MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

Bregenz を聴く。

2020-01-02 21:23:50 | 音楽夜話(ジャズ)
Bregenz を聴く。


Keith Jarrett(p)SOLO

1Bregenz PART 1  
わかりやすく聴きやすい調性のある音楽から、
だんだん深みに。
どこかで聴いた音型・・・。まだまだ、聴けるかも。

ローザンヌ~ブレーメン、ケルンを聴いて、
キースのソロ・コンサートを聴くことは打ち止めだった。
その後に「サンベアコンサート」という、来日時の
コンサートを収録、10枚組という、金字塔を立ててしまい、
そこまでたどり着けなかったのだ。

来日公演も聴きに行ったこともある。即興演奏の面白みは
すべて、演者に任され、こちら側のリクエストに沿えない。
知ったフレーズはほとんどないし、その中で面白みを見つけ
なければならないので、骨折れたりするが、見つけた時の
喜びは大きい。

ソロは置いておいて、ブレゲンツ~ミュンヘンは出ていたのは
知っていたものの、彼の活動に目を向けたのはその後の
「スタンダーズ」になってからだった。

フリーっぽい流れになり、無調のフリーで楽器を叩いてるうちに
パート2になる。

2Bregenz PART2 

そこからメロディー感のある音楽になり、
フリー感を伴いながらも、その意味ではピアノ音楽の
可能性を確かめている感じもする。
色々な音型が浮かんでは消えl最後は、細かい音の
羅列で消えてゆく。

ヨーロッパの聴衆は現代音楽などの造詣もあるので、
そこそこ理解があるのではないか。指笛が鳴るほど
聴衆は湧いている。音楽が受け入れられている様子が
わかる。

3 アンタイトルド
中東風音列?も感じられたり、1つのコードで
流れを作ったり、メロディーも流れの中で
するすると出てくる。9分程度の即興音楽。
当時の彼にかかっては何でもありだ。

4Heartland6:03
このように純然とした西洋音楽がアンコールだと、
可能性を秘めた音楽ばかりでなく、解決して
終われ、帰途につけるので安心して聴ける。
考えられたアンコールだと思う。

現在、74歳キースは2017年から療養のため
活動休止している。

Bregenz, May 28, 1981
1-1 Part I 22:00
1-2 Part II 10:33
1-3 Untitled 8:28
1-4 Heartland 4:55

Recorded At – Festspielhaus Bregenz
Music By – Keith Jarrett
Piano – Keith Jarrett
Producer – Manfred Eicher

Your Song/Daniel - Elton John - Fingerstyle Guitar

2020-01-02 15:47:52 | アコースティック・ギター・トリップ
GotRadio - Guitar Genius: Playlist
Rick Cyge - Your Song/Daniel

ネット・ラジオのフィンガー・ピッキング・サイトで流し聴きしてたら
エルトンジョンのCOVERをしているギタリストがいた。

Rick Cyge(g)
https://rickcyge.com/

GUITARtistry 2: The fingerstyle guitar music of Rick Cyge
のアルバムに入っている。

YOUTUBEでも演奏を聴くことが出来る。
Your Song/Daniel - Elton John - Fingerstyle Guitar
https://www.youtube.com/watch?v=hTeuK5zNgsw

他にも、いくつか同じようにUPされていて、聴き比べることも出来る。
70年代のエルトン名曲で、ピアノ・コードをギターに置き換えて、
メロディーを入れつつ伴奏を考えながら、一人で伴奏と旋律を受け持つ。
クラシックギターの様な曲弾きを考えながら曲をアレンジしていくのだ。

お金を取れるアレンジというのは、やはり、頭一つ二つ抜きんでていて、
なるほどと思わせるものが多い。簡単だけど効果的とか、納得いくものがある。

たぶん、フィンガーピッキング・アレンジだと、コード 進行でピアノから
ギターに移すとなると制約が多かったりする。ユア・ソングはイントロの分散和音の
響きがポイントで、それをどう移すかが、腕なのだろうと思う。完璧に移せたと
してもエルトンになれるわけではないので、その過程がアレンジしているギタリスト
には必要で、自己満足と言われても、何らかの成長のためには通る道だったりする。
歌も同様で、どの音を入れたり抜いたりするのか。間奏の楽器のフレーズしかり、
考える部分は沢山あり、出来上がって聴いてみて自分では良くてもアレンジものは
人の耳に晒され、オリジナルと比較される。アマチュアならそれも許されるけど、
プロだと完成度も問われるだろうしどこを落としどころにするかも厳しいものだと思う。

中級位の腕があれば、この曲を画面見ながらで耳コピも可能かもしれない。
それ以上に原曲に近いアレンジが出来るかも。ヒントはそこにも隠されている。

自分でつま弾いて楽しむなら、この様なヘッド・アレンジは楽しいし、自己満足でも
人に迷惑かからないならOKかな。

小林研一郎・ 指揮者 (新春インタビュー・NHK第一より)

2020-01-02 09:43:48 | 音楽夜話(クラシック)
小林研一郎(新春インタビュー・NHK第一より)

「燃え続ける炎のタクト」

本年4月で満80歳。

2019年末。
今年は、第9を7回。
ベートーヴェンの交響曲1-9番を一日でやるプロジェクト。
・2007-2019(2010を除く)。を引き受ける。

「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏2019」。
指揮:小林研一郎。
「岩城宏之メモリアル・オーケストラ」。
日本を代表するオーケストラで活躍するコンサートマスターや
首席奏者クラスによる特別編成。
コンサートマスターは篠崎史紀(NHK交響楽団第1コンサートマスター)

演奏当日は健康管理医がサポートにつき、バイタルサイン( 具体的には、
脈拍あるいは心拍数・呼吸(数)・血圧・体温の4つを指すことが多い。
それで、標準値をチェックしながらご本人の状況を把握する。)を、
曲間で何度か確認し、安全に進行出来るよう努めている。

エピソードとしては、管理医が「この人はちょっと変わりすぎていて、
宇宙人的なものがある。なぜならば、曲を追うごとにバイタルが安定してくる。
だから、こういう方のいったい内部は一体どうなっているのか
自分でも調べてみたいと思う」。

小林氏は答えて「先生、まぁ、言えば楽天的な男ですから、そういう風に自分の疲れとか色々
感じないでも行かれるのでしょうか、
しかしながら、(ここで自分の事をあげて)ベートーヴェンが降臨してきてくださるんです。
あの天才が、自分の演奏を聴くに聴きかねて「お前、こうやれよ」っていう風に、サジェスチョンを
くださりに、降りてくるような気がするんです。だから、オーケストラの奏でる音の中に、
きらりと光る時間があると、それこそまさに全世界を愛して、全世界に素晴らしい音楽を届けてくれた
ベートーヴェンの精神が香る時間なのかもしれません。だから僕はただ介在しているだけなんです」。

疲れは?

演奏が進んでくると、感情の変化、起伏に富んだ感情の変化が、音と音との間に存在し始める。
音と音とというのにちょっと極端すぎたら、フレーズとフレーズの間に、独特な火花が飛び散ってきて、
時には悲しみの涙が飛び散ってきて、時には真っ白な雪に、真っ赤に吐血された嘆きみたいなものが
出てきたリ、大宇宙を揺るがすような共感の宇宙みたいなそのおびただしい気持ちみたいな、
ベートーヴェンの気持ちみたいなものが降ってくる時があるんですよね。これは、僕自身の体験の
中からでして、他の方にはどの様な形になるか、全く違う形にほかの指揮者の方はなると思いますけど。
私はそういう感覚を受けます。

12時~24時の演奏中は、メロン半分を小分けにして、2切れ3切れと食べ、最後に残りをいただく。
(インタビュー起こしより)

音楽を創る現場って、不思議なことが起こるんですね・・・。
小林氏のアマオケに稽古つけてる時、見に行ったことがあり、団員への指示が、文学的表現を
結構使っているのが印象的だったことを思い出します。
今年は、ベートーヴェン・イヤー。どんな面白いことがあるのかな。