昨日は連休の事務所当番。ほかの政党は知らないが、共産党の事務所は連休や年末年始も関係なく、24時間体制。事故・事件や緊急の相談などは時を選ばない。必要に応じて、関係自治体の議員などに連絡をとることになっている。
県民に開かれた窓口としての責任だ。
この時間を利用して、頼まれていた原稿の構想を考えはじめた。資料を読んだり、撮影された関連映像をユーチューブで観たり、イメージをふくらませていく。うーん、悩ましい。締め切りまで1週間、間に合うか・・・・・・。
そこへ、講師依頼の電話。「佐藤さん、ぜひ話しに来てください」「・・・はい」。
★
三宅勝久著「自衛隊という密室」(高文研)を読んだ。
三宅氏はジャーナリスト。驚いたのは、自衛隊には異常に自殺者が多いこと。94年~2008年で1162人も自殺している。自殺だけでなく、暴力事件での懲戒解雇が1年間で80人程度、わいせつ事件での処分が同様に60人、脱走などでの処分は326人・・・・まさに「病んでいる」。
第一部は「暴力の闇」。自衛隊内での暴力死事件。女性自衛官を虐待する男性上司。2007年8月には小松基地で暴行失明事件がおこっている。
いったい、どこの国でおこなわれていることか、と疑う。
第二部は、「腐敗」と「愛国」。
防衛省内でのさまざまな汚職事件をえがいている。大企業との癒着はすさまじい。2008年度だけで取り引きのある企業への再就職した1佐以上の幹部は80人。
守屋事件は氷山の一角ではないか。
この守屋事件も日本共産党の国会議員の質問から浮かび出た。
「防衛利権の闇は深い」ことが描かれている。
焦眉は「ヒゲの隊長」ことイラクに派遣された佐藤正久元1等陸佐の官製選挙疑惑。2年前の参議院議員選挙の際に、現職幹部から献金をうけ、さらに「部外講師」として65回も隊員対象に話をさせていた。「ぐるみ」選挙である。
あの田母神氏についても、出張のために特別にヘリコプターやジェット機を利用していたという。普通の役所ではまったく考えられないことが防衛省ではおこなわれている。また、宴会では女性事務官が和服でホステスをつとめたこともあるという。こういう面でも「ムダ遣い」をしている予算は大幅カットしなくてはいけない。
国会での井上さとし議員の論戦も紹介されている。
あたらしい政治のもとで、長い自民党政治下でつづいた「愛国」を装う「腐敗」や「人権蹂躙」にもメスを入れてほしい。そのことが、自衛隊の自殺者や犯罪者を減少させる一番の近道ではないかな。
★
さて、自衛隊にかかわって私の体験2つ。
● 県会議員になりたての時、舞鶴基地に停泊中の自衛艦から誤って弾が発射され、高浜町山中に着弾した事件がおこった。
舞鶴基地から責任者が県庁におわびにくるとわかった。しかし、県議会には寄る計画がなかった。わたしはすぐ、基地に電話したがすでに出発した後だったが、携帯電話の番号を聞き、面会の約束を取り付けた。
当時の県民生活部長へのおわびの後、そばの小部屋で面会することができ、直接抗議し、問題点を質すことができた。この時の基地幹部には「実直さ」を感じたのも事実だった。
●県会議員時代に出席した防災訓練。来賓席の私の隣が小松基地の司令だった。わたしが県会議員とわかって、「西川知事は国民保護計画に熱心でいいですね。石川の知事にも福井を見習えと言っているんですよ」と話し掛けてきた。「当然、自民党の議員」と思ってのことだろう。わたしは「いや、福井でも批判的な意見がありますよ」と答えたら、けげんそうな顔をして黙ってしまった。
まさに有事法制を熱望する自衛隊の姿をみた。
県民に開かれた窓口としての責任だ。
この時間を利用して、頼まれていた原稿の構想を考えはじめた。資料を読んだり、撮影された関連映像をユーチューブで観たり、イメージをふくらませていく。うーん、悩ましい。締め切りまで1週間、間に合うか・・・・・・。
そこへ、講師依頼の電話。「佐藤さん、ぜひ話しに来てください」「・・・はい」。
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三宅勝久著「自衛隊という密室」(高文研)を読んだ。
三宅氏はジャーナリスト。驚いたのは、自衛隊には異常に自殺者が多いこと。94年~2008年で1162人も自殺している。自殺だけでなく、暴力事件での懲戒解雇が1年間で80人程度、わいせつ事件での処分が同様に60人、脱走などでの処分は326人・・・・まさに「病んでいる」。
第一部は「暴力の闇」。自衛隊内での暴力死事件。女性自衛官を虐待する男性上司。2007年8月には小松基地で暴行失明事件がおこっている。
いったい、どこの国でおこなわれていることか、と疑う。
第二部は、「腐敗」と「愛国」。
防衛省内でのさまざまな汚職事件をえがいている。大企業との癒着はすさまじい。2008年度だけで取り引きのある企業への再就職した1佐以上の幹部は80人。
守屋事件は氷山の一角ではないか。
この守屋事件も日本共産党の国会議員の質問から浮かび出た。
「防衛利権の闇は深い」ことが描かれている。
焦眉は「ヒゲの隊長」ことイラクに派遣された佐藤正久元1等陸佐の官製選挙疑惑。2年前の参議院議員選挙の際に、現職幹部から献金をうけ、さらに「部外講師」として65回も隊員対象に話をさせていた。「ぐるみ」選挙である。
あの田母神氏についても、出張のために特別にヘリコプターやジェット機を利用していたという。普通の役所ではまったく考えられないことが防衛省ではおこなわれている。また、宴会では女性事務官が和服でホステスをつとめたこともあるという。こういう面でも「ムダ遣い」をしている予算は大幅カットしなくてはいけない。
国会での井上さとし議員の論戦も紹介されている。
あたらしい政治のもとで、長い自民党政治下でつづいた「愛国」を装う「腐敗」や「人権蹂躙」にもメスを入れてほしい。そのことが、自衛隊の自殺者や犯罪者を減少させる一番の近道ではないかな。
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さて、自衛隊にかかわって私の体験2つ。
● 県会議員になりたての時、舞鶴基地に停泊中の自衛艦から誤って弾が発射され、高浜町山中に着弾した事件がおこった。
舞鶴基地から責任者が県庁におわびにくるとわかった。しかし、県議会には寄る計画がなかった。わたしはすぐ、基地に電話したがすでに出発した後だったが、携帯電話の番号を聞き、面会の約束を取り付けた。
当時の県民生活部長へのおわびの後、そばの小部屋で面会することができ、直接抗議し、問題点を質すことができた。この時の基地幹部には「実直さ」を感じたのも事実だった。
●県会議員時代に出席した防災訓練。来賓席の私の隣が小松基地の司令だった。わたしが県会議員とわかって、「西川知事は国民保護計画に熱心でいいですね。石川の知事にも福井を見習えと言っているんですよ」と話し掛けてきた。「当然、自民党の議員」と思ってのことだろう。わたしは「いや、福井でも批判的な意見がありますよ」と答えたら、けげんそうな顔をして黙ってしまった。
まさに有事法制を熱望する自衛隊の姿をみた。