goo blog サービス終了のお知らせ 

前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井県が不適正な経理処理

2009年09月04日 | Weblog
県民福井・・・・・・・県が不適正な経理処理 需用費で備品購入
会計検査院が指摘  03~09年度全庁調査へ

 県は三日、会計検査院による二〇〇三~〇七年度の会計実地検査で不適正な経理処理の指摘を受けた、と発表した。消耗品購入などに使う「需用費」を、別項目の備品購入費に充てるなどしていたらしい。県は全庁調査に乗り出す意向だが、一九九七年に発覚したカラ出張に伴うルーズな会計処理が、いまだに解消されていない実態が浮き彫りとなった。 (桂知之)
 県庁で、瀬脇一・総務部長らが会見して明らかにした。
 不適正な経理処理が明らかになったのは農林水産、土木両部の国庫補助事業。「需用費」で業者とファイルを購入する契約を交わして支払金を預け、ペンを納入させるなどしていたという。
 また、備品購入費で処理すべき机の購入などを需用費で賄う「目的外支出」もあったらしい。県は不正会計の具体的な金額や件数などは明らかにせず、会計検査院が十一月に発表するとした。
 会計検査院の指摘を受けて県は内部・外部の調査機関を設置、〇三年度から〇九年度八月末までの需用費全般の経理処理状況について、来週にも全庁的な独自調査に乗り出す。土木、農林水産両部も県単独事業の需用費が対象となる。こうした独自調査の結果も会計検査院の発表と合わせて公表する予定。
 本県でカラ出張などが発覚した際、「目的外支出」という巨額の不正会計処理も明らかになった。今回の事態に総務部は「補助金を使い切らなければならないという意識も問題の背景にあったとみられるが、(カラ出張から続く一連の問題の)うみをこの機会に出し切る」と再発防止に努める決意を示した。
 一方、市民オンブズマン福井事務局は「最近では県教委の文書未刊行問題もあったが、カラ出張問題のけじめをつけていないから似たような問題が出るのではないか」と県の体質を批判した。・・・・・

          ★

  ・・・・・・総務部は「補助金を使い切らなければならないという意識も問題の背景にあったとみられるが、(カラ出張から続く一連の問題の)うみをこの機会に出し切る」と再発防止に努める決意を示した。・・・・・・・

    なんということか。いまさらこんな「うみをこの機会にだしきる」という見解を述べるとは。情けない限り。
     たしかに、カラ出張事件の際に、福井県は全額を返還せずにすましているし、問題の解明も不十分におわっている。共産党県議会議員がいない時に発覚した事件だった。わたしたちが、議会に出たときは「決着済み」。しかし、補助金分にかかわって追及する機会を得て、当時の栗田知事が当初の提案に加えて1億円の追加返還をせざるをえなくなる結果を引き出した。

    今回の問題の展開がどうなるか。いずれにしても、行政任せの調査・解明ではなく、議会側の能力も試される。


まんまる団地

2009年09月04日 | Weblog
「赤旗」を読み始めたのは1977年だから30年以上になる。当時、下宿に来て「佐藤、いい本もってるな」などと、手塚治虫のマンガコミックを居座って読んでいた大学の先輩の女性がいた。この先輩が必読していたのが、赤旗の「まんまる団地」と「ラジオ・テレビ欄」。通称「ラテ欄のたく」などと呼ばれていた。「高橋」という姓だったからだ。
よく「今日のまんまる団地は面白かったなあ」などと言っていた。

        ★

清水勲氏の「四コマ漫画」という岩波新書を読んで、学生時代の一こまを思い出した。
清水氏は「まんまる団地」の作者・オダシゲ氏について、次のように紹介している。

・・・・「『赤旗』の昭和50年2月27日から連載され、現在も続いている四コマ漫画である。親しみやすい、悪人までも善人に見えてしまうような柔らかい描線と抜群のアイディア力で人気を得ている。昭和58年からは単行本も出されている。」・・・
 そして、昭和62年11月の4501回目の漫画とともに、「絵はうまいとはいえないが味がある」とのコメント。

巻末の略歴には、「1943-。神奈川県出身。働きながら定時制高校を卒業。そして漫画を描き続ける。昭和50年より『赤旗』に「まんまる団地」を連載。読者をうならすアイデア力で人気を得、平成15年に1万回を達成。現在も連載中」とある。

時々開かれる「赤旗まつり」には作者の原画が出品される。1枚2000円程度なので、買おうと訪れるが、いつも完売で、買えたためしがない。
12000回を超えて連載中であり、今後とも元気で描きつづけてほしい。

    ★

清水氏の本には「四コマ漫画史年表」がついている。
延宝3(1675)年の一休宗純の「一休骸骨」にはじまり、平成20年に著者が出演したNHK衛生の「日本の四コマ漫画」や「萌え四コマ」紹介番組まで。

眺めてみると、
1971 「赤旗」1月1日号に宮下森「ごくろうサン」連載。
1975 「赤旗」2月27日号にオダシゲ「まんまる団地」連載
1994 「赤旗」日曜版10月23日号に やくみつる「やくみつるの小言・大言」連載
             とある。

  ほかの政党機関紙はでてこない。

  手塚治虫が「ほかのは仕事、赤旗のは心」などと言って、赤旗連載の漫画原稿を優先してきちんと渡してくれていた、という話を読んだことがある。
「漫画」もふくめ文化を大切にしてきた日本共産党の活動の深さの故だろう。