ほうおう座の方向97億光年彼方にある巨大銀河団“エルゴルド”。
この銀河団の質量が天の川銀河3000個分もあり、
当時の宇宙では珍しい存在だということが分かってきました。
銀河団の質量による重力レンズ効果で、
銀河団の向こう側の天体がどれだけゆがんで見えるのか?
ハッブル宇宙望遠鏡で観測した結果、“エルゴルド”の総質量が、これまでの推測よりも43%重いことが分かったんですねー
この総質量は天の川銀河のおよそ3000倍、太陽3000兆個分と見積もられ、
そのうち銀河団に含まれる数百個の銀河の質量はほんの一部なんだとか…
多くは銀河間の高温ガスや、未知の重力源“ダークマター”によるものだそうです。
“エルゴルド”がひじょうに重いことは、
高温ガスが放つX線や、銀河の動きを調べた2012年の研究で明らかになっていました。
そして、その後“エルゴルド”は、2つの巨大銀河団が衝突合体したものであると分かります。
今回のハッブル宇宙望遠鏡を使った観測は、
衝突合体が、X線や銀河の動きにどう影響するのかが不明なことと、
観測されていない方向の銀河の運動があると考えられるので、
さらに精度よく質量を求める必要があったからなんですねー
天の川銀河の近くならまだしも、
遠方の(つまり過去の)宇宙において、これだけ質量の大きい銀河団は珍しいので、
宇宙論モデルを考えるうえでも、“エルゴルド”の質量を正確に知ることが重要になるようです。
この銀河団の質量が天の川銀河3000個分もあり、
当時の宇宙では珍しい存在だということが分かってきました。
ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた“エルゴルド” 青はダークマターの分布を示している。 |
銀河団の質量による重力レンズ効果で、
銀河団の向こう側の天体がどれだけゆがんで見えるのか?
ハッブル宇宙望遠鏡で観測した結果、“エルゴルド”の総質量が、これまでの推測よりも43%重いことが分かったんですねー
この総質量は天の川銀河のおよそ3000倍、太陽3000兆個分と見積もられ、
そのうち銀河団に含まれる数百個の銀河の質量はほんの一部なんだとか…
多くは銀河間の高温ガスや、未知の重力源“ダークマター”によるものだそうです。
“エルゴルド”がひじょうに重いことは、
高温ガスが放つX線や、銀河の動きを調べた2012年の研究で明らかになっていました。
そして、その後“エルゴルド”は、2つの巨大銀河団が衝突合体したものであると分かります。
今回のハッブル宇宙望遠鏡を使った観測は、
衝突合体が、X線や銀河の動きにどう影響するのかが不明なことと、
観測されていない方向の銀河の運動があると考えられるので、
さらに精度よく質量を求める必要があったからなんですねー
天の川銀河の近くならまだしも、
遠方の(つまり過去の)宇宙において、これだけ質量の大きい銀河団は珍しいので、
宇宙論モデルを考えるうえでも、“エルゴルド”の質量を正確に知ることが重要になるようです。