小男鹿

2008-06-21 21:07:47 | Weblog
いや…暑いです。服も髪も、汗でドロドロ。巨大な蒸し風呂に放り込まれたような気分です。今からこれでは、梅雨が明けたらどうなってしまうのか…。それでも、現段階では地震も豪雨もないのですから、贅沢を申してはいけませんね。
家の者が所用で徳島に行き、小男鹿(さおしか)を買って帰りました。軽羹に似た棹物菓子とでも申しましょうか。一口齧れば山芋のねっとり感と米粉のほろほろ感が塩梅良く、和三盆の上品な甘味が口中に広がります。珈琲や紅茶ではなく、やはり緑茶があいますね。
しかしこれ、虎屋の羊羹も顔負けの、昨今のエコ・ブームに抗うかのような包装です。緑色の手梳き和紙の外装を外すと紅白の水引に熨斗紙、その下からは紙製ながら堅牢な造りの箱があらわれます。蓋を外せばいよいよ…と思いきや、またもや和紙に包まれて…その下のビニール袋を開け、袋の中のビニールをはずすと、ようやく本体とご対面です。
この包装材、ビニールはともかく、他はどうにかしたいもの。和紙の包装紙は、ブックカバーにどうかしら。書店のカバーは断ることにしていますが、むきだしのまま持ち歩いて万引等あらぬ誤解やトラブルを招いては面白くありません。本体のカバーを外したり裏返すのも味気ない。手触りが良くて適度に汗を吸収してくれる手梳き和紙は、スグレモノです。さっそく、「中井英夫戦中日記彼方より」を包んでみました。しばらくはこれが外出のお供になりそうです。