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モバライダー mobarider

風が吹いて息を吹き返した! 火星探査車“オポチュニティ”

2014年04月28日 | 火星の探査
今年初めに火星着陸10周年を迎えた、NASAの火星探査車“オポチュニティ”。
太陽電池パネルに積もったチリが、風できれいに吹き払われ、パワーアップしてミッションを続行中なんですねー
3月下旬、再びきれいになった
“オポチュニティ”の太陽電池パネル。
火星で6回目の冬を迎えている“オポチュニティ”の自分撮り画像が公開されました。

今年1月の画像と比べると、太陽電池パネルに積もっていたチリが、風できれいに吹き払われているのが分かるんですねー

太陽電池で動く探査車にとって太陽光は重要なエネルギー源になります。

火星で初めて水の氷を検出した着陸機“フェニックス”は、太陽電池パネルにチリが積もったため、
また、“オポチュニティ”の双子機“スピリット”は、砂地にはまって太陽の方を向けなくなったため電力不足となり、それぞれ運用終了を余儀なくされています。

なので、今回吹いた風によって太陽光を存分に浴びられるようになった“オポチュニティ”は、まさに息を吹き返したと言えるんですねー

発電能力が上がり、得られる電力は1月の375ワットから4月中旬には620ワットにまで増加。
パワーアップした“オポチュニティ”は、冬の間“Murray Ridge”と呼ばれる畝状地形を調査し、
水が豊富に存在したと考えられる、古代の火星の環境を探っていくことになります。