MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

エラ&パス・・・アゲイン

2019-08-15 17:37:10 | 音楽夜話(ジャズ)
エラ&パス・・・アゲイン

パブロレーベルからの2枚目。
2匹目のドジョウもそこに居ました。
痒い所に手が届くアルバム。

スタジオに入って、曲はコレで、キーはこれで、
間奏はここで入れてなどと簡単な打ち合わせで、
1発録りかなと思う。1枚目はモノラル録音だったそう。
2人しかいないのに2人もいるというという贅沢なアルバム。
ジョーの伴奏も、これしかないみたいな歌伴がついていて、
ナイロンの優しい響きに救われる。

暑い夏もこれで過ごせるかな。

Ella Fitzgerald & Joe Pass - Again (Full Album) - 1976
https://www.youtube.com/watch?v=EGkXG4YOsDs

ザルツブルグ音楽祭より モーツァルテウム・オーケストラ・ザルツブルグ演奏会

2019-08-15 12:11:54 | 音楽夜話(クラシック)
Salzburger Festspiele
Mozarteum Orchester Salzburg

Leitung: Riccardo Minasi
Wolfgang Amadeus Mozart: Symphonie Es-Dur, KV 16;
Serenade D-Dur, KV 239 - "Serenata notturna";
Symphonie A-Dur, KV 114;
Symphonie C-Dur, KV 425 - "Linzer"
Aufnahme vom 28. Juli 2019

ザルツブルグ音楽祭より
モーツァルテウム・オーケストラ・ザルツブルグ演奏会

モーツァルテウム管弦楽団は、オーストリア・ザルツブルクに
本拠を置くオーケストラで、ザルツブルク音楽祭では、
モーツァルト・マチネやセレナーデなどで演奏する。ウィキより。

指揮リカッルド・(マサヒデ)・ミナージ(ミナシ)

指揮者については、1978年生まれ。ヴァイオリニスト・指揮者。
イタリアのバロックヴァイオリン界をけん引する実力者。
それ以上の情報は出ていない。色々な団体で演奏しアルバムも出ている。

【モーツァルト・マチネー①】
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
指揮; リッカルド・ミナージ

モーツァルト;
交響曲第1番 変ホ長調 KV16
「ド・レ・ファ・ミ」という音型。ジュピターでも使われている。
「始め良ければすべてよし」のモーツァルト。
なかなか実演にお目にかかれないので、ある意味嬉しい。
ホルンが立ち上がりから少し不安定なところがあったものの、次第に
上向き(ナチュラルホルンなのだろうか)で問題なし。
弦楽もノンヴィヴラート。モーツァルト時代はこうだったのかなと、
想像してみる。ゆったりした2楽章。雰囲気有る短調。
プレストの第3楽章。短いが急速で活発なフィナーレ。
聴けてよかった。

2つの管弦楽のためのセレナーデ ニ長調
KV239「セレナータ・ノットゥルナ」
行進曲の主題が耳に残る。わかり易い聴きやすい曲調。2楽章の第一ヴァイオリンの旋律が(トリオ付き)
なのだそうだ。ちょっと印象が変わる。
連続して演奏される3楽章。ティンパニーソロがある(笑いが起きている)。何があるのだろうか。
楽器叩いたりしている。コントラバスソロの周辺で笑いが起こる。モーツァルト何があるかわからない
世界になっている。面白そうだ。

交響曲第14番イ長調 KV114
このころは4楽章になっている。イタリア風も残しつつ、
ウィーン~オーストリア風になってきているという。
初期といっても、モーツァルト。聴きごたえはある。

交響曲ハ長調第36番 KV425「リンツ」
コンサートのトリは、タイトル付きの〆に相応しい1曲。
モーツァルトは連続して聴くにはちょっとコツがいるようだ。
漫然と聴いてると、それでもいい時もあるが、曲調が似通ってたり、
編成が近いと、同じ曲に聞こえたりして、厄介だったりする。
その曲のツボをわきまえて聴くことが、楽しむ秘訣かもしれない。
終楽章が印象的だった。


参考曲
Wolfgang Amadé Mozart - Clemenza di Tito Overture
Mozarteum Orchestra Salzburg, Riccardo Minasi
「皇帝ティートの慈悲」序曲
https://www.youtube.com/watch?v=TTnjbEa7G1E&list=RDTTnjbEa7G1E&start_radio=1#t=75


チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第一番・アルゲリッチ(p)聴き比べ

2019-08-15 06:59:23 | 音楽夜話(クラシック)

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番は長年、コンドラシン/アルゲリッチに
お世話になっております。彼女の演奏は、3種類あり、それぞれの年代別で彼女の
年齢による弾きこみ方の違いはあるのか。
やらなきゃいいのに、聴き比べを無謀にもしてしまった(>_<)。

初録音 シャルル・デュトワ指揮・ロイヤル・フィル
アルゲリッチ(1970年)29歳時。デュトワと結婚後の録音。
音楽の主導権はデュトワに有ると見た。
指揮者権限というか、音楽はこう作るみたいなところは、
しっかり彼とバックのレーベル会社が握っているように
思える。ある意味音楽的だし、彼女の自由度は それほど
広くない。弾きこむところはさすがなのだけれど、枠の中に入っている様で、
それがいい悪いではないけれど、予定調和な演奏と言えば
言えなくもない。そう言うまとまりのある演奏。

2回目 キリル・コンドラシン指揮・バイエルン放送交響楽団
アルゲリッチ(1980年)39歳時。ライブ録音。
予めライブ録音をレコード化する予定で演奏を収録したのか、それとも
放送録音用だったのか。そのあたりはわからないけれど、残っていて良かった音源。
外国のフィリップスでは、当初、コンドラシンの追悼盤で出ていた。
1回目より自由度が増している。のびのびと弾きこんでいる感じが伝わるし、
自分がこう弾きたいという感じが、よりでているし音が生き生きしている。
必要最低限のサポートで、ピアノを自立させている。終楽章の合わせ技は神がかり的。
のぼりつめていくその先の感動。スポーツ観戦の緊張と弛緩と感動に似ている。
その意味ではJAZZのアドリブ合戦にも似ている。刹那のつばぜり合いに息を飲むみたいな。
この盤は長く聴いてるけど飽きない。

3回目  クラウディオ・アバド指揮・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アルゲリッチ(1994年)53歳時。ライブ録音。
オケ・指揮者とも相手にとって不足はない。留めの1枚。このころはソロ演奏をしていないから、
ある意味貴重な記録なのかもしれない。身体能力の衰えは全く感じられない。指は良く回るし
演奏もダイナミック。独特な音色とキラキラした音の粒立ち、手の付けようがない。
アバドも良く付き合ってると思う。
非の打ちどころのない演奏というか、音響的な演奏というところでは、右に出るものもいないかも。
それでも極めるというところでは、その域にあるのではないかと思うが、聴いていて感心するけど
演奏しすぎているのではないかと感じられてしまう。そこまで演奏しなくてもいいのではないかという
気が個人的にしてしまう。凄い演奏だという事はわかっていても・・・。


3枚を聴いて。やはり、個人的名盤はコンドラシン・バイエルンに軍配はあがる。長く聴いてきた
ことも含めれば致し方ない。個人的体験なので、それ以上は何とも言えないけれど。
やはり、アルゲリッチは天才肌の演奏家だという事はよくわかる。