。

「バルジャンの過去にドン引きするマリウスは居ないの~か~~?」
(岡田マリウスが懐かしい/笑)

でもまあ、抱き合う方が暖かい感じがして好きですが


<辛島コゼット>
この方も声楽系、上手いです。

実はコゼットって苦手キャラなのですが、この方は歌がしっかりしている為か好感が持てます
まだ少し硬い感じがしないでもないので、これから先に期待


<三谷テナルディエ>
「自分の生き方が楽しくて楽しくて、しょうがない」といった感じの超ポジティブ・テナ(笑)

佐藤テナと同じくダミ声系なんだけど、細かい動きで楽しませてくれます。
その為、森テナルディエ婦人との相性は良好

下水道のシーンでは、担いで来る死体を乱暴に降ろし足蹴りで裏返し、踏んで跨いで、とどめに「ドン!」と尻乗せ!

死体役の人、メチャクチャ気の毒

歌の途中で笑い声(雄叫び?)は入るし、油断できないテナです(笑)


<渚ファンテーヌ>
線が細くてファンテーヌのイメージには合っているかな。
でも声も細いのは・・・
声量がないというより、声自体が小さい様な・・・。
でも声は綺麗目に伸びているし、悪くは無いかな


ここから先はお馴染みの方々です

<坂元アンジョルラス>
革命闘志というより、運動部のキャプテンに見えてしまうのが微笑ましいアンジョルラス

お昼は絶対「日の丸弁当」みたいな(笑)

でも彼には「バズーカ砲」という強力な武器がある

この日も当然炸裂!

‥‥‥?

あ、あれ?
何か今日は、歌声が小さい様な‥?

あっ、でも途中から復活!
と、思ったら、また小さく・・・

ん~、まあこんな日もあるさ

頑張れ「青春ど真ん中!」(笑)


<坂本エポニーヌ>
早くも、今回2回目。
今のところ一番お気に入りのエポニーヌです
(笹本エポのみ未見)

何故なら、マリウスを好きで好きで堪らないというのがストレートに感じられるから。

マリウスが視界に入っただけで、とっても幸せそうな顔をするし。
「恵みの雨」でも瀕死の状態なのに、マリウスに抱かれている事が嬉しくて堪らないのが伝わってくる。
本当に『遠い道のりを たどり着いた』って感じ。

意地らし過ぎて、一番泣けるエポです


エポは、唯々マリウスを一途に好きな女の子でいい

それがちゃんと表現できれば、彼女の悲しみや怒りは自然と影の様に付いて来る。

私は、そんなエポが好きなようです


<森テナルディエ婦人>
『すましちゃって 憎たらしいね』と本当に憎らしそうに歌う
怖いんだけど、コミカルなテナルディエ婦人。

相変わらずの迫力です

岡さんのあの給仕を見た後だったので、結婚式でのやり取りに注目していたのですが‥。

森さんはウェイターにの肩を叩いて「あっちあっち」と指をさして気をそらした隙に、リズミカルにスプーンを集めてサッと胸にしまってました

その胸のボリュームが凄いので、目のやり場に困りましたが(笑)