宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

宇宙では早い段階から、地球サイズの惑星が作られていた。

2015年02月06日 | 地球外生命っているの? 第2の地球は?
地球サイズの惑星5個が公転している、観測史上最古の恒星が発見されました。
この発見は「惑星が宇宙の歴史を通して形成されてきた」ことを示唆しているようです。
112億歳の古い星“ケプラー444”。
その前を通過する惑星が黒い点状に描かれている。(イメージ図)

NASAの系外惑星探査衛星“ケプラー”の観測から、
こと座の方向117光年彼方の9等星“ケプラー444”に、
地球サイズの惑星が5個見つかります。

“ケプラー444”は生まれてから112億年になり、
太陽より約70億年も古い恒星になります。

なのでこの発見は、
138億年という宇宙の歴史の中で、
「早くから地球サイズの惑星が形成されていた」という証拠になるんですねー

今回の研究では、“ケプラー444”のわずかな光度変化をもとに、
“星震学”で星のサイズが調べられます。

“星震学”は遠くにある星の年齢を調べる天文学の手法。
恒星内部に閉じ込められた音波によって発生する恒星の振動を観測するんですねー

内部の音波は、恒星の光度に弱い振動を発生させます。
この振動を分析することで、星の直径や質量、年齢などが分かるということです。

そして、その情報から太陽の約8割という“ケプラー444”の質量や年齢が分かることに。

一方で、“ケプラー”が光度変化を測定する本来の目的は、
天体が恒星の手前を通過する時の減光を観測して、惑星を検出することなんですねー

こうして“ケプラー444”の周りに発見された5個の惑星は、
いずれも水星と金星の間のサイズ(地球の約40%~95%)で、
公転周期10日以下という、恒星にひじょうに近い軌道を回っています。

なので、これらの惑星は高温すぎて生命の存在には適さないようです。


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