地球から見て天の川の背後にあたる宇宙は、
チリや星に阻まれて可視光線では観測することができません。
ただ電波望遠鏡は、そうしたチリなどを見通すことができます。
今回、電波望遠鏡を使った観測で、
天の川の向こう側2億5000万光年の距離に多数の銀河の存在を確認。
その3分の1は今回初めて発見されたものなんですねー
天の川銀河背後の領域
今回の研究では、
オーストラリア連邦科学工業研究機関のパークス電波望遠鏡を使用。
観測では、天の川銀河のチリなどを見通し、
これまで知られていなかった天の川銀河の背後にある領域を調べています。
観測の結果、数多くの銀河が見つかります。
約2億5000万光年という天文学的には非常に近い距離にあったのに、
天の川銀河の背後にあったので、これまで存在が隠されていたんですねー
研究で観測・確認したのは計883個の銀河で、
そのうち3分の1が今回初めて発見されたものでした。
重力異常“グレートアトラクター”
うみへび座とケンタウルス座の方向には、
“グレートアトラクター”という巨大な重力源があります。
“グレートアトラクター”は銀河間空間に見られる重力異常で、
太陽1兆個に相当する重力によって、
天の川銀河を含む10万個ほどの銀河がそこに引き寄せられています。
1970年代に存在の兆候が指摘され、
1980年代には天の川銀河から2億光年以内の大型の銀河団は、
“グレートアトラクター”に向かう共通の運動成分を持つという、
研究成果が発表されています。
以降、その謎めいた正体を明らかにしようと研究されてきました。
ひょっとすると今回見つかった銀河が、
この“グレートアトラクター”を説明する一助になるかもしれないんですねー
さらに研究では、3つの銀河の集団(NW1、NW2、NW3)と、
新しい2つの銀河団(CW1、CW2)を含む複数の新たな構造を確認していて、
天の川銀河の動きの説明に役立つかもしれないと考えられています。
1個の銀河には、平均で1000億個もの星が存在しています。
地球から見て天の川銀河の背後に、数百個も新しい銀河が見つかったということは、
これまで私たちが知らなかった大きな質量が、そこにあると言うことなるんですねー
チリや星に阻まれて可視光線では観測することができません。
ただ電波望遠鏡は、そうしたチリなどを見通すことができます。
今回、電波望遠鏡を使った観測で、
天の川の向こう側2億5000万光年の距離に多数の銀河の存在を確認。
その3分の1は今回初めて発見されたものなんですねー
天の川銀河背後の領域
今回の研究では、
オーストラリア連邦科学工業研究機関のパークス電波望遠鏡を使用。
観測では、天の川銀河のチリなどを見通し、
これまで知られていなかった天の川銀河の背後にある領域を調べています。
電波望遠鏡による観測の概念図。 |
観測の結果、数多くの銀河が見つかります。
約2億5000万光年という天文学的には非常に近い距離にあったのに、
天の川銀河の背後にあったので、これまで存在が隠されていたんですねー
研究で観測・確認したのは計883個の銀河で、
そのうち3分の1が今回初めて発見されたものでした。
チリなどの星間物質によって遠方の天体が不鮮明になっている星の領域“銀河面吸収帯”に、 確認または今回新たに発見された銀河のイメージ図(銀河の位置は観測データを使用)。 |
重力異常“グレートアトラクター”
うみへび座とケンタウルス座の方向には、
“グレートアトラクター”という巨大な重力源があります。
“グレートアトラクター”は銀河間空間に見られる重力異常で、
太陽1兆個に相当する重力によって、
天の川銀河を含む10万個ほどの銀河がそこに引き寄せられています。
1970年代に存在の兆候が指摘され、
1980年代には天の川銀河から2億光年以内の大型の銀河団は、
“グレートアトラクター”に向かう共通の運動成分を持つという、
研究成果が発表されています。
以降、その謎めいた正体を明らかにしようと研究されてきました。
ひょっとすると今回見つかった銀河が、
この“グレートアトラクター”を説明する一助になるかもしれないんですねー
地球(中心)、他のサーベイで発見された銀河(青)、 今回発見された銀河の位置(その他の色)。 |
さらに研究では、3つの銀河の集団(NW1、NW2、NW3)と、
新しい2つの銀河団(CW1、CW2)を含む複数の新たな構造を確認していて、
天の川銀河の動きの説明に役立つかもしれないと考えられています。
1個の銀河には、平均で1000億個もの星が存在しています。
地球から見て天の川銀河の背後に、数百個も新しい銀河が見つかったということは、
これまで私たちが知らなかった大きな質量が、そこにあると言うことなるんですねー