MOBU'S MUSIC MAZE

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8月15日生まれのジャズマン オスカー・ピーターソン

2024-08-16 14:59:19 | 音楽夜話(ジャズ)
8月15日生まれのジャズマン オスカー・ピーターソン


Born on this day, August 15th…
Oscar Peterson (Piano) was born in Montreal, Canada in 1925-2007 生誕99周年 没後17年


コアなジャズ・ファンにはちょっと横に置かれたりするミュージシャン。
何もそんな扱いしなくてもという感じはするものの、そういう方もいる。


技巧派だけれど伝わる。活動歴も長いので、アルバム数も多い。
1964年の来日公演のライブ・アルバムがリリースされていた。
驚くべきことに、この年の10-11月にあの、「ウイ・ゲット・リクエスト」
(プリーズ・リクエスト)が録音された。
シグペン・ブラウンとの息も合っているLIVE、VERVEの最終章があったとは
びっくり。一夜のステージを収録している。


今はなき産経ホール。ビートルズが来日する以前にジャズでは、将来の
巨匠が来日している。63年にリリースされた、ザ・ナイト・トレインから
彼の名刺代わりの1曲「自由への賛歌」がここにも収録されているのが
ある意味うれしい。プリーズ・リクエストはラジオプレイを意識して
1曲3分くらいの収録(長いとかけてもらえないらしい)がここでは
そういう制約はないので、存分にプレイしている。




The Oscar Peterson Trio – In Tokyo, 1964
https://www.youtube.com/watch?v=_mxcUlw5fRk&t=862s



リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ブルックナー8番

2024-08-16 13:59:38 | 音楽夜話(クラシック)
8/16


03-19:56 11.03-12.56 ORF
18:03-20:00 11.03-13.00 BR-KLASSIK


 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調


リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2024年8月15日 ザルツブルク、祝祭大劇場から生中継




ゆったりどっしりした構えの始まり。巨匠の音楽という風情。
ウィーン・フィルのバランスは完璧に近いのではないかと思う。
ある種いうことないというような。こういう流れのブルックナーも
久々聴く感じ。最近あまりないような作り。


彼は2番はウィーン・フィルで、4・6番はベルリン・フィル、9番はシカゴ響と
アルバム化しており、楽団がばらけており、全集にするには難しい取り合わせ。
8番はまだない。そんな中でのライブ。思ったより旋律を歌わせ、
引き付ける。ゆったりしていても飽きることはない。
ムーティーは深化している感じがした。これはもう非日常の状況で聴かないと
もったいない感じの演奏になっている。人払いをして、こもるくらいでないと
コンサート・ホールで実演を聴くくらいの感じにしないと追い付かない。
宅急便は今日は来ない。来客もない。電話もならない。そんな非日常が
久々やってきた。テンション上がる↑。天井の音楽、神というものが
あるとしたら対話しているような。ブルックナーが言いたかったことは
ここなのかもしれないということをムーティーは表現しているのでは
ないかとも感じた。終楽章も重量感のある出だし。決して吠えない。
聞き入っていた。そしてそれは突然起こった。生放送だから、放送時間
終了してしまった。「えっ!!」プツンと音楽がやんだ・・・・。
終了・・・・。ムーティーの演奏が荘厳過ぎたため、放送時間に入らず
尻切れトンボになってしまった。残念、いつか再放送を願うしかない。
良かっただけになお残念。久々味わった。



PROMS35 イラン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュ交響楽団 エリントン・MLウイリアムズ A・ブラクストン

2024-08-16 13:02:12 | 音楽夜話(クラシック)
8・16


03:30-06:00 19.30-22.00 BBC3 BBC Proms
Prom 35: Ellington, Braxton and Mary Lou Williams


エリントン(M.グールド編):ソリチュード
同:ムード・インディゴ
同:ソフィスティケーテッド・レディ
同:キャラバン


M.L.ウィリアムズ:黄道十二宮組曲(欧州初演)


ブラクストン Anthony Braxton:Composition No. 27 (+46, 59, 63, 146, 147, 151, LM)




イングリッド・ローブロック Ingrid Laubrock(サクソフォン)
ジェームズ・フェイ James Fei(サクソフォン)
キャサリン・ヤング Katherine Young(ファゴット)
クリス・ルイス Chris Lewis(サクソフォン/クラリネット)
ブランドン・リー Brandon Lee(トランペット)
ミカエラ・ベネット Mikaela Bennett(ソプラノ)
アーロン・ディール・トリオ
イラン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュ交響楽団
2024年8月15日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールから生中継




クラシック・メンバーが奏でる、ジャズ・ナンバー。プロムスのなかで、
このような企画は多分毎年あるのではないかと思われる。
モートン・グールド編曲のソリチュード。ある意味優雅で、聴き心地がよい。
書き譜のジャズも納得いくような編曲ならば、聴き手も入ってくる。
メリー・ルー・ウィリアムズはアメリカのジャズ・ピアニスト兼作曲家。
1942年から1945年にかけて作曲された。黄道十二宮組曲(欧州初演)。
英語名は「ゾディアック・スィート」とあった。クラシックとジャズの融合とあるが、
たしかにそれを試みているという感じはあるものの、ある意味どっちつかずみたいな
所に落ち着いているのではないかと思う。だから、欧州初演という感じなのかもしれない。


最後はアンソニー・ブラクストンの作品。これはオーケストラとの初期の現代音楽の様だった。
不協和音満載。ヨーロッパは、聴きみしりしないので、現代音楽なども、日本より演奏回数多いと
思われる。面白みを探すなら、このような音楽は日本人には不向きなのかもしれない。
聴いててどこがおもしろいのかわからないというのが本音なので、プロムスの様な場でも
聴きに来ている人はそれなりにわかる人か、好きな人なのではないかとも思う。
エンタメではない音楽だから聴き手に難しい面もある。



辻井伸行(ピアノ)2024年7月21日 ヴェルビエ音楽祭 バッハ・リスト・ラヴェル・カプースチン プロ

2024-08-16 11:43:41 | 音楽夜話(クラシック)
8・15
04:00-06:00 21.00-23.00 Espana


バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV816
リスト:巡礼の年第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」 S.162(第2版)
ラヴェル:逝ける王女のためのパヴァーヌ
カプースチン:8つの演奏会用練習曲 op.40
ソリスト・アンコール ラフマニノフ:ヴォカリーズ     
           リスト:ラ・カンパネラ
           ショパン:12の練習曲作品10-第12番ハ短調「革命」


辻井伸行(ピアノ)024年7月21日 ヴェルビエ、ヴェルビエ教会


フランス組曲いい入りだと思う。サバサバしたBachが流れて、
いい雰囲気になった。フランス組曲の典雅なところが個人的に好きだったりする。


リストはほとんど聴かないけれど、「巡礼の年」というタイトルは聞いたことがあった。
曲は初めて聴く。リストらしい音数の多い感じの曲だけれど、音の中に必然性は
込められていて、イタリア風味が聴かれる。


辻井氏のピアノは何か違う感性の発露があり、ジャンルを選ばない所がある。
どうやったらそういうものをつかんでくるのだろう。天性のものか。


ラヴェルの小品も暗転を含めて、正しくラヴェルみたいだったし、万華鏡のような
風情がある。


ステージのラストは、カプースチン。人気作曲家。
「本人はジャズのイディオムで作曲するようになったクラシック音楽の作曲家であると主張していた[2]。」
「作曲者のピアノ曲の中で最大の人気を勝ち得ており、多くの著名なピアニストによって
取り上げられている[3]。」(wiki)


彼には18年にサントリ-ホールの録音があり、評価を確実にしている。当時から
カプースチンを手の内にしていた。
曲は今どきというか、かっこいいピアノソロ曲が8曲もある。
クラシックの作曲家がよくこのような作品を書けると思うが、
彼にはジャズの素養があった。どうであれ、支持されて人気曲になって
いるようだ。彼の演奏は疾風怒濤のごとく、この音数の多い作品を
弾ききった。時間にして23分くらいの曲だけれど、音符に数えたら
いくつくらい弾かなくてはいけないのだろうか。
個人的には好きなタイプのいい演奏だった。



ブルース・リウ 劉曉禹(ピアノ) ジェレミー・ローレル指揮ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団 チャイコフスキーピアノ協奏曲第一番 交響曲第6番

2024-08-16 11:40:16 | 音楽夜話(クラシック)
8・14


03:00-06:00 20.00-23.00 NDR


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
ソリスト・アンコール チャイコフスキー:バレエ組曲「白鳥の湖」より「4羽の白鳥の踊り」
           サティー:グノシエンヌ第一番


同:交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」


ブルース・リウ 劉曉禹(ピアノ)
ジェレミー・ローレル指揮ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団
2024年6月28日 ヴィ―スバーデン、クアハウス


より、チャイコフスキーピアノ協奏曲第一番。


ショパンコンクール1位は仕事量も半端ないのだろうと思う。
名刺代わりのショパンをはじめ、今回はチャイコフスキーの
1番。プロのソリストとなれば、需要の多い曲の一つだろう。
こなさなければならない。相対的に粒立ちも良く標準的な
演奏というかまとまり良くこなしていた。今後、どのように
育っていくか楽しみではある。