1978年にアルバムが出て、どの、雑誌で
見たか忘れたものの、グロスマンなどの
来日で、キッキン・ミュール・レーベルの
アーティストの情報は、その頃はまだ
ネット環境の時代ではなかったので、
紙ベースで伝わっていった。
まだ、レコードで出ていたと思う。
後年、彼の曲が洋雑誌の譜面にあり
練習してみた。A4１枚くらいの譜面
だったけど、独特のコード進行で、
コードの響きも独特。そうすると
押弦もフォームも独特で、押さえにくい。
これは、彼の独時の音楽なのだな。
ある意味個性的ではあるが、万人受けは
しないかもと思った。
私には難しすぎる課題だった。もちろん
形にはならなかった。
このアルバムを聴くとそんなころを思い出した。
収録されてる曲は、ナイロンとスチール・モデルで
弾き分けられている。
JAZZギタリストはこのようなソロを取らないかもしれない。
フィンガーピッキングのアコ―スティック・ギター・プレイヤーは
JAZZギタリストの様な論法は使えないところもあり、ラグやブルース・
ベースで弾いたりするけれど、彼については、なんでもありな引き出し
があり独自性を持つ。
グロスマンが彼を賛じて、
“Duck Baker is a true genius of the guitar.” – Stefan Grossman
「ダック・ベイカーはギターの真の天才です。 – ステファン・グロスマン」
と述べている。
売れることがすべてでないなら、彼の様なアーティストの存在理由は
山の様にある。久々、このアルバムを聴き返して、音楽は深いと改めて思う。
ダック・ベイカーHP
http://duckbaker.com/
The Art Of Fingerstyle Jazz Guitar
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_ljPbeisj88BzrUtX2-u2lro_4AJMHZ1ig