ランダムなまず庵

 何事にも一寸手を出すが人並みに出来ず、中途半端なその日暮らし・・何でもありの風来ブログ、暇にまかせて「庵」ってます。

2006-09-20 06:12:31 | 世相雑感

 昔から世間で言われてきている「薬九層倍」、鼻くそ丸めて万金丹!などは皆よく知っている。生まれてこのかた大なり小なり、薬の世話になったことのない人はいない。特に最近の子供は新生児のときから相当の投薬を受けている筈だ。病院や薬局に行くとお年寄りが籠に一杯の色々の薬を貰っているのをよく見かける。薬漬けである。あれだけでお腹が一杯になる。飲んだとすればの話だが。中国語では薬を飲むことを「吃药 」(薬を食べる)と言うそうだ。中药  西药(漢方薬、西洋医学の薬)もあるでヤ。

  「置き薬」を知っている人も少なくなった。今はごく田舎の方に車でくるようですが遺産のようなのだと思う。昔は薬売りの人が旅館を拠点に各戸を年に1,2回まわって、置いた薬の補充、集金していくのだ。「富山の薬売り」だったのか。思い出すのは、朽ち果てた我が家と同級生の家の旅館の立派なことであった。

  重い病で生きるか死ぬかというとき、頼りにするのが医者だ!、薬!薬を!である。どんなに金がかかっても、昔なら遠くても、と頼るのは今も昔も変わらない。治ってしまえば金は払わないし薬代は高いと恩を忘れるのは人の常でもあるらしい。のど元通れば熱さを忘れる・・良薬は口に苦し・・・一寸結び付きが悪いようですが。    

  「この失敗が彼の薬になればいい」これは、毒を以て毒を制すという、劇薬の薬ではなく、心身に滋養・利益を与えるものだそうでこんな薬もよく飲んだ。「鼻薬」を知っていますか。これまた薬のようで薬でなく、嗅がされたり嗅いだりです。 

   「薬より養生」「サジ加減」など薬に関する言葉はまだまだありますが、         

          私は毒にも薬にもならない人間です。これまた、自覚をしていない社会の害悪なのです。

 



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1 コメント

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懐かしいな (旅館の美人女将)
2006-09-20 05:42:36
私は10歳まで旅籠屋の子供でした。当時、泊っていた薬売りの小父さんたちの姿が懐かしく浮かんできます。
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