アルマ望遠鏡の観測から、“がか座β星”の原始惑星系円盤に一酸化炭素の雲が見つかりました。
雲は彗星同士の衝突で放出されたものと推測されていて、この発見は未知の惑星の発見につながるものかもしれないんですねー
63光年彼方の4等星“がか座β星”は、その周囲にガスとチリの円盤“原始惑星系円盤”が見つかった最初の恒星です。
そして、恒星から12億キロ離れた軌道を回る惑星も発見されています。
今回、南米チリのアタカマにある巨大電波望遠鏡アルマの観測で、
この円盤の中にある主星から約130億キロ(太陽~海王星のおよそ3倍)離れたところに、
一酸化炭素のコンパクトなかたまりが見つかりました。
一酸化炭素は恒星からの放射で壊れやすいので、この程度の距離では100年で消えてしまうはずなんですねー
なので形成から2000万年経った、この円盤で見つかるということは、
彗星のような氷天体同士の衝突で、放出・供給されていると推測できます。
観測された一酸化炭素が大量で、しかも一極集中していることから、
土星と同じくらいの質量を持つ惑星の重力により群がってきた彗星が、せまい範囲で頻繁に衝突しているか、
あるいは火星サイズの天体同士が、一度大規模な衝突を起こしたと考えられています。
どちらのケースも、この惑星系に未知の惑星が存在することになるので、
今後、さらに性能が高くなるアルマ望遠鏡での観測を行えば、惑星の存在と詳細が分かってくるんでしょうね。
雲は彗星同士の衝突で放出されたものと推測されていて、この発見は未知の惑星の発見につながるものかもしれないんですねー
円盤中で起こる彗星衝突(イメージ図) |
63光年彼方の4等星“がか座β星”は、その周囲にガスとチリの円盤“原始惑星系円盤”が見つかった最初の恒星です。
そして、恒星から12億キロ離れた軌道を回る惑星も発見されています。
今回、南米チリのアタカマにある巨大電波望遠鏡アルマの観測で、
この円盤の中にある主星から約130億キロ(太陽~海王星のおよそ3倍)離れたところに、
一酸化炭素のコンパクトなかたまりが見つかりました。
“がか座β星”の一酸化炭素分布から、 未知の惑星の存在が推測される。 |
一酸化炭素は恒星からの放射で壊れやすいので、この程度の距離では100年で消えてしまうはずなんですねー
なので形成から2000万年経った、この円盤で見つかるということは、
彗星のような氷天体同士の衝突で、放出・供給されていると推測できます。
観測された一酸化炭素が大量で、しかも一極集中していることから、
土星と同じくらいの質量を持つ惑星の重力により群がってきた彗星が、せまい範囲で頻繁に衝突しているか、
あるいは火星サイズの天体同士が、一度大規模な衝突を起こしたと考えられています。
どちらのケースも、この惑星系に未知の惑星が存在することになるので、
今後、さらに性能が高くなるアルマ望遠鏡での観測を行えば、惑星の存在と詳細が分かってくるんでしょうね。