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地球外生命の探査へ! NASAがエウロパ探査のコンセプトを発表

2017年02月24日 | 地球外生命っているの? 第2の地球は?
木星の衛星エウロパの地下には海があり、
そこには生命が存在する…

このことを確かめるためNASAでは探査計画を作っていて、
その計画の詳細や着陸船のデザインが今回公開されたんですねー

探査機と着陸船は2020年頃の打ち上げになるようです。
NASAが計画している衛星エウロパで探査を行う着陸船(イメージ図)。


地球外生命の探査

エウロパは表面が氷で覆われていて、
その下には液体の海が存在していると考えられています。

また以前には、その水分の噴出の証拠も報告されています。
  衛星エウロパの表面から水柱! 地球外生命探しが一歩前進
  

さらに、この液体の海には生命が存在する可能性が指摘されていて、
その探査には大いに期待が寄せられているんですねー

そこで、NASAの科学的定義チームはエウロパの探査の目標を定めています。

目標は3つあり、
1つ目は、生命の存在を確かめる探査、
2つ目は、エウロパが生命が存在しうる環境かの確認、
そして3つ目が、エウロパの表層下の探査の可能性でした。
NASAのガリレオミッションによって送られてきた
エウロパの詳細なモザイク画像。


エウロパへの着地

ただしエウロパの探査が、
他の惑星の探査とは様子が異なる点もあります。

まず、エウロパには大気が無いので、
着陸船には耐熱シールドが不要になります。

大気が無いということはパラシュートが使えないんですねー
このため、着地にはエンジン出力やクレーンを利用することになります。

さらに、エウロパは地球からかなり離れているので、
着地のプロセスは全て自動で行われる必要もあります。

そして着地した後には、搭載された観測装置により、
エウロパでの生命探査や環境調査を行うことになります。
 
着陸船には生命の探査に必要な、
有機物の分析機や顕微鏡の搭載が予定されることになります。

太陽系の中には、複数の天体が地下に海をもっていると考えられています。

もしエウロパの海で地球外生命が見つかれば…

土星の衛星エンケラドスやミマス、
木星の衛星ガニメデなどの海にも生命が存在する可能性が高くなります。
太陽系は生命にあふれている場所なのかもしれませんね。


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