MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

パーヴォ・ヤルヴィ指揮ヘッセン放送交響楽団演奏会 2011/9/29-30

2022-06-08 20:44:03 | 音楽夜話(クラシック)


6月8日


03:00-04:30 20.00-21.30 hr2


 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調


パーヴォ・ヤルヴィ指揮ヘッセン放送交響楽団
2011年9月29,30日 フランクフルト、旧歌劇場内大ホール


旧フランクフルト放送交響楽団。
パーヴォも、飛び飛びではあるけれど、ブルックナーの曲を
演奏している。確か、同団体で全集が出ており、8番は
2012年2月の収録とのこと。8番はセッション録音なので
もしかするとこの時の演奏はCDになっていない。


時に熱さを感じさせ、滑らかに音楽は流れていく。成熟した演奏の様に思う。


Nowak版
1 Allegro moderato [15:35]
2 Scherzo. Allegro moderato – Trio. Langsam [13:17]
3 Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend [25:35]
4 Finale. Feierlich, nicht schnell [21:53]


2012年2月27日&28日(第8番)、クアハウス・ヴィースバーデン、
フリードリヒ・フォン・ティエルシュ・ザールでのセッション・レコーディング


1907年に開場したこのホールは1350席の美しいホールで、ドイツ国内屈指の
優れた音響で知られている。製品版はライブとフランクフルト・アルテオーパー(1981年開場、2500席)に
おける複数の定期演奏会のライヴ・レコーディングをもとに、パッチ・セッションでのテイクも加えて
編集されており、演奏会ならではの緊迫感と躍動感をそのままに、完成度が極限まで高められています
(編集過程にはヤルヴィ自身も深く関わっています)(SONYサイトより)


ということは、CD版の演奏とは違うテイクが放送されてることにもなるかもしれない。
レコーディングのための試演というか、レア・テイクになることもある。
この演奏でも充分なクオリティーだと思うし、つくりも申し分ない。
11年かけて全集化した、恐るべき、パーヴォ・ヤルヴィ。


フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮南西ドイツ放送交響楽団演奏会 2022.5.28

2022-06-08 18:55:32 | 音楽夜話(クラシック)
6月6日


03:00-05:00 20.00-22.00 SWR


 マーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」
  I. Langsam - Allegro con fuoco
 II. Nachtmusik: Allegro moderato 2743
III. Scherzo: Schattenhaft  4154 
IV. Nachtmusik: Andante amoroso 
V. Rondo - Finale


フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮南西ドイツ放送交響楽団
2022年5月28日 バーデン=バーデン、祝祭劇場


私にとっては新曲。巨大な作品であることは解説などを読んで知った。
今まで1459大地の歌は、一応、聴いてきたが、その他はまだまだだ。
23678。大曲が残ってしまった。ハマるには時間がない。


初めから、マーラーのメロディー・リズム・ハーモニー満載。
間違いなく彼の音楽ですね。


6番は聴くのに大変だったが、7番はそうでもなく進んでいく。
これは若しかしたらの予感。こういう流れにはまっていくのだろうな。
1楽章は20分以上の大作。序曲2つ分だ。


明るく暗く音楽が進む。
「生も暗く、死もまた暗い」。一体マーラーはどのような世界を生きてきたのだろう。
このような命題は若いときに引っかかるものだ。還暦を過ぎてしまうと、どちらかというと
彼岸に近くなってきたりするので、この様な命題は、ある意味寄り添ってきて「いろいろある」と
つぶやいてくる。つべこべ考えずに彼の曲に身を任せるしかないのだ。若い時との違いは
このようなことにある。


各地に放送交響楽団がある。その使命である放送に乗せられる演奏を目指しているのだろうと
おもうが、大体、放送に載るような団体は実力派だ。ある意味なんでもそつなく演奏してしまう。


2楽章「夜の歌」行進曲風な流れもあり、夜という雰囲気はあまり個人的には感じられないのだけれど、
明るい感じの流れもあり、深刻さはない。ここでもマーラーの旋律が生きてくる。
室内楽的響きも綿密に演奏される。別の意味の聴きどころかもしれない。


このような楽曲は楽章単位で親交を深めるしかないので、多分、これ以降パート聴きしていくようになる曲だ。


シンメトリーの中心部分の3楽章。マーラーの歌曲をイメージする様な感じ。
4楽章は夜の歌の2.深まる夜のなかでの営みを現しているような。まったりゆっくり時間が
流れるようなイメージ。


終楽章。明と暗の明の部分か。輝かしい雰囲気を持って進んでいく。こういうマーラーも
あったのかという感じ。より現世的な感じがする。終演後、ブラヴォーが飛んでいた。
これは、好きな方も多いのではと聴いて感じた。ある意味入っていきやすい扉がある。
部分聴きから進めていこうか・・・。


ヨン・ストールゴーズ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2022-06-08 17:13:42 | 音楽夜話(クラシック)
6月5日


03:00-06:00 20.00-23.00 RBB


ニールセン:序曲「ヘリオス」 op.17


序曲『ヘリオス』 (Helios) 作品17、FS 32は、
カール・ニールセンが1903年に作曲した演奏会用序曲。
ニールセンの管弦楽曲の中では最も有名な1曲とか。
日の出から日没までの様子が描かれているという。
そういうことを知らなくても聴きやすく耳なじみが
よかった。ドビュッシーの「海」みたいなものか。


バリー Gerald Barry:コントラバス協奏曲(初演)


作者は1952年生まれ、コンテンポラリーな作品。
コントラバスというふだんスポットのあたりにくいところに
光を当てている。ソロ部分もあり、多分技巧的には難しいところ
もあるのだろうと思うが、キャッチ-なフレーズとかがないので
掴みずらいのが、現代作品の難しいところ。




ブルックナー:交響曲第6番 イ長調


後半のメインの1曲。ヨン・ストールゴーズはフィンランドの指揮者
ベルリンフィル初登場。どのような捌きを見せるのか。たのしみ。


マシュー・マクドナルド Matthew McDonald(コントラバス)
ヨン・ストールゴーズ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2022年6月4日 ベルリン、フィルハーモニーから生中継


このインターネットでのクラシック放送を聴くようになって、ブログに
感想を書くようになってからずいぶん経つ。この間、6番は3回違う楽団と
指揮者で聴いた、その間ほかのCDなりでは聴いていない。


なかなか深まらないのもそのせい。また新しく曲を聴くような感じになる。
6番はあまり覚えてないのだ。道のり長い曲に思う。
スーパー・オーケストラのベルリン・フィルだけにレベルも高く、
ストールゴースはここのデビュー戦。


終楽章は盛り上がり、歓声も沸いた。まとめがいのあるオケに、難しい曲に
果敢に挑んだ彼の挑戦をたたえるように、ある意味デビューにふさわしい
終わり方だったように思う。