前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

向田邦子「母の贈物」、三ツ矢サイダー

2009年09月17日 | Weblog
 昨日は、日中は会議、夕方は鳩山政権誕生で南県委員長、かねもとさんと街頭宣伝、夜はじん肺関係の会合でした。新政権にたいして建設的野党でのぞむ日本共産党への期待の高まりをかんじます。

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先日、向田邦子生誕80周年記念番組「母の贈物」を観た。詩人の秋村宏氏が番組評で、「“幸せとは、家族とは何か”という問いかけが、2組の親子の葛藤を通して伝わってくる。ゆったりした気分で、話の展開や俳優の好演技を楽しむことができた。・・・・平穏な日常生活に積もっていた心のもつれが解かれるいっときを丁寧に描き出した佳作だ」と絶賛している。脚色は黒土三男、演出は鴨下信一。

  森ミドリの音楽もよかった。時代は、昭和50年ころの東京。小椋桂の「シクラメンのかおり」が流れる。
まあ母親の男をめぐる奇想天外な展開にとまどいも。家族の絆、男と女の愛情の表現、しっとりとしていいドラマでした。
  設定は牛年同士の母親二人。亡き父が「うちには牛が二頭いる」と冗談を言っていたのを思い出した。

  向田邦子は、最近も行方がわからなかったドラマの脚本がでてきてニュースになったりしている。
改めて選集などもだされて注目されているようだ。


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   先日里帰りした弟と話していたら、「夏休みに母が買ってくれた三ツ矢サイダー1ケースを兄貴と一日で飲んでしまって、力いっぱい怒られた」と子供の頃の思い出話をした。
   「そうかなあ、そういうこともあったかなあ」と思っていたが、肝油を甘くしたパパゼリーは一日二日でなくなった、朝、器に盛られたおここ(お新香)を遊びながら食べてしまった。
まあ、計画性のない兄弟だったのだろう。

   読売新聞の「ブランド列伝」に三ツ矢サイダーが取り上げられていた。
・ ・「125年間も親しまれてきた日本最古の清涼飲料水。1884年、三菱商会がわきでていた炭酸水を瓶詰めし『三ツ矢平野水』として売り出したのがはじまり。宮沢賢治や夏目漱石も愛飲し、作品に登場させた。」…・・

    今年の夏は、弟との会話があったからか、カロリー、糖質「ALL ZERO」が発売されたからか、十本以上コンビニで買った。いまも冷蔵庫に入っている。

   懐かしい、安心できる飲料、という感じ。このブログで特定銘柄の商品を宣伝する意図はないが、宣伝になってしまったか。まあいいか。



修学旅行の「独占禁止法違反疑惑」、措置ならず

2009年09月16日 | Weblog
   昨日は県議会一般質問傍聴、打ち合わせ、福井市9条の会の会合など。


   さて、福井県内の修学旅行の「独占禁止法違反疑惑」 、わたしたちは5月20日に公正取引委員会に調査を求めました。
 5月28日のブログより・・・・

・・・・・・中学校、高校の修学旅行の旅行社手数料問題・・・・この問題は坂井市の松本市会議員が自分の息子さんの修学旅行の明細に疑問をもったのがきっかけ。


   松本議員は、「来年度見積りも11パーセントと高額に張り付いている。ぜひ調査を」と要求。この問題では、坂井市議会や福井市議会などで共産党議員が取り上げましたが、行政の対応が手ぬるいものとなっています。

    公正取引委員会側は「事業者間で不当な取引制限があれば是正を求める。ただ、外形だけでは判断できない。今回のお話は情報として担当者に伝えたい。」「岡山の中学校の修学旅行事案では強制権限で立ち入り調査をおこなった。また、平成11年に大阪の高校の修学旅行でも事案があった。この時は、排除勧告という法的な措置をとった。課徴金納付命令をだした」などと答えました。
    大手旅行会社は全国で暴利をむさぼっているのでしょうか。今回の政府要望を、「申告」として受理していただいて、ぜひ「生徒や親を食い物にする」ような大手旅行社間の悪弊を一掃していただきたいものです。・・・・・・・・・

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  9月8日付で松本議員に通知書が公正取引委員会からとどいた。

  内容は・・・「調査の結果、これまでの情報では、現段階で独占禁止法上の問題とすることは困難ですので、措置は採りませんでした。なお、関連する情報が更にありましたら、お寄せください。」・・・・・・・

  残念な結果だ。客観的に「うたがわれる」資料だけではだめ、ということか。内部関係者の証言など、裏付けられるものがないとだめということか・・・。

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   2005年6月県議会 土木常任委員会で、当時問題となっていた橋梁談合疑惑を追及した時のことを思い出す。
以下、会議録・・・

◯佐藤委員  一般質問でも聞いたが、今、入札制度の話があったけれども、電子入札にしたからといって談合が排除できるわけではない。鋼鉄製橋梁工事の談合事件について、部長はどう受けとめているのか。福井県ではないというような知事の答弁だったと思うが、それはどういうところからないという判断をされるのか、まず教えてほしい。

◯土木部長  橋梁の談合については、我々が持ち得る情報というのは、やはり公正取引委員会とか、警察が逮捕するとかそういう情報の中で、それ以上知り得ないというのが現実であって、そういうことからして談合を認めるというようなことではないということで申し上げている。

◯佐藤委員  知事も答弁されたけれども落札率が96%である。全体で言えば今回の事件の場合は97%だったとか、2003年だけとると94%台だったとか、いろいろあるけれども、いずれにしても落札率からいうと福井県の場合はかなりグレーゾーンではないか。

◯土木部長  これは、いろいろな見解があるのだけれども、談合と落札率が密接にリンクしているというふうな考え方に立てば、落札率が高ければ談合だと、こういう話なのだが、我々は必ずしもそれと密接にリンクしているというふうには基本的には思っていない。だから、今の平均的な県の落札率が、談合として指摘されているものと似通っているから県も同じではないかというふうには、今のところはそのようには考えていない。

◯佐藤委員  僕が一般質問でも指摘したのは、ああいう談合組織をつくっている皆さんが、ここの地域の整備局の工事は談合して、こっちの整備局では談合しないとか、あるいは地方の工事では談合しないなどということは、常識的に考えると考えにくいということから質問したのである。それと県の入札結果などを見ても、例えば、これは平成12年の10月の入札であるけれども、10月18日に何件かやられている。1件目は、これは鯖江の工事であるが、三菱重工が落札をして、これの落札率は98%である。同じ日にやられた、これも鯖江市の工事の場合は横河ブリッジが落札して、落札率は99.7%である。それから同じく同じ日やられた工事で、これは大飯町であるが川崎重工業が落札して、落札率は98.7%である。だから同じ日にそれぞれ高率の落札率でそれぞれ別の会社が、平たく言えば手分けして受注すると。こういう構図がある意味では、客観的に見れば資料からは浮かび出るという面もあるわけである。
 それからもう一つは、ことし4月の幸橋の工事であるが、4月28日の入札で2件出ているわけだけれども、1件は宮地鐵工が落札して94%である。それからもう1件は、東京鐵骨橋梁が落札して94%である。これも同じ日に入札が行われて、それぞれ違う会社が落札して、同じような94%台の落札率で入札が行われているということなどを見れば、まあ情況証拠だと言われればそれまでかもしれないけれども、そういうようなことを照らし合わせて考えれば、今の部長のような答弁では済まないということもあるのではないかなというふうに思うのだが。
 あわせて紹介すると、この過去5年間の工事の受注回数でいえば、三菱重工が2回、横河ブリッジが3回、川崎重工が2回、松尾橋梁2回、川田工業2回、宮地鐵工2回、東京鐵骨橋梁2回である。だから割と均等に福井県内の橋梁工事をそれぞれが取得しているということもある意味では言えるわけである。そういうことも踏まえると、その部長の答弁だけでは済まないし、県民に対する責任としては済まないという面があるのではないか。

◯土木部長  委員の指摘、言われる点もよくわかる。我々としては今、取り調べ中という面もあるので、そういった情報を注意深く見守っていかなければいけないというふうに考えている。

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  子供を食いものにする「修学旅行談合」、税金を食いものにする「公共事業談合」。本当に許せないと思う。しかし、「手が出ない」ふたつの例をあげた。
  こころある国民、県民の情報提供を期待したい。




派遣ぎり、開き直りのパナソニックPEDJは許せない

2009年09月15日 | Weblog
   昨日は、朝はかねもとさんと福井駅前で街頭演説。わたしは、福井県の新幹線問題、原発問題、福井県議会で問題となっている政務調査費問題などをとりあげた。なかなか反応がいい。朝から、車の窓を開けて「頑張れ!」の激励も。建設的野党への期待かな。
かねもとさんもその後、入った喫茶店で「一度、お話を聞いてみたい」と女性から声をかけられたそうだ。

その後、直接雇用をもとめてパナソニックなどを相手にがんばっている河本さんの裁判傍聴と集会。午後は共産党の会議・・・・。

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   河本さんの裁判では今回で3回目。雇用の地位をもとめている。労働局の是正指導書などの資料の提出を求めている。
会社側は労働局から指導された文書の提出に強く抵抗しているという。
理由は「行政と司法の判断は別。訴訟を歪める」だとか。

    パナソニック側の文書は書く・・・・・「原告(河本さん)の真の目的は自らの権利主張に止まらず、広く社会一般に「派遣」や「請負」を殊更に問題視し、更には被告PEDJ(パナソニックエレクトロニックデバイスジャパン)とそのグループ会社を恣意的に指弾することを通じて、社会運動等に転化する点にあると思料される。かような環境下では、先に述べたような是正指導書をむやみに提出することは、その利用のされ方如何では被告PEDJの利益を著しく侵害するおそれが極めて高い・・・・・・

  いったい、なにを書いているのか。
だいたい自分たちが法律に違反して偽装請負をおこない、正規雇用としなかったことで裁判となっているのではないか。
全国的に、このような悪質な大企業が跋扈しているから社会問題となっているのではないか。

   自分たちが社会問題を起こしておいて、弱い立場の「派遣労働者」をこんな屁理屈で批判するのは本末転倒。
こんな大企業の論理、いや屁理屈は法の正義と国民の前で打ち破らなくてはいけない。

   今回は裁判の後、3200名の署名と125の団体署名を裁判所に提出した。
集会で河本さんは「署名に励まされています。PEDJは社会運動化しているといっていますが、しかし、違法なことをやっているのは彼らです。」ときっぱりと批判しましたがその通りです。

   いっそう、「社会運動」を広げ、大企業の労働者迫害、違法行為をやめさせましょう。

   次回裁判は 11月25日 午前11時、福井地裁です。多くの県民のみなさんのご支援をよろしくお願い致します。

署名運動などにご協力いただける方は、0770-23-2562  敦賀民主共同事務所までご連絡ください。
メールは tsruga-kyodo@cocoa.plala.or.jp

松本善明、松本清張、松川事件

2009年09月14日 | Weblog
日本民主主義文学会発行の「民主文学」九月号に、津上忠「作家談義 第六回」が掲載されている。
   ここに、前進座と松本清張の「秘話」が明かされている。また、清張夫妻のエピソードも紹介されていて面白い。

また、この号は「松川事件 60年」特集号としても組まれている。
共産党元衆議院議員の松本善明氏も「松川事件は生きている」と題して書いている。
氏は、第一に、「足利事件で警察は謝罪したが、松川事件ではいまだに何の謝罪もない」と指摘している。正すべきものを正さなければ政治も司法もよくならない、と批判している。また、このような事件が、現在の短期間の裁判員制度では手におえないことも明らかだ、と指摘し、最低限、捜査過程の全面可視化を求めています。

第二に、「冤罪事件は何故あってはならないか」では、「無実の人を長期にわたって拘束した責任があると同時に、真犯人の捜査をおこなわず、犯罪の被害者にたいする国家の責任を放棄している」と喝破しています。福井女子中学生殺人事件の経過をみても、まったくその通りです。

第三に「松川事件の被害者は誰か」として、列車転覆で死亡した乗務員、被告とされた方々、当時の松川町民、そして日本共産党と労働者階級だ、としています。
松川事件のように共産党と労働者を陥れる謀略について、「その時期にそのときの政治を左右するために行われるものです。それはそのときの政治情勢に決定的な影響を与えるので、その政治的被害は甚大で回復不能です。この被害は日本共産党のみならず、日本国民すべてに及んだことはいうまでもありません」と述べています。
当時、福島県で活動し後に共産党中央の幹部になられた方が、「共産党の街頭宣伝に市民から石を投げられた。なぜ国民のためにがんばっている政党がこんな目にあうのか、涙がでた」と振り返った文章を読んだことがあります。何者かが国民と共産党との間に大きな壁をつくろうとしておこした謀略事件。そのなかで真実を探求し、知らせて、たたかってきた歴史に胸があつくなります。

第四に「松川事件を引き起こしたのは誰か」。
当時、昭和33年11月、担当弁護士だった松本善明氏のもとに真犯人からの手紙がとどきます。内容は、「真犯人は私たち七人だ。共産係二人が関係している。被告の皆さんには申し訳ないが自首するまで被告の皆さんを守ってやってほしい」。
また、裁判に米軍将校などアメリカ占領軍関係者も接触していました。

第五に、「松川事件を語り継ぐことの現代的意義と三大謀略事件の解明の可能性」について語ります。
松本清張は「日本の黒い霧」のあとがきで米軍の謀略であった可能性を冷静に帰納的に書いた事情を書いていること、これを半藤一利さんが解説で高く評価していることを述べ、「あらためてこの二つの文章を読みなおし、この作品の価値に感動するとともに両氏に深い敬意を表しました」。
そして、「大きな変革の時代に対応するような松川事件の継承がいま必要なのではないでしょうか」と結んでいます。
 
考えるに、いまだに日米軍事同盟のもと、あまたの米軍基地と「おもいやり予算」、国民生活の各分野でアメリカ発の「改革」が押しつけられている日本。こういう時代を招来させるための「謀略」の仕掛けだったのか。
真相究明と松川事件の継承の必要性をつよく感じた。


落合恵子講演会。井上さとし参議院議員が来福します

2009年09月13日 | Weblog
   昨日は、事務所で18日の井上さとし参議院議員を迎えた集会の準備、午後は9条実現草の根の会などが主催した落合恵子さんの講演会に参加。夜は、地元町内の会合でした。

   落合さんの講演会は、テレビ出演などのご活躍もあってか満員。チケットもなかなか手に入らない状態だったとか。年代は、40代から60代の方が中心でした。80代の方も数名参加されていました。(落合さんが参加者の年代をアンケートしたのです)
   落合さんらしく、音楽を訳しながら巧みなトーク。みずからのお母さんの自宅での介護の体験。随筆家・岡部伊都子さんが婚約者を戦争においやった「加害の女」として自分を責め続けて生きたこと。二大政党のもとで、大きな声で消されてはいけない小さな声を大切に。・・・などわかりやすく、骨のあるお話でした。

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    佐々木衆議院議員のメルマガより・・・・・・・さて、政治は歴史的な転換点に立っています。……9月8日に、選挙後初めて各派が顔をそろえ、今後の国会運営について話し合いました。民主党の議員は“意気揚々”としてますが、自民党議員は“茫然自失”というありさまで、きわめて対照的な光景が見られました。

  国会の中で、党派別の変動がいちばんハッキリと目に見えるのは本会議の議席ですが、もっとも熾烈な攻防が展開されるのは「控室」の獲得をめぐってです。
日本共産党は、結果として議席数に変化はありませんでしたので、これまで通りの控え室の大きさとなりました。しかし、激減した自民党と激増した民主党のあいだでは、大いにもめました。──総選挙で圧勝した民主党は、これまで自民党が使っていた2~3階の全控室を明け渡し、民主党の控室と交換する「総入れ替え」を求めました。これにたいして自民党は、幹事長会議室や国対会議室などに使っていた3階正面側の控室を民主党に譲り、2階正面側の控室を今まで通り使うことを主張しました。──2党間協議も含め8日、10日、11日と断続的に調整がおこなわれましたが、なかなか決着がつきません。

   今日も、11時から協議会を行う予定でしたが、直前になって12時に延期され、自民・民主の間で激しい攻防が繰り広げられたもようです。
結果として、本会議場のある2階の控え室を民主党がほぼ独占、自民党は2階の控え室をすべて失い、3階のみとなりました。
    自民党が、60年の伝統があるとしてこだわっていた2階の自民党幹事長室も民主党に明け渡すことになりました。ただし、もう1か所自民党がこだわっていた3階の自民党総裁室だけは「最後のとりで」として守った格好になりました。

    こう見てくると、「城取り合戦」を思い起こさせます。戦国時代の戦いは、まさに「城取り合戦」そのものでした。──城を守り、城を攻める、そして、その城が誰の居城となるか。……そこには、さまざまな権謀術策が繰り広げられましたが、今回も似たような感じがしますね。・・・・・・

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  まあ、わたしも県議会議員時代は1人、2人の会派ですからあまり控室にはこだわりませんでしたね。議事堂が改修されて、議会事務局の方が「〇〇先生がここを使いたいとおっしゃっていますが・・・・・」と言ってこられた時も「どうぞどうぞ。仕事ができれば場所はいいですよ」と答えていましたね。

  さて、本題。
佐々木衆議院議員のメルマガのようなホットな国会が16日から18日の日程で開かれます。
その国会から井上さとし参議院議員が駆けつけ、総選挙の結果と情勢などについてお話していただけます。

おもしろい話がきけそうです。ぜひご参加ください。

9月18日 金曜日 午後7時から  福井フェニックスプラザ B1会議室です。


福井県立歴史博物館「秋の収蔵品展 汽車の旅」

2009年09月12日 | Weblog
   昨日は生活相談や、かねもとさんとのあいさつ回り。「がんばりましたね」などあちこちで激励をうけました。生活相談の市役所では、鈴木市議とバッタリ。市議団も猛奮闘中です。
さあ、参議院選挙まで1年もありません。こんどは、議席のうえでもはっきりした前進をかちとれるようがんばります。
   志位委員長と鳩山代表の会談。さっそく「建設的野党」のスタートです。

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    事務所のちかくの県立歴史博物館の「秋の収蔵品展 汽車の旅 駅弁の掛け紙と汽車土瓶」をのぞいた。
    ミニ展だがなかなか面白かった。

    駅弁の掛け紙は、敦賀の塩庄、今庄駅・大黒屋のあまご寿司、福井駅・番匠の九頭竜川鮎寿しなど、当時の香気を感じる。
  時刻表。福井駅発の汽車は明治31年には金沢方面5本、敦賀方面5本。明治32年には6本に、大正4年には各9本と7本、同11年には9本と11本に。昭和に入ると4年には13本、12本、15年には19本、12本、急行2本が登場。わたしが生まれた34年には普通は金沢方面15本、敦賀方面13本、準急1本、急行3本。36年には14本、12本、準急4本、急行3本、そして特急1本。特急「白鳥」号の誕生となる。
  ものごころついてからは、丸岡駅から福井駅乗り換え、母の実家のある鯖波駅までの「小旅行」は楽しみだった。
  その頃、汽車土瓶の記憶はない。しかし、越前焼の汽車土瓶は展示されてなかった。その頃は、日本六古窯といわれる越前焼も廃れていた関係だろう。もし、他所で「今庄」などと書かれたものがでているのなら見てみたいもの。

  いまは「のんびり汽車の旅」はのぞめず、出張も新幹線・特急であわただしい。しかし、仕事が終わって、弁当と缶ビールなど買いこんで新幹線に座る気分は、かつての汽車土瓶をかたむけ、駅弁の掛け紙をひろげた人達と共通ではないかな。もっとも、気分もいろいろではありますが…・。





福井県議会政務調査費返還の監査請求

2009年09月11日 | Weblog
     NHK・・・・・・・・昨年度の県議会の政務調査費について使用目的が不明なものがあるとして、福井市の市民団体「市民オンブズマン福井」が10日、議員らに総額で約7200万円を県に返還するよう求める住民監査請求をしました。県議会の政務調査費をめぐっては、昨年度分の報告書から会派や議員にすべての領収書の添付が義務づけられており、今年7月に公開された昨年度分の報告書をもとに市民団体が支出の内容を調べてきました。その結果、具体的な内容が書かれていない国内や海外への視察旅行の旅費や、誰に支払ったのか明記されていない人件費など使用目的がよくわからない領収書が把握できただけでも約800枚、総額で約7200万円分見つかったとしています。このため議員らに使用目的が不明な7200万円を県に返還するよう求めています。政務調査費をめぐり市民団体では、県議会の前議長に対し先月、公開質問状を提出しましたが、十分な説明がなされなかったということです。
     市民団体では「今回の監査請求で、政務調査費が正しい目的で使われているのかを明らかにしたい。監査の結果によっては訴訟も検討していきたい」と話しています。・・・・・・・・・

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    今年の4月18日のブログにわたしは、つぎのように書いた。

・・・・・・年間360万円もの「政務調査費」を歳費とは別に、税金から福井県議会議員は受け取っているのだ。月6万円の国民年金の方の5年分の年収にあたる「巨額」を1年で受け取る。税金の使い道ぐらい県民に公開するのは当然ではないか。
   「こんなくだらん作業でしばられる。本末転倒だ」・・・こんな考え方こそ本末転倒だ。
   「議員のやることがそんなに信用できないか」・・・・県庁理事者も全面公開している。信用云々以前の問題だ。
   依然として、低レベルの意識に唖然とした。
   みずから選んだ県議会議員が、年間360万の税金をどのように使っているのか、県民自身がチェックする活動も大切だろう。・・・・・



    市民団体がチェックしたらおかしな支出が7200万円分もでてきたという。
監査委員には県議会議員もなっているが、今回の監査請求の審査からは当事者だから当然はずれる。
監査委員は、「こういう支出が県行政で認められるか」との観点は最低もってのぞんでいただきたい。
    その検証に耐えられない支出については、返還を求めても当然だと思う。
    会派・議員はその説明責任を負わなくてはいけないし、もし、「不正な支出」があれば、その政治的責任も問われる。

    ようやくはじまった情報公開。そして市民からの検証。
    こういう山を乗り越えて、県議会の政務調査活動を発展させていかなくてはいけない。
    理事者側をチェックする、また提案する福井県議会の政務調査活動には、本来、県民は期待しているのだから。

アンジーコンサート、最後の「フーテン便り」

2009年09月10日 | Weblog
    昨日の福井フェニックスプラザでのアンジー、アンジェラ・アキのコンサートはよかった。
連れ合いに誘われたので、「どんなもんかな」とついていったが、すばらしい。

    なにがいいか。ファンサービスが徹底している。「ご当地紀行・食べ物紹介」までやるのは小田和正を思い起こすが、小田のはビデオで、アンジーのは面白い語りで・・・。ヨーロッパ軒のカツ丼を食べてきたとか・・。
    また、ビートルズでの「しゃべらナイト」など「アンジー先生」の「講義」と合唱のお誘いに会場は生徒化してしまった。
    福井は50番目のコンサート地。パワフルな歌、語り、ステージ。笑いあり、涙あり。最後は涙もみせながらの熱唱に、みんなからあたたかい拍手と声援がおくられました。

    舞台監督も福井出身の方で、あいさつされてました。
    またきていただきたいものです。


さて、「男はつらいよ」40周年、最後の「フーテン便り」が届いた。

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フーテン語録
~寅さんの元気になる一言
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お互いに稼業はつれえやなあ。
まあ、こんなことはいつまで続くもんじゃねえよ。
今夜中にこの雨もカラッと上がって、明日はきっと気持ちのいい日本晴れだ。
お互いにくよくよしねえでがんばりましょう。

~~~~~~(第8作『男はつらいよ 寅次郎恋歌』より)~~~~~~
<解説>
旅先で寅さんが、ふと入った芝居小屋。しかし、雨でお客が集まらず、その日は休
演。弱り目にたたり目と嘆く座長(吉田義夫)を前に、同じ旅の渡世人の寅さんがかける優しい言葉。「お互い稼業はつれえやなあ」という寅さんの言葉は、こんなご時世だからこそ、誰の胸にも響く。雨の後は、カラッと上がって、日本晴れとなる、という寅さんのポジティブな言葉は、今を生きるわれわれへの大きなエールでもある。

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1996年8月、寅さんを演じた渥美清さんが逝った。
8月13日。松竹の大船撮影所でお別れ会が催された。ファンの列は大船駅まで延々3万人が続いた、と報道された。その列の中にわたしたち夫婦もいた。

祭壇は、寅さんが戻ってくる、また、旅に出かける江戸川の土手。青空に笑顔の渥美さんの遺影が浮かんでいた。

撮影所の2階から社員が顔をだし、延々とつづく列を驚いたような顔つきで見守っていた。
その撮影所もいまはない。

東京に戻り、浅草寺によるとお面の屋台がでていた。寅さんのお面があったので値段を聞くと、「500円」。すると横にいた兄貴風の男が「寅さんだよ!」と叱る。すぐに「1000円です」と言い直された。「こんなやつらに寅さんのお面を売ってほしくねえな」と思ったが、求めた。書棚にマルクス・エンゲルス全集とともに飾ってある。

寄席では、林家正楽師匠の紙きり。「寅さん!」と声をかけた。「寅さん、いい芸人でしたねえ」と切っていただいた。
  
  13年前の夏の1日のことでした。

「明日はきっと気持ちのいい日本晴れだ。お互いにくよくよしねえでがんばりましょう。」


新幹線・並行在来線 五里霧中

2009年09月09日 | Weblog
  昨日は生活相談にのっていた方から「おかげでうまくいきました」と連絡。とりあえず良かったですね。と思っていたら、また相談の電話。選挙は終わりましたが、なにかと多忙な日々がつづきます。

 お困りのことがあれば、日本共産党の無料相談を遠慮なくご利用下さい。福井県内の方であれば、0776-27-3800へ。お知り合いの共産党議員に直接ご連絡していただいても結構です。

  ところである職場を昼休みにたずねたら、「あ、さとうさん。ちょうど、さとうさんのブログをみていたところです」と。嬉しいじゃありませんか。
そこでアクセスをみてみたら、21000を超えていました。みていただいている皆さんのおかげです。
  お知り合いの方々にも、どうかご紹介ください。また、ご感想・ご意見の書き込みも歓迎します。
 
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   さて、北陸新幹線についてマスコミでも遅ればせながら、真っ当な議論が散見されるようになってきた。

●日経8月5日  「北陸新幹線・経営分離の並行在来線  縮む需要 3つの難所」。

記事では富山県「並行在来線対策協議会」の例をだして、市町村と県の認識のずれを書いている。つまり議論では、在来線の経営について、利用者の要望が中心で経営の具体像や、地元負担のあり方などについて踏み込んだ意見がでていない。

また、福井県をふくめれば5県となる区間の運営の問題。長野―金沢でも250キロにもなり、経営の一体感や連続性を持たせにくい。県ごとに会社をつくった場合、列車を相互に乗り入れる交渉は複雑。

さらに、厳しい経済情勢。地域活性化と新駅設置を計画する自治体もあるが、大型の予算を組めるのか。富山県の予測では、新幹線開業予定の14年度の並行在来線の輸送人員は1日7000人強と、05年度から18パーセント減る。25年度には6000人を、35年度には5000人を割り込む。・・・

  ・・・・・これまでわたしたちが指摘してきた並行在来線問題。この問題をあいまいにしたまま「新幹線を」と叫んできた自民党政治のつけは大きい。


●県民福井8月11日 「北陸新幹線  政策論争なく誘致運動」

新幹線を取り巻く勢力への刺激を避ける民主、争点化を狙う自民。思惑は違えど、表面上は「われわれなら地元に引っ張れる」と姿勢を示すこと自体の競い合いだ。在来線引き受け、地元負担といった将来の議論を置き去りにした「運動」ばかりが県内を覆う。・・・・

   ・・・・・これでは民主党になっても新幹線と並行在来線問題では無責任な政治が継続するかもしれない。
「新幹線は金沢までで凍結を」とのわたしたちの提案こそ、県民の広域的利益を守る真価を発揮するのではないか。

  しかし、民主党政権下では、新幹線がきたら「並行在来線の経営分離」という地域差別・時代遅れの「政府与党合意」を破棄するように求めるのも運動の進め方のひとつかもね。


危険な原発推進の見直しを

2009年09月08日 | Weblog
   昨日は、朝はかねもとさんと定例の街頭宣伝。県庁の不正経理問題、敦賀原発の運転延長問題などを訴えました。
赤旗の記事にあるように、問題だらけの原発、プルサーマル計画です。民主党政権で、危険な原発推進の見直しも求めていくことが必要です。新潟までは行けなかったので、山本富士夫・福井大学名誉教授のお話は機会をみてお聞きしたいものです。
   日中は会議、夜は事務所の「総選挙ごくろうさん会」でした。

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「しんぶん赤旗」・・・・・・・耐震設計方法に欠陥  原発シンポ 柏崎・浜岡の教訓議論

 新潟大学で開かれた日本科学者会議が主催する原発問題の全国シンポジウムでは6日、柏崎刈羽原発や浜岡原発の耐震安全性の問題、プルトニウム利用技術の未熟さなどについて議論が行われました。
 立石雅昭・新潟大学教授は、柏崎刈羽原発では地震の際、原子炉建屋ごとに上下動の増幅状況が異なっていたこと、最近の駿河湾地震では浜岡原発で5号機の揺れの強さが突出していたことを指摘。従来の地盤のとらえ方では説明できず、「耐震設計を考えるうえで、方法論上の欠陥があるのではないか」と述べました。
 また、東海地震の震源域のまん中に位置する浜岡原発について、地震エネルギーが駿河湾地震の200倍を超える東海地震でどんな揺れになるのか、現在の科学技術では予測不能だと述べました。
 山本富士夫・福井大学名誉教授は、柏崎刈羽原発での配管損傷、原子炉直上のクレーン故障などを例に、機械構造物の耐震設計基準の問題点を報告しました。持田繁義柏崎市議(日本共産党)は、被災時の状況、運転再開に至る経緯を報告し、原発に依存しない産業構造の構築の重要性を強調しました。
 プルサーマル計画について、科学者会議原研機構分会の岩井孝さんは、燃料中のプルトニウム含有率が外国に比べて2~4割高いことをあげ、「諸外国で十分な実績があるとはいえない」と、安全性の実証の不十分さを指摘しました。市川富士夫・元原研研究員は、核兵器用プルトニウムの生産技術として出発した再処理の歴史を振り返り、トラブルが続出する青森県六ケ所村の再処理工場の現状を技術的な観点から批判しました。


改憲派の縮小と「九条の会」

2009年09月07日 | Weblog
しんぶん赤旗・・・・・改憲派議員集団が大量落選   衆院選 139→53に激減

 自民、公明、民主、国民新など超党派の国会議員、元議員でつくる改憲派の議員集団「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)所属の衆院議員が、総選挙での大量落選で激減しました。
 同議員同盟が2008年3月にまとめた会員名簿によると、現職の衆院議員で同盟に加わっていたのは139人。そのうち、今回総選挙で再選したのは53人にとどまります。
 党派別にみると、自民党は122人でしたが、今回の当選はわずか39人で73人が落選(引退や市長選などへの転出者は10人)。公明党は1人で変化なし。民主党は1人が引退し、10人から9人に。国民新党は1人が落選し、2人から1人に。新党大地は1人で変化なし。無所属議員は1人が引退し、3人から2人になっています。
 「会長代理」の中山太郎元衆院憲法調査会長をはじめ、役員として主軸となってきた「大物」議員の落選が目立ちました。
 「顧問」の海部俊樹元首相、丹羽雄哉元自民党総務会長、中川昭一元財務・金融相、山崎拓元自民党副総裁、国民新党の綿貫民輔前代表などです。
 「副会長」の島村宜伸元農水相、深谷隆司元通産相、堀内光雄元自民党総務会長、「幹事長」の愛知和男元防衛庁長官も落選しました。
 同議員同盟は今年5月、各党の幹部や財界関係者ら1200人を集めて大会を開き、「一日も早く国会における憲法審査会の活動が始められ、新しい憲法制定に向けて国会での議論が開始されることを願う」とする決議を採択しています。・・・・・・

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  憲法改憲派の国会議員が軒並み落選・引退したのは歓迎ですね。

    昨日は、県内の九条の会の方々の交流会に顔をだした。11月23日に作家の井上ひさしさん、渡辺治教授を福井市に招いて開催される憲法セミナー(主催は全国の九条の会)の打ち合わせに全国の会からも参加された。
あたらしい内閣で憲法問題がどうなるか。民主党も改憲志向だけに油断できない。
   「九条の会」など憲法9条まもる運動の一層の発展が必要です。みなさんの地域や職場で九条の会をつくりたいという方はご連絡を。福井県内の九条の会の方をご紹介します。mmasao.sato@gmail.com
  会合の後は、福井駅前で懇親会。お酒が入って、みなさんますます憲法談義に談論風発・・・・・。




    先日、自民党の稲田さんを応援していた年配の幹部の方が、「稲田さんは本当は戦争派なんだ。あまり応援したくなかった。共産党は戦争反対を貫いていて立派だ。俺も年だし、もう自民党の選挙もしない」と語っていたと聞いた。

    自民党を応援していた方も、稲田さんに投票した方も、「戦争反対、憲法9条を守ろう」では手をとりあえる。



石川文洋「私が見た戦争」

2009年09月06日 | Weblog
    高校時代、「リーダイ」ことリーダーズダイジェストを購読していた。日本語版が廃刊になって久しいので知らない方も多くなっているだろう。本家のアメリカもダメなようだ。気に入ったフレーズを「カード化」したりしていた。

    内容は、当時の世相を反映して政治では「反社会主義」の記事が多かったと思う。環境問題に関しては、本四架橋などに反対する環境問題の記事などもあった。当時のオカルトブーム批判もあった、と記憶している。

    衝撃をうけたのは、当時のカンボジア、ポルポト政権による大虐殺のレポート。しばらく眠れないほどの衝撃をうけた。「こんな非人道的な政権は倒さなくては」と思った。

    その後、大学に入り、「赤旗」を読むようになった。このポルポト政権が打倒されたことを1面トップで報道した。涙がでるほど感動した。「非人道的な政治はかならず倒れる」と感動した。



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    たけふ九条の会の講演にもこられたことがある石川文洋氏が「私が見た戦争」(新日本出版社)をだされた。さっそく購入した。

     ベトナム、ラオス、カンボジア、ソマリア、アフガン、沖縄など各地の戦争写真。カンボジア大虐殺の遺骨写真には、「人間は何と残酷で怖ろしい事をする動物なのだろうと思った」とのコメント。

     2004年8月に沖縄国際大学にアメリカ軍ヘリが墜落。壁に残る黒煙の写真。「大学のキャンパスをアメリカ軍がなぜ封鎖するのか。まだ沖縄を占領しているつもりなのか。そのことに強く抗議をしない日本政府とアメリカに怒りを感じた」とコメント。この日本の現実は民主党政権とオバマ政権で変わるだろうか、変えていかなくてはならない。

     著者は書いています。
「世界の平和を築き、戦争を防ぐためには、戦争の実態を知り、その悲劇を想像することが大切と思っています。本書がそのために役立つことを願っています。」

多くの方に見て、読んでいただきたい一冊。2800円(税別)。

老朽化・敦賀原発は停めよ

2009年09月05日 | Weblog
   朝日新聞・・・・・敦賀1号機 継続に歓迎
     2009年09月04日

 日本原子力発電の敦賀原発1号機(出力35.7万キロワット)が16年まで運転を継続することが決まり、3日、同社の森本浩志社長が西川一誠知事と敦賀市の河瀬一治市長に報告した。増設中の敦賀3、4号機(出力各153.8万キロワット)についても、それぞれ16年3月と17年3月から運転を始める方針を改めて強調した。敦賀1号機は運転開始から来年3月で40年。自治体側にとっては安全面だけでなく、原発がもたらす税金を左右する大きな問題でもある。
 河瀬市長は「1号機の停止から3、4号機の運転開始まで空白期間ができ、原発関係の仕事が減って大量解雇者が出ないか心配していた」と運転継続を歓迎。さらに「3、4号機はできるだけ早く運転してほしい」と要望することも忘れなかった。市の財政にかかわるからだ。
 同市の09年度予算でみると、市内3原発を動かす原電と原子力機構が払う固定資産税は約30億円で、税収の23%を占める。原発設備は耐用年数に応じて資産価値が減り、その分、税収も減ってきている。1号機の固定資産税は02年度をピークに毎年度10%程度ずつ減り続け、今年度は02年度の半分にまで落ち込んだ。
 ある市幹部は「古い原発は安全面で不安がつきまとううえ、税収メリットもない。新しい3、4号機を建設してもらった方が、安全だし税収も増える」と話した。
 事情は県も同じ。西川知事は「今まで運転停止が延ばされてきたことを十分に考慮する必要がある」と、森本社長に苦言を呈した。将来の財政計画のために、運転の停止や開始時期を明確に把握しておく必要があるからだ。知事が「本当に停止時期は変更されないのか。3、4号機は本当に計画通りに運転開始されるのか」と念を押すと、森本社長は「変更は考えていない。しっかりと取り組む」と約束した。 ・・・・・

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    しんぶん「赤旗」・・・・老朽原発40年超運転へ    保安院が「継続」認可    廃炉計画から一転

  経済産業省原子力安全・保安院は3日、原子力委員会に対し、来年3月に運転開始から40年になる日本原子力発電敦賀原発1号機(福井県敦賀市)の運転継続を認めることを報告しました。当初、寿命が30年程度とされた原発で40年を超えて運転が認められたのは、日本で初めてです。


 敦賀原発1号機(出力35万7000キロワット)は、1970年3月に運転を開始した、現在稼働中の原発としては最も古い原発です。81年4月に放射能漏れ事故を起こしていたことが発覚し、その後も老朽化に伴ってさまざまな事故が発生しました。
 原発の運転は、当初30年程度と想定されていました。しかし、敦賀1号機は運転開始から30年を迎えた2000年に老朽化対策を実施したとして運転を継続。日本原電は02年に、1号機を来年末で廃炉にし、新たに出力153万8000キロワットの超大型原発2基を新設する計画を発表しました。
 ところが、新設が計画どおり進まないため、同社は今年2月に、1号機の運転を継続する方針を決め、手続きを進めていました。
 日本原電は同日、1号機の運転は、新たに建設する3号機の運転を始める16年までとすると発表しました。

 今後数年のうちに運転開始から40年を迎える原発は全国各地にあり、今後次々、運転継続の手続きが進められるとみられます。
 敦賀原発1号機に続いて40年を迎えるのは、関西電力美浜原発1号機(福井県美浜町)で、2010年11月。このほか、今後5年間の14年末までに運転開始から40年を迎えるのは以下の原発です。
 東京電力福島第1原発1号機(福島県大熊町、双葉町)、関西電力美浜原発2号機(福井県美浜町)、中国電力島根原発1号機(松江市)、東京電力福島第1原発2号機(福島県大熊町、双葉町)、関西電力高浜原発1号機(福井県高浜町)。・・・・・・


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     老朽化原発の酷使はますます事故の要素は大きくなるだろう。行政は、営利企業ではないのだから「カネ」と「事故・人命」と取り引きするようなことはすべきではない。
    キッパリと永久運転停止を求めるべきだ。
    雇用確保は当然、事業者と電力を購入している電力各社の責任で果たすように、国や県がきちんと指導すべき、と考える。

     思い起こせば、当時の栗田知事に県議会予算特別委員会で、「廃炉」答弁を引き出したのは私の質問だった。あの時、増設のスケジュールの進展如何にかかわらず、老朽化原発の廃炉をだめ押ししておけばよかった・・・・。




福井県が不適正な経理処理

2009年09月04日 | Weblog
県民福井・・・・・・・県が不適正な経理処理 需用費で備品購入
会計検査院が指摘  03~09年度全庁調査へ

 県は三日、会計検査院による二〇〇三~〇七年度の会計実地検査で不適正な経理処理の指摘を受けた、と発表した。消耗品購入などに使う「需用費」を、別項目の備品購入費に充てるなどしていたらしい。県は全庁調査に乗り出す意向だが、一九九七年に発覚したカラ出張に伴うルーズな会計処理が、いまだに解消されていない実態が浮き彫りとなった。 (桂知之)
 県庁で、瀬脇一・総務部長らが会見して明らかにした。
 不適正な経理処理が明らかになったのは農林水産、土木両部の国庫補助事業。「需用費」で業者とファイルを購入する契約を交わして支払金を預け、ペンを納入させるなどしていたという。
 また、備品購入費で処理すべき机の購入などを需用費で賄う「目的外支出」もあったらしい。県は不正会計の具体的な金額や件数などは明らかにせず、会計検査院が十一月に発表するとした。
 会計検査院の指摘を受けて県は内部・外部の調査機関を設置、〇三年度から〇九年度八月末までの需用費全般の経理処理状況について、来週にも全庁的な独自調査に乗り出す。土木、農林水産両部も県単独事業の需用費が対象となる。こうした独自調査の結果も会計検査院の発表と合わせて公表する予定。
 本県でカラ出張などが発覚した際、「目的外支出」という巨額の不正会計処理も明らかになった。今回の事態に総務部は「補助金を使い切らなければならないという意識も問題の背景にあったとみられるが、(カラ出張から続く一連の問題の)うみをこの機会に出し切る」と再発防止に努める決意を示した。
 一方、市民オンブズマン福井事務局は「最近では県教委の文書未刊行問題もあったが、カラ出張問題のけじめをつけていないから似たような問題が出るのではないか」と県の体質を批判した。・・・・・

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  ・・・・・・総務部は「補助金を使い切らなければならないという意識も問題の背景にあったとみられるが、(カラ出張から続く一連の問題の)うみをこの機会に出し切る」と再発防止に努める決意を示した。・・・・・・・

    なんということか。いまさらこんな「うみをこの機会にだしきる」という見解を述べるとは。情けない限り。
     たしかに、カラ出張事件の際に、福井県は全額を返還せずにすましているし、問題の解明も不十分におわっている。共産党県議会議員がいない時に発覚した事件だった。わたしたちが、議会に出たときは「決着済み」。しかし、補助金分にかかわって追及する機会を得て、当時の栗田知事が当初の提案に加えて1億円の追加返還をせざるをえなくなる結果を引き出した。

    今回の問題の展開がどうなるか。いずれにしても、行政任せの調査・解明ではなく、議会側の能力も試される。


まんまる団地

2009年09月04日 | Weblog
「赤旗」を読み始めたのは1977年だから30年以上になる。当時、下宿に来て「佐藤、いい本もってるな」などと、手塚治虫のマンガコミックを居座って読んでいた大学の先輩の女性がいた。この先輩が必読していたのが、赤旗の「まんまる団地」と「ラジオ・テレビ欄」。通称「ラテ欄のたく」などと呼ばれていた。「高橋」という姓だったからだ。
よく「今日のまんまる団地は面白かったなあ」などと言っていた。

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清水勲氏の「四コマ漫画」という岩波新書を読んで、学生時代の一こまを思い出した。
清水氏は「まんまる団地」の作者・オダシゲ氏について、次のように紹介している。

・・・・「『赤旗』の昭和50年2月27日から連載され、現在も続いている四コマ漫画である。親しみやすい、悪人までも善人に見えてしまうような柔らかい描線と抜群のアイディア力で人気を得ている。昭和58年からは単行本も出されている。」・・・
 そして、昭和62年11月の4501回目の漫画とともに、「絵はうまいとはいえないが味がある」とのコメント。

巻末の略歴には、「1943-。神奈川県出身。働きながら定時制高校を卒業。そして漫画を描き続ける。昭和50年より『赤旗』に「まんまる団地」を連載。読者をうならすアイデア力で人気を得、平成15年に1万回を達成。現在も連載中」とある。

時々開かれる「赤旗まつり」には作者の原画が出品される。1枚2000円程度なので、買おうと訪れるが、いつも完売で、買えたためしがない。
12000回を超えて連載中であり、今後とも元気で描きつづけてほしい。

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清水氏の本には「四コマ漫画史年表」がついている。
延宝3(1675)年の一休宗純の「一休骸骨」にはじまり、平成20年に著者が出演したNHK衛生の「日本の四コマ漫画」や「萌え四コマ」紹介番組まで。

眺めてみると、
1971 「赤旗」1月1日号に宮下森「ごくろうサン」連載。
1975 「赤旗」2月27日号にオダシゲ「まんまる団地」連載
1994 「赤旗」日曜版10月23日号に やくみつる「やくみつるの小言・大言」連載
             とある。

  ほかの政党機関紙はでてこない。

  手塚治虫が「ほかのは仕事、赤旗のは心」などと言って、赤旗連載の漫画原稿を優先してきちんと渡してくれていた、という話を読んだことがある。
「漫画」もふくめ文化を大切にしてきた日本共産党の活動の深さの故だろう。