『 [建築知識 2012年1月号] 萌える!「建築基準法」(もし女子高生が家を設計したら) 』

エクスナレッジ (発行)
B5判、ソフトカバー、168ページ
2011/12/20発行
ASIN B006I1TIDA
雑誌コード 03429-01
NDC分類: 520.91
定価 :1,890円(税込み)
内容(下記出版社の情報より)
法規嫌いのためのマンガで解説する「建築基準法」入門。「もし女子高生が家を設計したら」という設定で、設計実務に必要な建築基準法のポイントをわかりやすく解説。
中表紙(折り込み) p.03
目次 p.04
[特集] 萌える![建築基準法] もし女子高生が家を設計したら p.17
プロローグ p.19
第1章 はじまりはいつも敷地から(道路・用途地域編) p.23
第1章のおさらい 現地調査時にチェックしたい法令 p.33
第2章 建物の大きさが決まるとき(形態制限編) p.37
第2章のおさらい 建築物の大きさを決める形態制限 p.47
第3章 街を火から守る 防火の約束(防火編) p.53
第3章のおさらい 防火の基本は「燃え拡がらない建築物」 p.63
第4章 人が集まる所は逃げ道が必要(避難編) p.69
第4章のおさらい 安全に逃げられる避難経路を用意する p.79
第5章 快適に過ごす居室の決まり(採光・換気編) p.85
第5章のおさらい 快適に住むための居室の基準 p.95
エピローグ p.100
キーワード170 p.102
執筆者プロフィール p.103
-
奥付 p.168
・特別付録: 建築知識手帳2012
萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:漫画の主人公である女子高生3名(中村明日香、九条七海、小川美咲)。主役の中村明日香は、文書解説である「各章のおさらい」中でちびキャラとしてナビゲート役を務める。
カバー表紙:雑誌名は横書き、メインタイトルは縦、サブタイトルは横書き。タイトルの字色は桃色。無地の背景に漫画部分の主人公(中村明日香)のイラスト。
中表紙:漫画のコマ割を抜き出し。裏が目次で一部折り込みの形式。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、五段組み。
構成・設定: 建築設計所の娘である中村明日香は、社長令嬢の九条七海に乗せられて同級生の小川美咲と3人で、「楽しく暮らせる理想の家」を建てる計画を始める。最初は土地に用途別の種類があることさえ知らない3人だったが、周囲の建築関係の大人達から様々な指導を受けながら、「3人が楽しく暮らせる家」を目指して建築プランを建てていく。ついには建築基準法に則った実現可能な「みんなの家」の設計図が完成したが…。
漫画部分はモノクロ、文書解説の「おさらい」部分は赤黒の二色印刷。各章は10ページの漫画と4~6ページの文書解説「おさらい」からなる。漫画のストーリーを基本に、「建築基準法」の全体像が易しくわかる特集記事である。
評価:
萌え絵度: ストーリー漫画としてはややオチが弱いが完成度は高い。「おさらい」部分のちびキャラが1種類だけなのは少々寂しいかも。
テーマ萌え度:全168頁中86頁(51%)を割いた大特集。広告や書籍紹介の分(約30頁)、定期記事などを除くと、本誌のほぼ全部がこの特集記事と気合が入りまくり。漫画原案は守山高至さん、漫画部分の編集担当は「サイドランチ」、作画はプロの武田みかさんと分業が徹底しているが、本書ではその分業体制が良い方向に作用している。「おさらい」の解説部分は図表を多様した実用的なマニュアル形式で、よくわからないがきっとよく出来てるんだろう。
萌え本的意義: 「建築知識」は1959年創刊の建築専門誌としては由緒ある雑誌で、発行元のエクスナレッジの看板雑誌である。(実際1978年から2000年までは社名が「(株)建築知識」だった)本誌はいわば、「文芸春秋が一冊まるごと萌え本化した」ほどのインパクトがある。
前年12月号の特集では、「マンガでわかる![建築基準法]再入門」が発行されているが、表紙を見るかぎり、これは完全な青年漫画形式の解説書だったようだ。
「建築関係の萌え本」としては非常によい出来といえよう。
一冊まるごと「萌え本形式特集」の定期刊行雑誌としても、知りうる限り初めて。
サブタイトルだけだが、「もしドラ本」の一種。
と、あれこれ特徴の多い書籍。
萌え本としての出来は満点だけど、流石に建築基準法がテーマでは万人向けとはいえないので
★4つとしました。
総合萌え度 :★★★★☆
紹介ブログ記事:
アキバBlog 2011年12月22日づけ記事:
萌える!建築基準法 もしも女子高生が家を設計したら
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51312044.html
21日に店頭で発見。
「アキバBlog」で紹介された事、アキバのアニメイトで発見された事の両方が興味深い。
建築的じゃない日々 2011年12月22日づけ記事:
『建築知識』 萌え~
http://www.kenchikushiblog.com/tenkoushya/item_17047.html
「『建築知識2012年1月号』が、ついに殻を突き抜けたー!(笑)
↓
昨年暮れの『マンガで分かる![建築基準法]再入門」を、ぶっちぎってる(笑)
いや~、エクスナレッジさんが、来年どっちの方向に行くのか凄く興味がある。
こりゃあ~、来年以降も目が離せない! 」
建築雑誌オールレビュー 2012年01月10日づけ記事:
[建築知識]1月号
http://www.pf1.jp/blog/index.php?ID=1458
◇ 特集[萌える!『建築基準法』] 【★★★★☆】
「目が大きくてあごの小さな女の子たちに脱力しながらページを繰ると、中身は意外に真面目な解説が並び、しかも内容が整理されていて分かりやすい。一方で、登場人物の平明なキャラがおかしく、期待以上に楽しく読み進められた。
それにしても、萌えマンガで建築基準法の学習に前向きな気分になる読者と、その絵柄にまず腰が引けてしまう読者。さて、どちらが多いのだろうか。 」
エクスナレッジの紹介ページ:
漫画原案の守山高至さんのブログ:
建築エコノミスト 森山のブログ 2011年12月19日づけ記事:
けんちく!
http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-11111297091.html
「どんなアガリになっているのかな、、、
これは最初期のネームっす。」
漫画のラフ2頁分が掲載されています。
編集プロダクション、サイドランチの公式サイト:
http://www.sideranch.co.jp/
作画担当、武田みかさんの公式サイトとBlog
Yellow Palette
http://www2.ocn.ne.jp/~silph/
>blog
http://yellow.pazru.com/
Amazon.co.jp の紹介頁
オンライン書店bk1 の紹介頁
楽天ブックス の紹介頁
セブンネットショッピング の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB の紹介頁(とりあつかい無し?)
付記:
発行元のエクスナレッジは、同時期発行の姉妹紙「建築知識 ビルダーズ 2011 Winter No.07 」で、特集[戦う集客]と銘うって筋肉マンが表紙を飾っていたり、今年秋から看護専門書として「ミッフィーの早引き -ハンドブック 」シリーズ3冊を刊行したり、と2011年の後半からなんだかはっちゃけてる感じ。
普段気にとめていないのでよくわからないのだが、本書は何気に書店店頭での平積み展示が多い様な気がする。表紙のインパクトが強いせいか、それとも書店員をその気にさせたか…。

エクスナレッジ (発行)
B5判、ソフトカバー、168ページ
2011/12/20発行
ASIN B006I1TIDA
雑誌コード 03429-01
NDC分類: 520.91
定価 :1,890円(税込み)
内容(下記出版社の情報より)
法規嫌いのためのマンガで解説する「建築基準法」入門。「もし女子高生が家を設計したら」という設定で、設計実務に必要な建築基準法のポイントをわかりやすく解説。
中表紙(折り込み) p.03
目次 p.04
[特集] 萌える![建築基準法] もし女子高生が家を設計したら p.17
プロローグ p.19
第1章 はじまりはいつも敷地から(道路・用途地域編) p.23
第1章のおさらい 現地調査時にチェックしたい法令 p.33
第2章 建物の大きさが決まるとき(形態制限編) p.37
第2章のおさらい 建築物の大きさを決める形態制限 p.47
第3章 街を火から守る 防火の約束(防火編) p.53
第3章のおさらい 防火の基本は「燃え拡がらない建築物」 p.63
第4章 人が集まる所は逃げ道が必要(避難編) p.69
第4章のおさらい 安全に逃げられる避難経路を用意する p.79
第5章 快適に過ごす居室の決まり(採光・換気編) p.85
第5章のおさらい 快適に住むための居室の基準 p.95
エピローグ p.100
キーワード170 p.102
執筆者プロフィール p.103
-
奥付 p.168
・特別付録: 建築知識手帳2012
萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:漫画の主人公である女子高生3名(中村明日香、九条七海、小川美咲)。主役の中村明日香は、文書解説である「各章のおさらい」中でちびキャラとしてナビゲート役を務める。
カバー表紙:雑誌名は横書き、メインタイトルは縦、サブタイトルは横書き。タイトルの字色は桃色。無地の背景に漫画部分の主人公(中村明日香)のイラスト。
中表紙:漫画のコマ割を抜き出し。裏が目次で一部折り込みの形式。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、五段組み。
構成・設定: 建築設計所の娘である中村明日香は、社長令嬢の九条七海に乗せられて同級生の小川美咲と3人で、「楽しく暮らせる理想の家」を建てる計画を始める。最初は土地に用途別の種類があることさえ知らない3人だったが、周囲の建築関係の大人達から様々な指導を受けながら、「3人が楽しく暮らせる家」を目指して建築プランを建てていく。ついには建築基準法に則った実現可能な「みんなの家」の設計図が完成したが…。
漫画部分はモノクロ、文書解説の「おさらい」部分は赤黒の二色印刷。各章は10ページの漫画と4~6ページの文書解説「おさらい」からなる。漫画のストーリーを基本に、「建築基準法」の全体像が易しくわかる特集記事である。
評価:
萌え絵度: ストーリー漫画としてはややオチが弱いが完成度は高い。「おさらい」部分のちびキャラが1種類だけなのは少々寂しいかも。
テーマ萌え度:全168頁中86頁(51%)を割いた大特集。広告や書籍紹介の分(約30頁)、定期記事などを除くと、本誌のほぼ全部がこの特集記事と気合が入りまくり。漫画原案は守山高至さん、漫画部分の編集担当は「サイドランチ」、作画はプロの武田みかさんと分業が徹底しているが、本書ではその分業体制が良い方向に作用している。「おさらい」の解説部分は図表を多様した実用的なマニュアル形式で、よくわからないがきっとよく出来てるんだろう。
萌え本的意義: 「建築知識」は1959年創刊の建築専門誌としては由緒ある雑誌で、発行元のエクスナレッジの看板雑誌である。(実際1978年から2000年までは社名が「(株)建築知識」だった)本誌はいわば、「文芸春秋が一冊まるごと萌え本化した」ほどのインパクトがある。
前年12月号の特集では、「マンガでわかる![建築基準法]再入門」が発行されているが、表紙を見るかぎり、これは完全な青年漫画形式の解説書だったようだ。
「建築関係の萌え本」としては非常によい出来といえよう。
一冊まるごと「萌え本形式特集」の定期刊行雑誌としても、知りうる限り初めて。
サブタイトルだけだが、「もしドラ本」の一種。
と、あれこれ特徴の多い書籍。
萌え本としての出来は満点だけど、流石に建築基準法がテーマでは万人向けとはいえないので
★4つとしました。
総合萌え度 :★★★★☆
紹介ブログ記事:
アキバBlog 2011年12月22日づけ記事:
萌える!建築基準法 もしも女子高生が家を設計したら
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51312044.html
21日に店頭で発見。
「アキバBlog」で紹介された事、アキバのアニメイトで発見された事の両方が興味深い。
建築的じゃない日々 2011年12月22日づけ記事:
『建築知識』 萌え~
http://www.kenchikushiblog.com/tenkoushya/item_17047.html
「『建築知識2012年1月号』が、ついに殻を突き抜けたー!(笑)
↓
昨年暮れの『マンガで分かる![建築基準法]再入門」を、ぶっちぎってる(笑)
いや~、エクスナレッジさんが、来年どっちの方向に行くのか凄く興味がある。
こりゃあ~、来年以降も目が離せない! 」
建築雑誌オールレビュー 2012年01月10日づけ記事:
[建築知識]1月号
http://www.pf1.jp/blog/index.php?ID=1458
◇ 特集[萌える!『建築基準法』] 【★★★★☆】
「目が大きくてあごの小さな女の子たちに脱力しながらページを繰ると、中身は意外に真面目な解説が並び、しかも内容が整理されていて分かりやすい。一方で、登場人物の平明なキャラがおかしく、期待以上に楽しく読み進められた。
それにしても、萌えマンガで建築基準法の学習に前向きな気分になる読者と、その絵柄にまず腰が引けてしまう読者。さて、どちらが多いのだろうか。 」
エクスナレッジの紹介ページ:
漫画原案の守山高至さんのブログ:
建築エコノミスト 森山のブログ 2011年12月19日づけ記事:
けんちく!
http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-11111297091.html
「どんなアガリになっているのかな、、、
これは最初期のネームっす。」
漫画のラフ2頁分が掲載されています。
編集プロダクション、サイドランチの公式サイト:
http://www.sideranch.co.jp/
作画担当、武田みかさんの公式サイトとBlog
Yellow Palette
http://www2.ocn.ne.jp/~silph/
>blog
http://yellow.pazru.com/
Amazon.co.jp の紹介頁
オンライン書店bk1 の紹介頁
楽天ブックス の紹介頁
セブンネットショッピング の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB の紹介頁(とりあつかい無し?)
付記:
発行元のエクスナレッジは、同時期発行の姉妹紙「建築知識 ビルダーズ 2011 Winter No.07 」で、特集[戦う集客]と銘うって筋肉マンが表紙を飾っていたり、今年秋から看護専門書として「ミッフィーの早引き -ハンドブック 」シリーズ3冊を刊行したり、と2011年の後半からなんだかはっちゃけてる感じ。
普段気にとめていないのでよくわからないのだが、本書は何気に書店店頭での平積み展示が多い様な気がする。表紙のインパクトが強いせいか、それとも書店員をその気にさせたか…。