ニュージーランドとオーストラリアの天文台で行われた観測から、
太陽系外の浮遊惑星を回る“系外衛星”の候補が初めて見つかりました。
一度きりの現象から見つかったので、今後確定されることはないのですが、“系外衛星”の確実な発見に向けて重要な一歩になるようです。
宇宙物理マイクロレンズ観測というプロジェクトがあります。
このプロジェクトでは、手前の天体の重力がレンズのように働いて、向こう側の天体が明るく見える“重力マイクロレンズ”現象を調べています。
この現象は、およそ1か月間にわたって続くのですが、
レンズとなる恒星に惑星が存在する場合、その公転運動がレンズ効果を変動させて、遠方天体の明るさがさらに変化することになります。
プロジェクトでは、この手法で多くの系外惑星を発見してきているんですねー
天の川銀河内に見つかったレンズ天体“MOA-2011-BLG-262”は、
メイン天体がパートナー天体の2000倍の質量を持つペアで、その構成については、
暗い恒星と地球の18倍の重さの惑星、あるいは木星より重い浮遊惑星と地球より軽い衛星、
という2つの可能性があることが分かりました。
前者の可能性が高いのですが、
もし後者であれば、初めての系外衛星発見という快挙になるんですねー
でも、一度きりの増光現象を再び確かめるすべはなく、この天体の正体はこの先も分からないままなんだとか…
“系外衛星”の存在を確かめるうえで今後の目標は、同様の現象が観測されている間に、
探査衛星などを使って、視差から天体までの距離を求めることになります。
レンズ効果が同程度とすれば、近くにあるほど低質量、つまり惑星と衛星のペアだと判断することができるようですよ。
太陽系外の浮遊惑星を回る“系外衛星”の候補が初めて見つかりました。
一度きりの現象から見つかったので、今後確定されることはないのですが、“系外衛星”の確実な発見に向けて重要な一歩になるようです。
浮遊惑星+衛星(左)? それとも恒星+惑星(右)? |
宇宙物理マイクロレンズ観測というプロジェクトがあります。
このプロジェクトでは、手前の天体の重力がレンズのように働いて、向こう側の天体が明るく見える“重力マイクロレンズ”現象を調べています。
この現象は、およそ1か月間にわたって続くのですが、
レンズとなる恒星に惑星が存在する場合、その公転運動がレンズ効果を変動させて、遠方天体の明るさがさらに変化することになります。
プロジェクトでは、この手法で多くの系外惑星を発見してきているんですねー
天の川銀河内に見つかったレンズ天体“MOA-2011-BLG-262”は、
メイン天体がパートナー天体の2000倍の質量を持つペアで、その構成については、
暗い恒星と地球の18倍の重さの惑星、あるいは木星より重い浮遊惑星と地球より軽い衛星、
という2つの可能性があることが分かりました。
前者の可能性が高いのですが、
もし後者であれば、初めての系外衛星発見という快挙になるんですねー
でも、一度きりの増光現象を再び確かめるすべはなく、この天体の正体はこの先も分からないままなんだとか…
“系外衛星”の存在を確かめるうえで今後の目標は、同様の現象が観測されている間に、
探査衛星などを使って、視差から天体までの距離を求めることになります。
レンズ効果が同程度とすれば、近くにあるほど低質量、つまり惑星と衛星のペアだと判断することができるようですよ。