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辻井伸行(ピアノ)2024年7月21日 ヴェルビエ音楽祭 バッハ・リスト・ラヴェル・カプースチン プロ

2024-08-16 11:43:41 | 音楽夜話(クラシック)
8・15
04:00-06:00 21.00-23.00 Espana


バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV816
リスト:巡礼の年第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」 S.162(第2版)
ラヴェル:逝ける王女のためのパヴァーヌ
カプースチン:8つの演奏会用練習曲 op.40
ソリスト・アンコール ラフマニノフ:ヴォカリーズ     
           リスト:ラ・カンパネラ
           ショパン:12の練習曲作品10-第12番ハ短調「革命」


辻井伸行(ピアノ)024年7月21日 ヴェルビエ、ヴェルビエ教会


フランス組曲いい入りだと思う。サバサバしたBachが流れて、
いい雰囲気になった。フランス組曲の典雅なところが個人的に好きだったりする。


リストはほとんど聴かないけれど、「巡礼の年」というタイトルは聞いたことがあった。
曲は初めて聴く。リストらしい音数の多い感じの曲だけれど、音の中に必然性は
込められていて、イタリア風味が聴かれる。


辻井氏のピアノは何か違う感性の発露があり、ジャンルを選ばない所がある。
どうやったらそういうものをつかんでくるのだろう。天性のものか。


ラヴェルの小品も暗転を含めて、正しくラヴェルみたいだったし、万華鏡のような
風情がある。


ステージのラストは、カプースチン。人気作曲家。
「本人はジャズのイディオムで作曲するようになったクラシック音楽の作曲家であると主張していた[2]。」
「作曲者のピアノ曲の中で最大の人気を勝ち得ており、多くの著名なピアニストによって
取り上げられている[3]。」(wiki)


彼には18年にサントリ-ホールの録音があり、評価を確実にしている。当時から
カプースチンを手の内にしていた。
曲は今どきというか、かっこいいピアノソロ曲が8曲もある。
クラシックの作曲家がよくこのような作品を書けると思うが、
彼にはジャズの素養があった。どうであれ、支持されて人気曲になって
いるようだ。彼の演奏は疾風怒濤のごとく、この音数の多い作品を
弾ききった。時間にして23分くらいの曲だけれど、音符に数えたら
いくつくらい弾かなくてはいけないのだろうか。
個人的には好きなタイプのいい演奏だった。




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