いつもながら、あれこれとりとめなく

2012-06-24 20:51:51 | Weblog
行楽日和の日曜日。
とは申しても、「行楽」なんてかつて以上に縁遠くなりました(苦笑)。


本日はオフ。
日中は、リリー・クラウスのピアノでシューベルト(1960~70年代の録音)とバルトーク(1980年録音)を。
シューベルトも悪くはありませんが、十代で薫陶を受けたバルトークのほうが魅力的な演奏のようです。
曲の元になった民謡が持っていた力が作用しているせいかもしれません。

夕方涼しくなってから図書館へ行き、先日借りた『中野重治とモダン・マルクス主義』を延長。
ついでに館内端末で蔵書検索をしたかったのですが、休日のゆえか空席がなく次回に持ち越しました。
まぁ、急ぐ話ではありませんし、数日したら気が変わる可能性もありますので(苦笑)。



以下、先日の名取洋之助展の覚え書。
『日本』という海外へ向けた日本の宣伝本(写真集)が屏風のように立てて展示されていました。
最初は「フジヤマ・ゲイシャ」のハシリかなぁなんて他愛もないことを思っていたのですが、じきに既視感をおぼえるようになりました。
子ども時分(多分、小六か中一)に、近美の裏手の科学技術館であった『ソビエト建国50周年記念展』(のようなタイトルと思います)に行った時のことを不意に思い出しまして(苦笑)。
誰かに連れられたのではなくて一人で見に行ったのですが、彼の国が如何に素晴らしい歩みを辿ってきたか、という宣伝が主たる内容でしたっけ(カラフルな各種資料のほか、『今日のソ連邦』だったかな、グラフ誌もありました)。
国策として海外に向けて宣伝を行う時のスタイルはどこも変わらないのだなぁと、凡庸な感想を持った次第であります。
他にも『NIPPON』や姉妹誌にあたる『MANCHOUKUO』・『カウパアク・タワンオーク 東亜画報』など、いずれもプロパガンダが目的だったでしょうから、見ていくうちに作品(雑誌)そのものの出来映えとは別に、ある種の居心地の悪さを感じたことも事実です。
勿論あの時代、カメラマンだけではなく、画家や音楽家や作家等もまた翼賛体制組み込まれ(中には進んで参加し)たわけで、日本工房ばかりを云々することはできません。
ただ、これらのグラフ誌が果たした役割のようなものも展示の中で触れてほしかったような気がしないではありませんでした。
もっとも、没後五十周年記念展には相応しくなくなってしまうかもしれませんね(苦笑)。

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2 コメント

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『今日のソ連邦』 (大納言)
2012-06-25 22:33:23
小中学生のころだったと思いますが、家では『今日のソ連邦』を定期購読していました。父が空想的社会主義者?でしたので、ソ連に多大な幻想を抱いていたようです。中身についてはほとんど記憶がありません。
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『今日のソ連邦』 (管理人)
2012-06-26 00:57:13
あれは、購読するものだったのですか!?
無料のパンフレットだとばかり思っていました(苦笑)。
宣伝&物産展だったらしく、薔薇の花びらのジャムを買って帰りましたっけ(笑)。
ジャムと言うより、薔薇の花びらのシロップ漬けといったシロモノでしたが…。
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