ランダムなまず庵

 何事にも一寸手を出すが人並みに出来ず、中途半端なその日暮らし・・何でもありの風来ブログ、暇にまかせて「庵」ってます。

芋あれこれ

2010-10-16 09:08:56 | これってグルメ
「薩摩芋」の思い出である。
今は品種改良が進み、美味しい芋が家庭菜園でも沢山に出来る。何と言っても、ホクホクである。「べにあずま」「紅小町」「金時」など・・・

終戦直後は代用食として食べた。お粥に芋を入れ、嵩を増やした。大根飯よりマシだった。何しろ、芋の蔓(茎?)を食べた時代でもあった。

 当時の芋は、蒸かしたては美味いが、冷めるとベチャベチャで、食べる物が無い時代でも、さすがに不味いものだった。

 父は、芋を仕入れて蒸して、汽車に乗り40キロくらい離れた町で露天売りをしていたことがあった。殆んど完売していたようだったが、売れ残こり持ち帰ったのを食べたこともあった。

「九里より美味い十三里」町では、リヤカー、いや今は、軽自動車で焼芋屋が結構繁盛している。値段は昔、芋食って育った人間には、高価感があり手が出ない。芋は安いものだとの観念がある。

「いも」には、俗に野暮ったいことに使われる。「いも侍」「いも姉ちゃん」などと・・・蔑まれることもあった。

雨止んで人傘を忘れる」芋で育った「芋人間」である。
 芋を蒸かすだけではなく、煮ても美味いものである。久し振りに食べてみた。


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