『萌え萌え用語の萌え知識 』
萌え用語選定委員会 (編)

イーグルパブリシング (発行)
B6判、ソフトカバー、156ページ
2005/08/30発行
ISBN-13 978-4-84146-078-6
NDC分類: 361.5
定価 :1,470円(税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
人に聞けない、でも知りたい!今・す・ぐ・使・え・る“萌え言葉”辞典。アニメ、オタク・マニア、規制・問題、ゲーム、同人、ネット・パソコン、マンガ、萌え・属性の8ジャンルの用語を解説。
見方(ジャンル分け判例)/注意 p.02
「萌え」の夜明け ~これまで「萌え」に無頓着だった人へ~
1) 2005年「萌え」がクローズアップされたわけ ~市場からの発信~ p.03
2) そもそも「萌え」ってなんだ? ~彼らの「萌え」、僕らの「萌え」~ p.05
3) 「萌え」は日本の財産? ~「萌え」の未来~ p.11
あ行 p.13
か行 P.39
さ行 p.57
た行 P.81
な行 p.95
は行 p.105
ま行 p.121
や・ら・わ行 p.139
参考文献 p.154
参考サイト p.155
奥付 p.156
萌え本分類:事典型。
ナビゲーター:特になし。
カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は紅白の縁取りが付いた七色のグラデュエーション。桃色チェック柄の背景に、本文挿絵(ウェイトレス&ツインテール)から抜粋したキャラクターのコラージュ。
中表紙:実写の風景を背景に、本文挿絵(巫女)から抜粋したキャラクターのコラージュ。
折込ポスター:なし。
本文:横書き、一段組み。
構成・設定: 全ページカラー印刷で、章ごとにテーマカラーあり。挿画の他にジャンル分けのマーカーなどがカラー仕様。巻頭の「萌えの夜明け」は、本書発行時2005年現在の「萌え」に関する社会学的総説。以後本文の8章では、ここで称される「萌え用語」が五十音順376項目にわたって解説される。章扉はテーマカラー、チェック柄の額縁に章内のイラストから切り出されたキャラクターのふきだしで「行」を表示。2~4頁毎に半分から全頁大のイラストが配置される。巻末に引用文献・サイトの一覧はあるが、ジャンル別索引などは付属しない。
評価:
萌え絵度: イラスト担当は邪 武丸さん、麿伸映一郎さん、AKDさん、月読コウさんの4名。担当はほぼランダムで署名やイラストレーター紹介などはない。イラストは単純な項目の図説にとどまらず、関連の小ネタをちりばめていることも多い(例:めがねっ娘の挿絵が「福井県鯖江駅(同市は国内有数の眼鏡の産地)」ホーム上のメガネっ娘集団である事など)。絵柄の統一感はあまりないものの、出版当時(05年)の萌え絵としてはかなり粒ぞろい。
テーマ萌え度: 純粋な用語辞典と「もえたん」的なネタ読み物との中間的な内容・文体で構成されている。イラストについても挿絵的なものと関連ネタ物が混在。事典としての解説と濃い読者向けの突っ込みとのバランスは、よくいえば中庸、もっと率直ないいかたをするとどっちつかず。
萌え本的意義: イーグルパブリシング発行の『萌え萌え- 』シリーズとしては『 -四文字熟語』(05/04)、に続く2冊目で、以後は『 -ブログの作り方遊び方 』(05/09)、『 -! ことわざ辞典 』(05/10)へと続く。
『 -武器事典 』(06/06)以降の続刊とくらべ、これらの初期シリーズ4冊には「用語・用法の辞典」「イラスト担当者が少数」など共通する特徴が見られる。
類書には『同人用語辞典 』(秀和システム刊、04/08)。変格になるが『もえたん』シリーズも広義の類書には含まれるか。
一般書からは『オタク用語の基礎知識 』(マガジンファイブ刊、 06/02)、『オタク語事典 』『 -2 』(美術出版社刊、 09/04・09/06)、『中二病大事典 』(レッカ社編・カンゼン刊、11/11)などがあげられる。
総合萌え度 :★★☆☆☆
紹介ブログ記事:
永字八法 2005年11月26日づけ記事、
萌え萌え用語の萌え知識
挿絵イラストに盛り込まれたネタ(6枚分)を列挙。
「 真面目につっこみ入れるならば、この本は本来あまり詳しくない一般人に読んでいただきたいところなのに、挿絵がこれと言うのは濃すぎると思うのでございますよ。面白くて大好きだけど。 」
知泉的雑記 2007年12月05日づけ記事、
萌え萌え用語の萌え知識
http://tisen.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_c546.html
Book offの100円本コーナーで入手。
「 普通の人としては痛い内容羅列で「この本で萌え用語を勉強しよう」じゃなく「この本に書かれている用語は人前で使わないようにしよう」って感じなのだ。ま、意識しなくても使わないけど。
でも、この本を買うのってどんな人なんだろう?と購買層について考えてしまった。どっぷりその世界に入っている人は買わないだろうし、かといって一般的な人は手にも取らないだろうし、その世界の入り口に立って何が何ンやらと思っている人向けなのかなぁ しかし1400円は高いような気もする。 」
人口に膾炙するようになった時点(表出言語化された時点)で、そのコンテンツが持つ生気は失われ始めるとすると、「それまでの定義だった「オタク」という物は、もう役目を終えたんじゃないかと思ったりする。」
2007年時点で、既にねがてぃぶなオタクの終焉は語られていたということか。
編集協力、スタジオ小牧さんの公式サイト:
本書に関する記載はない。
イーグルパブリシング:
2011年の公式サイトリニューアルにより、紹介頁は消失 →(Web魚拓)
(本書についての記述はない)
Amazon.co.jp の紹介頁(在庫些少)
honto(旧bk1) の紹介頁(取り扱いなし)
楽天ブックス の紹介頁
セブンネットショッピング の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB の紹介頁(絶版注文不可)
付記:
Amazon.co.jpの発売日は08月31日。紀伊国屋の発売日は30日。 ヨドバシ.com の当該頁では、08月24日発売開始、との記載あり。 その他、ネット上では「 26日発売」との文言が散見される。
本書はタイトル中に3ヶ所の「moe」を含む唯一の例と思われる。またタイトル中の「萌え」成分比率が、6/11字(=54.5%)で類書中最高値。ちなみにタイトルの萌え成分第二位は、新装版の「もえたん」や「萌え萌え- 」シリーズより「 -武器事典」「 -銃器事典」「 -妖精事典」などの50.0%。「もえぽり」「もえタイ」(イカロス出版刊)はそれぞれサブタイトルがつくため、タイトル全体の萌え成分比は50.0%未満。
萌え用語選定委員会 (編)


イーグルパブリシング (発行)
B6判、ソフトカバー、156ページ
2005/08/30発行
ISBN-13 978-4-84146-078-6
NDC分類: 361.5
定価 :1,470円(税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
人に聞けない、でも知りたい!今・す・ぐ・使・え・る“萌え言葉”辞典。アニメ、オタク・マニア、規制・問題、ゲーム、同人、ネット・パソコン、マンガ、萌え・属性の8ジャンルの用語を解説。
見方(ジャンル分け判例)/注意 p.02
「萌え」の夜明け ~これまで「萌え」に無頓着だった人へ~
1) 2005年「萌え」がクローズアップされたわけ ~市場からの発信~ p.03
2) そもそも「萌え」ってなんだ? ~彼らの「萌え」、僕らの「萌え」~ p.05
3) 「萌え」は日本の財産? ~「萌え」の未来~ p.11
あ行 p.13
か行 P.39
さ行 p.57
た行 P.81
な行 p.95
は行 p.105
ま行 p.121
や・ら・わ行 p.139
参考文献 p.154
参考サイト p.155
奥付 p.156
萌え本分類:事典型。
ナビゲーター:特になし。
カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は紅白の縁取りが付いた七色のグラデュエーション。桃色チェック柄の背景に、本文挿絵(ウェイトレス&ツインテール)から抜粋したキャラクターのコラージュ。
中表紙:実写の風景を背景に、本文挿絵(巫女)から抜粋したキャラクターのコラージュ。
折込ポスター:なし。
本文:横書き、一段組み。
構成・設定: 全ページカラー印刷で、章ごとにテーマカラーあり。挿画の他にジャンル分けのマーカーなどがカラー仕様。巻頭の「萌えの夜明け」は、本書発行時2005年現在の「萌え」に関する社会学的総説。以後本文の8章では、ここで称される「萌え用語」が五十音順376項目にわたって解説される。章扉はテーマカラー、チェック柄の額縁に章内のイラストから切り出されたキャラクターのふきだしで「行」を表示。2~4頁毎に半分から全頁大のイラストが配置される。巻末に引用文献・サイトの一覧はあるが、ジャンル別索引などは付属しない。
評価:
萌え絵度: イラスト担当は邪 武丸さん、麿伸映一郎さん、AKDさん、月読コウさんの4名。担当はほぼランダムで署名やイラストレーター紹介などはない。イラストは単純な項目の図説にとどまらず、関連の小ネタをちりばめていることも多い(例:めがねっ娘の挿絵が「福井県鯖江駅(同市は国内有数の眼鏡の産地)」ホーム上のメガネっ娘集団である事など)。絵柄の統一感はあまりないものの、出版当時(05年)の萌え絵としてはかなり粒ぞろい。
テーマ萌え度: 純粋な用語辞典と「もえたん」的なネタ読み物との中間的な内容・文体で構成されている。イラストについても挿絵的なものと関連ネタ物が混在。事典としての解説と濃い読者向けの突っ込みとのバランスは、よくいえば中庸、もっと率直ないいかたをするとどっちつかず。
萌え本的意義: イーグルパブリシング発行の『萌え萌え- 』シリーズとしては『 -四文字熟語』(05/04)、に続く2冊目で、以後は『 -ブログの作り方遊び方 』(05/09)、『 -! ことわざ辞典 』(05/10)へと続く。
『 -武器事典 』(06/06)以降の続刊とくらべ、これらの初期シリーズ4冊には「用語・用法の辞典」「イラスト担当者が少数」など共通する特徴が見られる。
類書には『同人用語辞典 』(秀和システム刊、04/08)。変格になるが『もえたん』シリーズも広義の類書には含まれるか。
一般書からは『オタク用語の基礎知識 』(マガジンファイブ刊、 06/02)、『オタク語事典 』『 -2 』(美術出版社刊、 09/04・09/06)、『中二病大事典 』(レッカ社編・カンゼン刊、11/11)などがあげられる。
総合萌え度 :★★☆☆☆
紹介ブログ記事:
永字八法 2005年11月26日づけ記事、
萌え萌え用語の萌え知識
挿絵イラストに盛り込まれたネタ(6枚分)を列挙。
「 真面目につっこみ入れるならば、この本は本来あまり詳しくない一般人に読んでいただきたいところなのに、挿絵がこれと言うのは濃すぎると思うのでございますよ。面白くて大好きだけど。 」
知泉的雑記 2007年12月05日づけ記事、
萌え萌え用語の萌え知識
http://tisen.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_c546.html
Book offの100円本コーナーで入手。
「 普通の人としては痛い内容羅列で「この本で萌え用語を勉強しよう」じゃなく「この本に書かれている用語は人前で使わないようにしよう」って感じなのだ。ま、意識しなくても使わないけど。
でも、この本を買うのってどんな人なんだろう?と購買層について考えてしまった。どっぷりその世界に入っている人は買わないだろうし、かといって一般的な人は手にも取らないだろうし、その世界の入り口に立って何が何ンやらと思っている人向けなのかなぁ しかし1400円は高いような気もする。 」
人口に膾炙するようになった時点(表出言語化された時点)で、そのコンテンツが持つ生気は失われ始めるとすると、「それまでの定義だった「オタク」という物は、もう役目を終えたんじゃないかと思ったりする。」
2007年時点で、既にねがてぃぶなオタクの終焉は語られていたということか。
編集協力、スタジオ小牧さんの公式サイト:
本書に関する記載はない。
イーグルパブリシング:
2011年の公式サイトリニューアルにより、紹介頁は消失 →(Web魚拓)
(本書についての記述はない)
Amazon.co.jp の紹介頁(在庫些少)
honto(旧bk1) の紹介頁(取り扱いなし)
楽天ブックス の紹介頁
セブンネットショッピング の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB の紹介頁(絶版注文不可)
付記:
Amazon.co.jpの発売日は08月31日。紀伊国屋の発売日は30日。 ヨドバシ.com の当該頁では、08月24日発売開始、との記載あり。 その他、ネット上では「 26日発売」との文言が散見される。
本書はタイトル中に3ヶ所の「moe」を含む唯一の例と思われる。またタイトル中の「萌え」成分比率が、6/11字(=54.5%)で類書中最高値。ちなみにタイトルの萌え成分第二位は、新装版の「もえたん」や「萌え萌え- 」シリーズより「 -武器事典」「 -銃器事典」「 -妖精事典」などの50.0%。「もえぽり」「もえタイ」(イカロス出版刊)はそれぞれサブタイトルがつくため、タイトル全体の萌え成分比は50.0%未満。