MOBU'S MUSIC MAZE

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第10回 厚木JAZZ NIGHT 2019

2019-08-23 01:08:58 | 音楽夜話(ジャズ)
第10回 厚木JAZZ NIGHT 2019

もう10回になるんですね。始めの頃は行けてたのですが
数回経ってご無沙汰になり、たまたま仕事休みの午後だったので
久々、行ってみることになりました。

あの、学生のBIG BANDが、蝉時雨の中、陽が落ちる前に
出るところが好きなのです。聴衆は少なく、リタイアした方が大半で、
孫が吹奏楽やってて聴きに来てくれっていうもので・・・。
なんて会話が聞かれそうな客席です。
若い人や仕事人はまだオン・タイムなので、ほとんどいません。
開催日は毎年木・金曜日なので、出演者のスケジュールも有るので、
微妙なのかもしれないですね。

◆今年のトップバッターは、東農大のバンド

15時05分から15時25分【20分】 東京農業大学 Sunny Side Jazz Orchestra
彼らは厚木キャンパスでなく、ナント世田谷キャンパスからおいでです。
M1サンバ・デ・ルグリンゴ(よそ者のサンバ)東京から来たからよそ者です。
というようなMCでやってみました。ノリは良かった。
M2アフタヌーン ゆっくり目のマイナーバラード。
M3スゥイート・ルーシー。パンチの効いた曲だった。
M4グッバイ・イエロー・ブリック・ロード。エルトン・ジョンの作品の
ジャズ版だけれど、編曲がバラードなので、盛り上がらず終了。
プログラムの作りが盛り上げて終わらない進行になっている。どうして?

◆2番目の学生バンドは
15時35分から15時55分【20分】 北里大学 New Count Jazz Orchestra
相模原からというと、医学・看護・理学・医療系大学ですよね。
楽器もキラキラ高価なそれですね。
M1サミー・ネスティコ/カウント・ベイシーナンバーの様な
横揺れのフォー・ビートの曲だった。
アンサンブルも整っていて、よく練習している感じが出ていた。
M2サミー・ネスティコ/クイーン・ビー。
カウント・ベイシー風の曲。作曲・編曲のネスティコの作品だった。
破綻のないそつない演奏。
M3 ラリー・カールトン / ルーム335
フュージョン世代の代表曲。赤い335を持ったギタリストを
フューチュアした。この曲耳タコだったので、ビッグ・バンドだと
どうなるのかと思って聴いていたが、盛り上がらず、アレンジが
繊細でギターとのアンサンブルが微妙で、あれっと思っているうちに終演。

◆山野楽器の音楽教室の講師さんたちが組んだカルテットでの演奏。
16時05分から16時25分【20分】 ヤマノミュージックサロン本厚木
トランペットをフロントにしたカルテット。普段は生徒さんを
ステージに立たせる仕事だけれど、今日ばかりは、勝手が違うかも。

M1サマー・タイム。
時期的にやりたくなる曲と言ってたが、夕方にも映えるかも。
M2フィール・ライク・メイキン・ラヴ。
ロバータ・フラックが、オリジナルだと思いますが、ベースが
エレベなので、(弦)バスの良さが感じられないのが残念です。
M3チュニジアの夜。
ガレスピーのオリジナルか。ラテン系の盛り上がりがあり、
さすが、仕事で音楽やる人の音になっていました。音量もきちんと
でてたし、そのところがアマチュアと違うところですね。

◆17時10分から17時40分【30分】 Jimmy and The Soul Mate Bros
ジミー・中山(as)、堀尾和孝(ag)、中司和芳(b)
自称ハートフル・サックス。アコースティックで暖かいジャズ。
角の取れたアルト・ソロ。歌心があり、伝わってくる。
堀尾和孝氏はお名前は聞いていたが、お耳にかかるのは初めて。
以前大磯のライブハウスで聴きそこなって以来、この様な形で
耳にするとは意外だった。プラグドした(MATON製)アコギを
弾いている。叩く事もしていて、伴奏系なんでもありだった。
県内のLIVEHOUSEでも定期で出てるところもあるらしい。
ベースの中司氏はきちんとした音を出されていたが、留学されて
もう一回り成長してきてほしいとおもう。

M1スマイル チャップリンのです。
M2エメラルド・ハンター(JIMMYオリジナル)
M3(JIMMYオリジナル)
M4スター・ダスト
M5イズント・シ―・ラヴリー(S・ワンダー)

ジミー中山 HP
https://www.jimmynakayama.com/
堀尾和孝HP
https://holiokazutaka.wixsite.com/kazutakaholio/home

◆19時00分から19時40分【40分】
 佐々木秀尚Group(Mac Arthur Garage Special)
地元出身のギタリスト佐々木氏を有するグループ。
本日は歌手も入れて幅を広げている。地元のライブハウスに
でているバンド。さすが、演奏能力は高く、今時のフュージョン系の
面目躍如。音もしっかり出ているし、キーボードは、バークリー主席卒業。
今時の優等生バンド的な音。リーダーの佐々木氏も指は良く回り、曲想も
しっかりしているし、まとめも出来ている。客相手がわかっている。
佐々木秀尚(gt)Ayaki(pf)古屋ひろこ(tp)カワノアキ(Vo,Ba)渡邉シン(dr)
tpの古屋も健闘していた。ベースでフロントで歌取る。なかなか
チャーミングだった。指板見ないしプロだと思った。
4曲目のインストも、トリの神保氏(元カシオペア)を意識してか、
「弾き切ること」と言葉に力が入ていた。その通りのいい演奏だった。

M1フィール・ライク・メイキン・ラヴ
M2 歌入り曲名不明
M3 この素晴らしき世界(サッチモ)
M4 /佐々木氏
佐々木氏 オリジナル・インスト

◆19時55分から20時40分【45分】
 神保彰(本厚木 Cabin Special)

さて、初日のトリは、元カシオペアのドラマー、
今ではいくつもの「博」がついた神保 彰氏

神保彰・ワンマン・オーケストラ Setlist

M1We Will Rock You - QUEEN
M2Mission Impossibleのテーマ - Lalo Schifrin
M3ディスコメドレー アース・ウインド&ファイアー
・Boogee Wonderland ~September~Get Away
M4Mambo No.5
M5マイケルジャクソンメドレー


準備とセッティングに時間がかかった。
どんなことが起こるのか、ドラム1台から
メロディー・リズム・ハーモニーがでてくる。
マジックを見ているような気になる。
確かに太鼓叩いてるのだけれど、他の音源は
見当たらない。
当人は涼しい顔して脱力してドラム叩いている。
狐につままれた感じ。「カラオケに合わせて
叩いているのではない」とご本人が言った。
厄介な問題。選曲は、ポピュラー名曲から
組まれており、普段ジャズを聴かない聴衆の好みを
わきまえている。
マンボNO5では、ブレイクの時に掛け声は「ウー」と
「アキラ」お決まりなのだそうだ。掛け声がそろっている。
もしかすると追っかけのファンが来ていて、その方たちが
県外から来ているのかもしれない。ご足労なこと。
今年もし生きてたら還暦であるマイケルをしのんでのメドレー。
途中で、雨が落ちてきた。
マイケルのうれし涙か。帰ることにする。あと20分位だけれど
傘なしなのだ。なかなか、楽しかった地元のJAZZフェス。
明日は仕事なので不参加。これで私の夏も終わる。


「ワンマンオーケストラ」について。
https://blog.shimamura.co.jp/entry/20100823/1282533245

引用開始

黒く丸い物体は打面がゴム製でできているパッドで、
神保さんのドラムセットには計6個のパッドが
組まれております。神保さんは曲に合わせて
あらかじめトリガーモジュールの内蔵音源から
プログラムを組んでおり、パッドの一つはその
プログラムを切り替えるスイッチの役割も兼ねています。

神保さんが組んでいるプログラムは様々なタイプのものがあります。
例えば・・・
•ド・ソ・ミ・ソ・ド・ソ・ミ・ソ・・・と音階が一定の流れで変化したり
•曲のメロディが順番に流れたり
•雷音や笑い声などの効果音が鳴ったり

このようなパターンをリアルタイムに切り替えメロディを奏でながら、
ドラム本来のリズムを刻む演奏を行っているんですね。

神保さんのスーパーテクニックはもちろんのこと、
このモジュールの表現力、そしてコツコツとプログラムを
組む影の努力があってはじめて壮大な曲が完成するんです!

通常のドラムのようにリズムを刻みながら、メロディーを
奏でるのは至難の業!
パッドを叩く度に音が変化しメロディが進んでいくため、
万が一ミスがあると曲が破綻してしまう可能性があります。
神保さんはミスがあってもメロディラインをその場で変化させ
対応することで曲をまとめています。
そんな荒業をやってのけながらドラムを叩いている神保さんの
表情は非常に楽しそう。なんてすごいんでしょう。
引用終了。