銀河としては地球から最も近い距離16万光年の位置にあり、肉眼で見ることができる銀河の一つが“大マゼラン星雲”です。
“小マゼラン星雲”とともに南半球の空に見える連銀河で、1520年のマゼランによる航海の途中で見つかったのでこの名前が付けられました。
“大マゼラン星雲”に含まれる星の大部分は時計回りに動いています。
でも、反時計回りに動いている星もあるんですねー
なぜ、反時計回りに動く星が含まれているのか?
今回の研究では、最新のコンピュータモデルを使って、反時計回りに動く星の起源をシミュレーションしています。
すると分かってきたのは、30億~50億年ほど前に“大マゼラン星雲”と合体した未知の銀河の存在でした。
銀河同士の衝突後に強い反時計回りを再現
“大マゼラン星雲”に含まれる星々の大部分は、地球から見て銀河の中心に対して時計回りに動いています。
でも、反時計回りに動いている星もあります。
これまでの説では、反時計回りに動いている星々の起源は、“大マゼラン星雲”の近くに位置する銀河“小マゼラン星雲”だとされていました。
でも、この説は決め手に欠けているので、長年研究者を悩ませることになります。
今回、オーストラリア・電波天文学研究国際センターの研究チームが考えたのは、その起源が未知の銀河と“大マゼラン星雲”との合体だということ。
コンピュータモデルを使って銀河の合体を再現してみると、銀河同士の衝突が起こった後に強い反時計回りが再現され、現在実際に観測される“大マゼラン星雲”の様子と一致したんですねー
また、この結果は“大マゼラン星雲”内の星団の年齢が二極化している理由も説明することになります。
“大マゼラン星雲”の星団は、非常に若いか非常に年老いているかのどちらかで、その中間の年齢の星が存在していません。
その理由として考えられたのが、他の銀河と“大マゼラン星雲”の合体。
他の銀河との合体の影響で“大マゼラン星雲”内で星形成が再開ということです。
さらに、説明がつきそうなのが“大マゼラン星雲”の形状。
これも銀河同士の衝突・合体が影響しているようです。
あの厚い円盤状の形は衝突や・合体によりもたらされたのかもしれません。
当初、3つ子だった未知の銀河と“大マゼラン星雲”そして“小マゼラン星雲”。
今ある連銀河の姿は、30~50億年ほど前に未知の銀河との衝突・合体が原因だったのかもしれませんね。
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大マゼラン雲の星団中に見つかった若すぎる星
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でも、反時計回りに動いている星もあるんですねー
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すると分かってきたのは、30億~50億年ほど前に“大マゼラン星雲”と合体した未知の銀河の存在でした。
銀河同士の衝突後に強い反時計回りを再現
大マゼラン雲 |
でも、反時計回りに動いている星もあります。
これまでの説では、反時計回りに動いている星々の起源は、“大マゼラン星雲”の近くに位置する銀河“小マゼラン星雲”だとされていました。
でも、この説は決め手に欠けているので、長年研究者を悩ませることになります。
今回、オーストラリア・電波天文学研究国際センターの研究チームが考えたのは、その起源が未知の銀河と“大マゼラン星雲”との合体だということ。
コンピュータモデルを使って銀河の合体を再現してみると、銀河同士の衝突が起こった後に強い反時計回りが再現され、現在実際に観測される“大マゼラン星雲”の様子と一致したんですねー
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